半魔族の少女は料理と共に
おまけ 恋は叶わず、進んでいく鼓動
次から本編となります!
私は、学園が始まるまでの間。暇を持て余していた。
習い事から何まであるけど、今日は何も無い日だった。
「それで僕はなんで呼ばれたんです?」
「良いじゃないですか、街を散歩したいのに。兵を動かす! とか父は言いますし、ケルトさんなら安心して任せられます!」
そういえば、ケルトさんってマリアさんと行動してること多いけど。結局返事もらえてないよね。
私は、応援したいけど……ちょっと羨ましいな~って思う。
べ、別にケルトさんの事好きって訳じゃないよ?
私は、そんな事を思って。顔赤くしたりしてると、ケルトさんが心配そうに見てきた。
「大丈夫? 僕は構いませんよ、僕はエンカさんについていくだけですよ」
彼はそういうと、マリアさんによく向ける優しい笑顔を向けてくれた。
ケルトさんって無自覚でそんな事するんだもん、絶対勘違いされちゃうよね。
「そう? ならちょっと街の外に……」
「それは勘弁してください、僕も弱い訳では……無いはずですけど。何かあったら僕の首が飛びますよ!」
マリアさんの前では、ずっとカッコイイ状態なのに。実は、彼は臆病で何に対しても否定的で、自分を下に見る。
ケルトさんの父親、ミナトさんにも聞いたことがあった。彼は、昔からそうなんだって。後、俺に似て全然素直じゃない所もあって昔の自分を見ている気分になるとか。
「ほら、行くなら行きましょう。今日は何か特別な事あるかもしれませんよ」
「そうかしら、街をのんびり歩いて見ましょう」
私は、ケルトさんを部屋の外に出し。貴族を思わせるドレスではなく、一般市民の様な普通の服装で出ることにした。
王宮を出るまでに、メイドや執事達が驚き。着替えるよう言われたが、商店街など見る時に貴族に見られると。気分までゲンナリしそうになるため、なんとか説得して鎮めた。
「前より、皆さん柔らかくなった気がしますね」
「僕は、前の状態を知らないけど。今の雰囲気は好きですよ」
そう、王宮内はこんなに賑やかになることはなかった。
賑やかと言えない、ギスギスした雰囲気がずっとここの間続いてた。マリアさんが捕まった頃、変化が見えるように分かった。
他の貴族にビクビクして過ごし、国王は狂い。話し合いの場の雰囲気ですら、失言を恐れて何も喋り出せない。そんな緊迫の中に居たのだ。
私達は、王宮を出て大通りから様々な場所を歩いて行く。
「そういえば、もうすぐマリアさんが学園に入るらしいですけど。どんな所なんですか?」
マリアさんの事が余程好きみたいね、自覚してないと思うけど。マリアさん絡みの事質問ばかりされる。
それにしても、学園は私も通っているから言えることもある。
「そうね、マリアさんが行かれるのは、一言に言うと貴族が通う学園かしら」
「貴族の……ですか?」
あ、ちょっとしょんぼりしてる。出来れば一緒に通いたかったみたい。
私は知ってるから言うけど。
「騎士候補の同行は許可されてるから、もしかしたらケルトさんも入学出来るかもしれませんよ?」
通う学園は、貴族が通う学園例えば、侍女だったり、メイドや執事を連れてる人がいる。
淑女、紳士を目指す学園であるため。貴族が護衛を雇って候補生として入学が可能となる。
入学年齢が、制限されるけどケルトさんは私達と同じ年齢だから可能。
「本当か! それでは、国王とマリアさんに話してみなければ……!」
声が、弱々しい声じゃなくマリアさんの前にいるような、生き生きとした声になっていた。
もう、ここに私がいるのに他の女性の事を考えるなんて……。マリアさんも幸せ者ね。私は……、少しだけ……少しだけ、残念だったけど。
実は、父が学園を入らせるのは、当然という風に言ったけど……。実は強制ではないのが本当、ただ父は敵に回す事もそうだけど。魔法について純粋な思いを利用されて欲しくないという思いもあるんじゃないかな。
後、実はマリアさんは渋ってそのまま、冒険者になって出ていくと思ってました。
「マリアさんなら、このまま飛び出していきそうだったのに。通うと言ってホッとしましたよ」
「私もそう思ってました。でも、もしかしたら勉強をしたことないって言ってましたので。好奇心旺盛のマリアさんならありえますよ」
「そうですね……、家の事解決してくれればいいんですけど」
彼は俯きながら小さい声で、そう言った。家の事なら解決したんじゃないの? と聞き返そうと思ったけど。聞ける雰囲気じゃなかった。
