俺が出会ったメデューサはなんか他の奴とは違うようです
第7話 〜明かされる過去1〜
「私の髪はどうしてふよふよ浮くの?ママ。」
「メデューサの証よ、シェルア。」
「私のおうちは他のおうちより大きいね。」
「それは王家の証よ、シェルア、あなたは王家の次期王として成長しないといけない、これから厳しくなるけれど私もついてるから一緒にがんばりましょう。」
「はいママ!!」
幼きシェルアとセラータが会話を交わす。それから何日も王家の勉強をシェルアはした。だが、それは厳しいものでシェルアは耐えられなかった。
「こんなに…、辛いの嫌だよぉ…。」
ベットでひとり泣いた日もあった。
「そうだ、たまには気分転換をしよう!!お外に行こう!!」
シェルアは執事たちの目を盗み外へと抜け出した。シェルアは小柄なため全然バレなかった。門番には止められたが適当な嘘を言って誤魔化し外へと出た。ひとりで外へ出るのは初めてだった。少し歩いていくと、市場が見えてきた。
「わぁ、美味しそうなものがいっぱぁい!!!!」
「おやおや、シェルアお嬢様ではないですかぁ!!こちらご試食どうぞ!!」
久々に王家に女の子が生まれたため、シェルアの事は街の皆がシェルアのことを知っていた。
「ありがとう!!」
市場を進むとたくさんの人がたくさんのものをくれた。
「これもおいひぃ〜!!」
シェルアは食べながら歩いて市場を出た。そして歩いていくと美しい湖が見えてきた。
「ほわ、綺麗!!」
陽の光が当たり湖はきらきらと輝いていた。シェルアは湖のところの石垣へと座った。そして深呼吸をして目を閉じたその時だった。
「1国の王家たる者がなぜこの湖なんぞに一人でいる。」
誰かがシェルアに話しかけた。
「誰?」
声のするほうを見ながらシェルアが聞くとシェルアと同い年くらいの男の子が立っていた。
「俺の名は、…アシェフだ。ここにいない方がいいぞ、メデューサ売買の人間がよくここに現れる、この後も来る。お前は連れていかれるぞ。」
「メデューサばいばい?なにそれ。」
「メデューサを売り飛ばしたり買ったりするんだ。」
「あぁ、噂に聞いたことがある!」
「俺はもう自分の能力を扱えるんだ。お前はまだなようだがな。俺は先が透視できたりとか様々な事が見える。この後ここに人間が来てお前が連れていかれる事が見える。」
「へぇ、私はまだ扱えないのに、すごいねぇ!」
「早く逃げるぞ。」
「お家に帰りたくないの。」
「でもここにいるのも危険だ。」
「私は街や国を収める自信が無いの。勉強も難しくて嫌になるし。」
「今頑張ればお前はすごいやつになると思うが。」
「それもとうし?」
「あぁ、透視な。」
「私も頑張ればすごくなれるの?」
「あぁ、見える。」
「わぁ!!」
シェルアが目を輝かせて驚いていたその時だった。
「そこの坊ちゃん嬢ちゃん、お暇かなぁ?」
湖の奥の森から人間が出てきた。
「?!」
シェルアが驚くと
「ほーらきた。」
アシェフが呆れ顔で呟いた。
「に、に、に、逃げよ!!」
シェルアがパしっとアシェフの腕をつかむもアシェフは全然動かない。すると次の瞬間、アシェフから湯気が出始めた。
「あちっ…!!」
シェルアが驚いたその瞬間アシェフはシェルアの真横からいなくなった。
「えっ?」
シェルアがあたりをキョロキョロすると三人の人間が石になっていた。アシェフはその横にいた。そして石像を破壊した。
「あ、あしぇふ…?」
「面倒事は嫌いだからさっさと石にしとかねーとな。」
「石になんて…石になんてしないでよ…。」
シェルアがぼそっと呟いた。
「…?何怒ってんだ。お前の命が助かったんだぞ?」
「私は人をいしにしたくない、どんな理由であれ石にするやつも嫌い。」
