天使転生

一路 カイリ

天使転生

記憶の混在する美しい世界へようこそ

その羽が皮膚をつき破りこの世界で伸びをするまでは、

あなたは人

ここからは天使。

どうぞうつろぐ世界で瞬きを。

その瞳に映るものは全て新しいもの。

ただしあなたが目にするものがただしいかはわからない。

それは落下してゆく夢の中、

眠る繭の中で目覚める時を待つまで

まるでそれは白いゆりかご。

または人を生まれ変わらせる檻と言う。

くるしみのあと噴出する血液の、

色に混じった羽の色。

神秘的な生命の形が形成される。

いま、別のものになる。

息を飲む。

あなたは我を忘れて叫ぶだろう

痛み、腫れ、身を裂くこの痛みを、

叫ぶだろう

我忘れて一心に

祈るだろう

帰るべき場所があったことを思いながら

わたしはだれ?

わたしは鳥

人の中の鳥として生まれ変わる

光輪の輪の漏れ出す光を望む

汝、転生し、我天使なり。

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