私は話題を変えようと、他の事を思い出そうとしてると。冒険者ギルドの人達が盛り上がってる事に気がついた。
「そういえば、別な国からいろんな冒険者が来ているらしいです」
「そうですね、僕も父から聞きました」
そういえば、ミナトさんってそんな事にも詳しいんだっけ。
「変異種とかなんとかで」
「はい、ナタルさんとハナさんが目撃者だとか」
意外と私より知っていて、びっくりした。さっきの話もそうだけど、何か良くない予感が……。
私は頭を振って、思ってた事を拡散させる。
わ、話題がない~! こんなに気まずい雰囲気は久しぶりだけど、嬉しくない。
そんな事を頭の中をグルグルさせていると、ケルトさんが聞いてくる。
「この国の事、なんですけど割りと冒険者の人強くて、優しい方ばかりなんですけど……」
「父が呟いていたり、メイドの言ってた事だけど。私達の国は、3強国に入ってるらしいです」
「3強……ですか?」
そう、この国は衛兵は特別な訓練をされている。魔法にも対応出来るように戦術が組まれたり、暗殺部隊や諜報部隊もいる。
全員が本国の戦力であり、忠誠が一番厚く安心とされている国。
いや、マリアさんが処刑の日に衛兵が簡単になぎ倒されていたけど……、あの人達が規格外なの!
本当だからね。喫茶店のお爺さんや変な3人組が簡単に……、数居たのに。
あれで、元勇者のミナトさんまで加わったら……。国……滅ぼせる。
「なので、多分ケルトさんが……入学しても問題が……、強すぎてダメかも」
「そんな訳ないじゃないですか、僕はそこまで強くありませんよ」
冗談ではなさそうだけど……。
そんな事を思っていると、未知らない冒険者3人組にぶつかる。
「す、すみません」
「あぁん! この嬢ちゃん、この俺様にぶつかっておいて許されると思ってんのか?」
「この女、可愛いですぜ」
「ケッケッケ、上玉だな」
ヤバイのに絡まれちゃった、怖い……。
私は、怖さにガクガク震えていた。ケルトさんはというと、つまらなそうに見ている。
「そっちの男放っといて俺とあっちでお話しようや」
「それは、あまりよろしくないですよ」
ケルトさんは、殺気を放ちながら私の事を、彼の背中に隠す。ちょっとドキッとしちゃったけど。バレてないよね?
でも、ケルトさん勝てるのかな? 私は少し心配になったけど、すぐに杞憂に終わった。
「あぁん? 俺に楯突こうってんなら、良いぜ! お前らやっちまえ!」
そうすると、2人が走って武器を抜き。ケルトさんに向かって、突っ込んでくる。
ケルトさんは、武器も持たず。彼らに対峙した。
私はケルトさんの服を掴みながら、伺う。
ケルトさんは少しこっちに、顔だけ向けると私に微笑み。
「大丈夫、任せてくれ」
顔が熱くなるのがわかる。反則よ~。こんな事をされたら……。
そんな事気にしてると、1人が剣で腹に向かってくる。
私の事を手に添えながら体を横にそらして避ける。左足を前に出して、お粗末な脚を崩す。
もう1人は、短剣で切り裂いてくるが、手首を掴み……そのまま捻り。悶てる所に腹に拳で思いっきり殴る。
倒れてるもう1人に、ぶん投げる。
「それで、次はお前か?」
「クソが! この俺の力を見せてやる。スキル、爆発剣」
街の中でスキルを使うのは、禁止されてる行為。周りの人は、睨むように見ている。
ケルトさんは相変わらず、彼の事を見てるだけだ。
「うおぉぉ~~~!」
剣が赤く光った状態で、ケルトさんに斬りつける。
しかし、それは叶わなかった。脚を崩し、腹を物凄いスピードでケルトさんが上空へ蹴り飛ばした。
「す、凄い……」
私は呆然と見守っていた。
ケルトさんは男が落ちてくるまでの間、冒険者ギルドの受付嬢を呼び。地面にめり込んだ所を連行されていった。
「さ、帰りましょうか。エンカ王女様」
そういって、ケルトさんは手を差し出し。王宮へ帰っていった。
今日一日、彼の事を一層好きになった一日だった。
次は、馬車で国外に
私は、学園が始まるまでの間。暇を持て余していた。
習い事から何まであるけど、今日は何も無い日だった。
「それで僕はなんで呼ばれたんです?」
「良いじゃないですか、街を散歩したいのに。兵を動かす! とか父は言いますし、ケルトさんなら安心して任せられます!」
そういえば、ケルトさんってマリアさんと行動してること多いけど。結局返事もらえてないよね。
私は、応援したいけど……ちょっと羨ましいな~って思う。
べ、別にケルトさんの事好きって訳じゃないよ?
