戦闘力?皆無ですが防御力とトラップには自信があります。

ブラック兄者

自分のデッキだと攻撃力高すぎてエネミーは原型をとどめてくれません・・・

あっ、ドーモノノです!
私ですが、先ほど自動人形オートマタのパーツらしきもの手に入れました!
これで猫耳のメイドさんと一緒に冒険するという私の夢が実現しそうです~♪
でも、これってどうやって組み立てるかわからないんですよねー、今まで手に入れてきたアイテムじゃどうやらこのフレームに装備させて動かすこともできないんです・・・
以外にここにいる自動人形オートマタがドロップしないかなぁ~『ジャンク:〇〇』っていう見たことないアイテムばっかり手に入るんですがこれで組み立てたりするんですかね?
とりあえずいっぱい持ち帰ってシショーに教えてもらいましょう♪

ノノの足元には大量の犬型ロボットだったであろう物の残骸が転がっている、そこはシートが戦っていた広間と全く同じ部屋の構造となっており、おそらくは対の構造になっていたのであろう、しかし違いがあったとすればシートは直接戦闘力は皆無だが、ノノは軽く剣を振るえば大気は震え大地は裂けるほどの攻撃力がある、したがって戦闘スペースが確保さえできてしまえばその圧倒的な攻撃力で敵の殲滅など容易なのである。
だが、その高すぎる攻撃力ゆえに本来ドロップできたであろう各部位のパーツは粉々に粉砕されジャンクパーツしかドロップできない状態が発生してしまったのだ、なんということだノノは『広い場所』さえあればシートよりはるかに強いのだ。しかしそこは熟練プレーヤーと始めたばかりのプレイヤーの差があるのでシートが負けることはそうそうないだろう、だって彼固いし・・・ね?
ノノが広い部屋に入り部屋の真ん中に到着するとシートの時同様に天井から数体の犬型ロボットが落ちてきた、ノノは特に気にした様子もなくまっすぐ出口に向かって歩いていく、彼女自動人形オートマタのパーツが手に入って全然周囲を警戒できていない様子でスキップしながら犬型ロボットがの間を通り抜けようとする。しかし、ロボットたちはそんなことを許すことはなく、一斉にノノに飛びかかる。
「いった~ちょっとなにするんです・・・かっ!」
うち一体の攻撃がノノの頭に直撃し頭に大きなたんこぶを作りながらノノは振り返りすぐさま剣を横に振り払った。すると同時に剣から真空刃がとび犬型ロボットをすべて巻き込みスクラップへと変貌させた、彼女普通ならスペルカードを使用して使う技をタダ剣を横に振るって使っているんだからかなり規格外だ・・・本当に初心者といえるのか?この娘は??
一瞬で廃棄処分確定となった犬型ロボットたちを目視にて確認したノノ、戦利品を拾い上げ回収が終了すると軽い足取りで先に進むのであった。
余談ではあるが、そんな衝撃刃をシートはスペルを使うことすらなく防いでいたのだがこっちはこっちで大概防御に関しては規格外の性能をしていると思うし、犬型ロボットの攻撃を受けても実はダメージを受けることはなかったであろう。

『ノノ、大丈夫か?オレは今大量の犬型ロボットに襲われたんだがそっちは何もなかったか?』
シショーからパーティーチャットが入った、どうやらシショーはロボットに襲われていたらしい。
『私も犬型ロボット・・・のようなものに攻撃されたような気がしますねぇ・・・』
『気がします・・・ってお前、攻撃されたことすら気が付かないのか・・・』
『ハハハ、すみません。実は自動人形オートマタの部品を手に入れたのでうれしすぎて周り見えてなかったんです。気が付いた時には鉄のゴミみたいなものが重なって原型をとどめていなかったのでわからないんです。』
『あほかお前は!まあ、無事だったみたいだからよしとするとしてそっちが大丈夫そうで安心したわ、この先はちゃんと周り警戒しないと何があるかわからんからな、気をつけろよ』
そういうとシショーとの通信は終わった。
さてー、気を取り直して先に進みましょう♪
ノノ足取りは軽い、なぜなら念願の自動人形オートマタのパーツが手に入ったのだから。

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