夫婦転生~主にも二人は別てませんでした~
~死にました~
駄作かと思いますが、よろしくお願いします。
__________
俺の名前は佐藤佑樹。
今世界で一番幸せな男だ.....多分。いや間違いなく。
なぜそう思うのかって?
それは________
「ねえユウ君、子供は何人ほしいかな?最初は男の子?それとも女の子?」
俺と恋人繋ぎをして信号を待ちながら、そして頬を赤く染めながら上目遣いでそんなことを言ってくる彼女.....
佐藤幸恵と結婚したからだ。
彼女と出会ったのは五年前、高校入学直後のことだった。
偶然同じクラスになった俺と幸恵は、現代では口に出すのも恥ずかしい話だが、その.......
うん。恥ずかしがってもしょうがないな。
潔くいこう。
お互いがお互いに一目惚れした。
俺が彼女のどこに惚れたかと言うと、肩までで揃えられた美しい黒髪、ふっくらとした唇、見つめたら吸い込まれそうな瞳......etc。
ちなみに、幸恵が俺のどこに惚れたかは、恥ずかしがって教えてくれなかった。
そしてその日のうちに校門の前で俺が幸恵にプロポーズ。
見事にOKを貰ってその後、ラブラブな感じで五年間交際し、周りにからかわれ、なぜか恨みがましい視線を浴びせられ、しかし最後は祝福されながら、そのままめでたくゴールインしたというわけだ。
自分でも思う。
どこのラブコメだよ、と。
まあ、どれだけラブコメ染みていようが、俺とサチが愛し合っているという事実は変わらない(幸恵のことは普段サチと呼んでいる。サチは俺のことをユウと呼ぶ.....至福とだけコメントしておこう。)。
そんな訳でいま幸せの絶頂にある俺は、サチの言葉になんとなく照れ臭くなって鼻を擦りながら言った。
「俺はサチとの子供ならどんな子でもいいけど.....最初は男の子がいいかなぁ。一緒にRPGゲームとかで盛り上がりたいな」
「そこは息子とキャッチボールしたいとかじゃないの?」
「昭和か」
「これだからゆとりは」
「お前は幾つだよ」
「永遠の18歳です」
「二十歳の俺と同い年だよな?」
「もう.....女の子に年齢の話はタブーなんだよ?」
「その言葉はずるくないか?」
サチがクスクスと笑う。
そんな彼女に今度は俺が話しかける。
「どんなケーキを買おうか」
「んー、私は果物たっぷりなのがいいなぁ」
 今日は俺達が初めて出会った日であり、プロポーズ記念日と呼んでいる日だった。
毎年この日は俺達は、近所のケーキ屋でケーキを買って、二人でささやかなパーティーを家で開いている。
今日この日も例外ではなく、俺達はケーキを買うために外へ出ていた。
と、その時信号が青になった。
恋人繋ぎのまま、俺達は歩き出し_______
横から騒々しいクラクションの音と共に、トラックが突っ込んできた。
_________________
目が覚めると、そこは一面何もない白い部屋だった。
周りを見渡すとサチがすぐ横で横たわっている。
幸せそうに寝ていた。
「ゆうくん......」と寝言を呟く。
彼女の夢の中にまで俺は登場しているのか。
愛が深い。
改めて惚れた。
そんなアホなことを考えていると、サチが目を覚ました。
「ん......おはようゆうくん...?.....ここは?」
「おはよ、サチ。俺も目を覚ましたばっかりでな。ここがどこだかは.....」
「天国じゃよ」
いつの間にか目の前に西洋風の老人が立っていた。
いや、西洋風というか、バリバリ西洋人だった。
髭が床につくほど長い。
そしてその吸い込まれるような青い瞳はどことなく優しげで.....待て、天国?
「天国?ここが?」
「そう、ここが楽園と名高い天国じゃ」
「なーんも無いけど?」
「罪無き者と欲無き者が訪れる場所じゃぞ?なにがあると思っとったんじゃ?」
「えっと.....お花畑?」
サチが起き上がりながら会話に参加した。
ストレートの髪がさらりと揺れる。
綺麗だ。
「お花畑?そこでなにをするんじゃ。花を摘むということは命を摘むということじゃぞ?それともなにか?四六時中花を愛でていろと?」
「うん。慈愛の心的なやつで」
サチが凄くテキトーな答えを返した。
「的なやつとはなんじゃ、えらい適当じゃのう。儂、これでも主神じゃぞ?まあ、慈愛の心も大事ではあるんじゃが......」 
 
そんな老人の言葉を聞きながら俺は周囲を見渡す。
......天国っていうか、本当にここ、部屋なんですが。
これはアレか?プライベートルーム的な設定なのか?
そんな設定出来んの?
......待て、聞き捨てならない言葉が聞こえた。
「シュシン?主神ってことか?おじいさん。てか、ここが天国って、俺達死んだのか?」
「ん?うむ。その主神であっとるぞい。そしてなんじゃ、覚えとらんのか?お主らは死んどるよ。ついさっきな」
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コメント
あいはら たいす
今後の展開が気になります!
よかったら私の小説も読んでください!