私は、そんな事を思って。顔赤くしたりしてると、ケルトさんが心配そうに見てきた。
「大丈夫? 僕は構いませんよ、僕はエンカさんについていくだけですよ」
彼はそういうと、マリアさんによく向ける優しい笑顔を向けてくれた。
ケルトさんって無自覚でそんな事するんだもん、絶対勘違いされちゃうよね。
「そう? ならちょっと街の外に……」
「それは勘弁してください、僕も弱い訳では……無いはずですけど。何かあったら僕の首が飛びますよ!」
マリアさんの前では、ずっとカッコイイ状態なのに。実は、彼は臆病で何に対しても否定的で、自分を下に見る。
ケルトさんの父親、ミナトさんにも聞いたことがあった。彼は、昔からそうなんだって。後、俺に似て全然素直じゃない所もあって昔の自分を見ている気分になるとか。
「ほら、行くなら行きましょう。今日は何か特別な事あるかもしれませんよ」
「そうかしら、街をのんびり歩いて見ましょう」
私は、ケルトさんを部屋の外に出し。貴族を思わせるドレスではなく、一般市民の様な普通の服装で出ることにした。
王宮を出るまでに、メイドや執事達が驚き。着替えるよう言われたが、商店街など見る時に貴族に見られると。気分までゲンナリしそうになるため、なんとか説得して鎮めた。
「前より、皆さん柔らかくなった気がしますね」
「僕は、前の状態を知らないけど。今の雰囲気は好きですよ」
そう、王宮内はこんなに賑やかになることはなかった。
賑やかと言えない、ギスギスした雰囲気がずっとここの間続いてた。マリアさんが捕まった頃、変化が見えるように分かった。
他の貴族にビクビクして過ごし、国王は狂い。話し合いの場の雰囲気ですら、失言を恐れて何も喋り出せない。そんな緊迫の中に居たのだ。
私達は、王宮を出て大通りから様々な場所を歩いて行く。
「そういえば、もうすぐマリアさんが学園に入るらしいですけど。どんな所なんですか?」
マリアさんの事が余程好きみたいね、自覚してないと思うけど。マリアさん絡みの事質問ばかりされる。
それにしても、学園は私も通っているから言えることもある。
「そうね、マリアさんが行かれるのは、一言に言うと貴族が通う学園かしら」
「貴族の……ですか?」
あ、ちょっとしょんぼりしてる。出来れば一緒に通いたかったみたい。
私は知ってるから言うけど。
「騎士候補の同行は許可されてるから、もしかしたらケルトさんも入学出来るかもしれませんよ?」
通う学園は、貴族が通う学園例えば、侍女だったり、メイドや執事を連れてる人がいる。
淑女、紳士を目指す学園であるため。貴族が護衛を雇って候補生として入学が可能となる。
入学年齢が、制限されるけどケルトさんは私達と同じ年齢だから可能。
「本当か! それでは、国王とマリアさんに話してみなければ……!」
声が、弱々しい声じゃなくマリアさんの前にいるような、生き生きとした声になっていた。
もう、ここに私がいるのに他の女性の事を考えるなんて……。マリアさんも幸せ者ね。私は……、少しだけ……少しだけ、残念だったけど。
実は、父が学園を入らせるのは、当然という風に言ったけど……。実は強制ではないのが本当、ただ父は敵に回す事もそうだけど。魔法について純粋な思いを利用されて欲しくないという思いもあるんじゃないかな。
後、実はマリアさんは渋ってそのまま、冒険者になって出ていくと思ってました。
「マリアさんなら、このまま飛び出していきそうだったのに。通うと言ってホッとしましたよ」
「私もそう思ってました。でも、もしかしたら勉強をしたことないって言ってましたので。好奇心旺盛のマリアさんならありえますよ」
「そうですね……、家の事解決してくれればいいんですけど」
彼は俯きながら小さい声で、そう言った。家の事なら解決したんじゃないの? と聞き返そうと思ったけど。聞ける雰囲気じゃなかった。
私は話題を変えようと、他の事を思い出そうとしてると。冒険者ギルドの人達が盛り上がってる事に気がついた。
