俺の理想の異世界生活

百花止水

No.9 貿易船そして新たなる仲間

今日も朝のトレーニングがあった。
あの日一撃を与えてから一度も当てる事が出来ていない、これが実力差というものだろう。

「マナトくん、今日もお疲れ様でした。そういえば、今日は予定とかないですか?なければ貿易船が今日着くので港に行きましょう。」

「そうだな、予定もないし港に行くよ」

「なら、1時間後に港に集合しましょう。」

そう言うとコユキは、食事を取りに移動した。
マナトも適当なところで食事を済ませ、港を目指した。

港に着くと先にコユキは、来ていた。

「あ、マナトくんこっちです。もうすぐ着くらしいですよ。」

目の前にとても大きい船が来ていた。
数分すると港に到着した。沢山の人が貿易船から運ばれる武器や素材など珍しいものを見ていた。その中には、買う人もいてお祭りみたいに盛り上がっている。

「いろいろあるな、一旦別行動をして後で合流するか?」

「そうですね、私の目当てに付き添わせるのもいけませんしね。後で合流という事で。」

こうして2人は、別行動をとった。
突然声がした、

『おい!そこのにいちゃん、レア物があるんだが買わねーか?』

少し行ってみることにした。

「何があんだよおっさん」

『そうだな〜これとかどうだ?』

そう言うとおっさんがペンダントを持ってきた。

『これは、特殊な錬金で作られた。ペンダントで付けているだけで自然回復する便利な道具だぞ』

「付けているだけで回復するのは便利だな。いくらぐらいするんだ?」

予想よりも安かった。
最近毎日のように依頼をこなしていたからお金には、余裕があった。

『毎度あり〜他にも色々と見てってくれよ!』

他の店にも行って見たけどお金が足りる範囲で良さそうなのが無かった。
そろそろ合流でもするかな

「おーいコユキ、何か良いものでも買ったん?」

「はい!良いものを買いました、少々お金がはりましたけど特殊能力付きの武器。
《氷弓フローズン》
を手に入れました。」

「え、弓に変えるのか?剣術がすごいのに。」

「私も考えての武器変更ですよ、剣の練習は毎日頑張って鍛えました。それでも女には、限界があるんです。マナトくんは、毎日成長しているのでもうすぐ私を追い越すでしょう、そうなったら私は、今よりも剣術を鍛えるよりも援護に回った方がいいと思うんです。」

「そうか、コユキが決めた事に反論はないよ。でも朝のトレーニングは、続けてくれ。頼む。」

「はい、しっかりマナトくんに強くなってもらわないと困りますからね。」

そう笑って言っているコユキを見ながらマナトは、すこし考えてからやっぱりコユキなりに考えた事なので何も言わない事にした。

当然大きな声とともにこちらに走ってくる人がいた。

「ちょっとそこのいて〜!」

しかしマナトは反応するのが遅れてしまった。

「痛て〜お兄さんごめんなさい。」

そう言うとマナトの後ろに隠れた。
すると大きな声を出して追いかけて来た男達がいた。それも見覚えのある連中だった。
そう、マナトの金貨を取った盗賊達だった。

『あれ〜誰かと思ったらあん時のお兄さんじゃんそこのガキを渡してくれないかなー?』

「お前らまだそんな事してたのかよ俺は、あの時とは違うぞ」

すこしいきがって言ってみた。しかし何の反応もなかった。

「あなた達は、王都でも有名な盗賊達ですね。」

すると、盗賊の中の1人が声を出した。

『やばいぞ!そこの女は、白薔薇だ!Aランク冒険者でかなりの腕だ!逃げろ‼︎』

それを聞くなり盗賊達は、走って逃げ始めた。
マナトは、俺必要なかったなと思った。

「姉さんの方は、まさかの白薔薇さんだったとは、とても驚きです。あいつらもしつこいんですよ。貿易船の食料を食べただけで怒って追いかけて来たんだから。」

「え、今の話を聞く限りあの貿易船に乗って来たのか?」

すこし驚いた顔をしたマナトは聞いてみた。

「うん、そうだよ〜」

「か、軽いな。てか子供のくせにそんな事していいのかよ?」

「子供じゃないし!こう見えて15歳だし!」

すると声を出して驚いたのは、コユキだった。

「15歳!人は、見た目で判断しては、ダメですね。」

俺も内心とても驚いているなぜかと言うとその姿は、小学生のように小さく幼いからだ。
すると、

「そういえば、自己紹介してなかったですね私の名前はカナン・ユリナ、ユリナって呼んでください!」

ユリナは、そう言った。
そしてマナト、コユキの順で自己紹介した。それが終わると突然ユリナが

「いきなりで悪いのですが仲間に入れてください!」

頭を下げてお願いされた。可愛い幼い顔でこれでは、断りづらい。

「いきなりどうしてですか?」

さすがはコユキ、2度目は勢いで答えない。

「実は、今まで1人で行動して来たけど1人には、かなり限界があって依頼をこなしていけないんです。だからコユキさんがいる、このパーティに入りたいんです!」

「そうですか、でも決めるのは私じゃなくてマナトくんですから。」

そう言うとコユキはこちらを見てきた。

「そうだな〜俺もコユキに頼んだ時も勢いだったし。これからよろしくな!ユリナ。」

「ありがとうございます、マナトさんにコユキさん!」

「よろしくです。ユリナちゃん。今日は、この後どうするんですか?行くところがないなら私の宿に来ますか?」

「ありがとうございます!実は、お金がなくて困ってたんですよ。」

「よし、いろいろ考えるのは明日にして今日は解散にするか。」

そう言うと、マナト達は宿屋に帰ってそれぞれの夜を過ごした。

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