「そういえば、別な国からいろんな冒険者が来ているらしいです」
「そうですね、僕も父から聞きました」
そういえば、ミナトさんってそんな事にも詳しいんだっけ。
「変異種とかなんとかで」
「はい、ナタルさんとハナさんが目撃者だとか」
意外と私より知っていて、びっくりした。さっきの話もそうだけど、何か良くない予感が……。
私は頭を振って、思ってた事を拡散させる。
わ、話題がない~! こんなに気まずい雰囲気は久しぶりだけど、嬉しくない。
そんな事を頭の中をグルグルさせていると、ケルトさんが聞いてくる。
「この国の事、なんですけど割りと冒険者の人強くて、優しい方ばかりなんですけど……」
「父が呟いていたり、メイドの言ってた事だけど。私達の国は、3強国に入ってるらしいです」
「3強……ですか?」
そう、この国は衛兵は特別な訓練をされている。魔法にも対応出来るように戦術が組まれたり、暗殺部隊や諜報部隊もいる。
全員が本国の戦力であり、忠誠が一番厚く安心とされている国。
いや、マリアさんが処刑の日に衛兵が簡単になぎ倒されていたけど……、あの人達が規格外なの!
本当だからね。喫茶店のお爺さんや変な3人組が簡単に……、数居たのに。
あれで、元勇者のミナトさんまで加わったら……。国……滅ぼせる。
「なので、多分ケルトさんが……入学しても問題が……、強すぎてダメかも」
「そんな訳ないじゃないですか、僕はそこまで強くありませんよ」
冗談ではなさそうだけど……。
そんな事を思っていると、未知らない冒険者3人組にぶつかる。
「す、すみません」
「あぁん! この嬢ちゃん、この俺様にぶつかっておいて許されると思ってんのか?」
「この女、可愛いですぜ」
「ケッケッケ、上玉だな」
ヤバイのに絡まれちゃった、怖い……。
私は、怖さにガクガク震えていた。ケルトさんはというと、つまらなそうに見ている。
「そっちの男放っといて俺とあっちでお話しようや」
「それは、あまりよろしくないですよ」
ケルトさんは、殺気を放ちながら私の事を、彼の背中に隠す。ちょっとドキッとしちゃったけど。バレてないよね?
でも、ケルトさん勝てるのかな? 私は少し心配になったけど、すぐに杞憂に終わった。
「あぁん? 俺に楯突こうってんなら、良いぜ! お前らやっちまえ!」
そうすると、2人が走って武器を抜き。ケルトさんに向かって、突っ込んでくる。
ケルトさんは、武器も持たず。彼らに対峙した。
私はケルトさんの服を掴みながら、伺う。
ケルトさんは少しこっちに、顔だけ向けると私に微笑み。
「大丈夫、任せてくれ」
顔が熱くなるのがわかる。反則よ~。こんな事をされたら……。
そんな事気にしてると、1人が剣で腹に向かってくる。
私の事を手に添えながら体を横にそらして避ける。左足を前に出して、お粗末な脚を崩す。
もう1人は、短剣で切り裂いてくるが、手首を掴み……そのまま捻り。悶てる所に腹に拳で思いっきり殴る。
倒れてるもう1人に、ぶん投げる。
「それで、次はお前か?」
「クソが! この俺の力を見せてやる。スキル、爆発剣」
街の中でスキルを使うのは、禁止されてる行為。周りの人は、睨むように見ている。
ケルトさんは相変わらず、彼の事を見てるだけだ。
「うおぉぉ~~~!」
剣が赤く光った状態で、ケルトさんに斬りつける。
しかし、それは叶わなかった。脚を崩し、腹を物凄いスピードでケルトさんが上空へ蹴り飛ばした。
「す、凄い……」
私は呆然と見守っていた。
ケルトさんは男が落ちてくるまでの間、冒険者ギルドの受付嬢を呼び。地面にめり込んだ所を連行されていった。
「さ、帰りましょうか。エンカ王女様」
そういって、ケルトさんは手を差し出し。王宮へ帰っていった。
今日一日、彼の事を一層好きになった一日だった。
次は、馬車で国外に
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