「俺らはメデューサだぞ。俺らを敵対視する人間はさっさと殺さないと。」
「他に方法があるんじゃないの?そんなやり方私は嫌い。」
「お前は王様にはなれないな。」
「勉強するたびにそう思う。私もなれないんだろうなって自分でわかってる。」
「俺はお前のおかげで王になれなかった。お前にはしっかりしてもらわないと俺が情けなくなる。」
「私は王になる権利を譲ろうかと思っているんだけれど。」
「異例だな。」
「きっとみんなももっとちゃんとした者に王になってもらいたいと思ってるはず。人を石にすることすらできない私は王の資格なんてない。あんな立派なお屋敷に住む資格もない。」
「そうか。」
「とりあえず、助けてくれたことには感謝するけれど私はあなたの事が嫌いになった。私は家を出る。きっと自動的にあなたに王権がうつる。じゃあね。」
シェルアはなぜだかそんな発想に至った。アシェフはぽかんとしていた。シェルアは王権を譲ったゴーメルのところへ行くことにした。
「もう、こうなったら、てきとーにしちゃお!!」
シェルアはそういい走り出した。アシェフは止めたが追いかけては来なかった。森の中を走っていくと立派な基地があった。
「はぁ、はぁ、ここが…、ゴーメルさんの…。」
扉を開けて入ろうとしたその時だった。扉が空いた。
「あ、ちょうどよかった…。」
シェルアが出てくる人に話しかけようとしたその時だった。
「こんなところで何をしている。」
向こうから話しかけてきた。ゴーメルだった。
「ご、ゴーメルさんっ…。」
「お前は…、確か…次期王のシェルアだったかな。」
「はい、家出してきました。」
「家出?はっはっ。俺みたいなことをするとはね。」
「あなたの元でいろいろ学びたいです。」
「お前が家出した責任俺は取りたくないがね…。」
「責任は多分負わされないと思います。もう一つの王家の方の男の子に話をしてきたので。」
「…。まぁ助手が欲しかったしな。いいだろう。俺は少し人間界の方へ行かないとならない、中に俺の友人がいるからいろいろ教えてもらえ。」
「人間界…へ?わ、分かりました。」
「詳しいことは帰ってきてからな。」
「はいっ。」
シェルアはゴーメルとすれ違い建物の中に入っていった。
「おじゃましマース…。」
「あら、お客様?」
「に、人間っ?!」
「あっと、えーっと、ゴーメルの知り合いの、者です…。」
「あ、中にいる友人様でしたか。」
「ゴーメル今出かけていってしまったけれど…?」
「私王家の者なんですけど、家出してきました!!」
「ふぇっ?!家出、昔のゴーメルみたいなことしたのね。それでゴーメルのとこで助手でもするの?」
「はい、そういう事です!!」
「そう…、じゃあどうしたらいいのかしら、空き部屋がいくつかあるからどこかの部屋に行ってもらおうかしら。その様子だと何も持たずに来た感じかしら…。えーっと…」
「なんか、すいません…、あ、自己紹介がまだでした、私シェルアと申します。」
「私は…、ルーとでも呼んでちょうだい。皆は私をルーと呼ぶから。」
「ルーさんですね、了解です。」
「ま、とりあえず空き部屋へ案内するわ。」
ルーが先に歩き始め階段を上った。シェルアは後をトコトコとついていった。階段を上っていくといくつか部屋があった。シェルアは一番右の部屋を紹介された。入るととても広かった。
「こ、こ、こ、ここ使っていいんですかぁ?!」
「ええ、私は向かいだから何かあったらなんでも言って。服はとりあえず地下室にいっぱぁいあるからサイズとかそういうのとか選んで何着でも取っていいわ。それでクローゼットに詰めていいわよ。」
「お、お手数おかけします…!!」
「いいえ、たまにゴーメルが連れてくることがあるのよ〜。」
「そうなんですね!」
「だから慣れたわー。もう1人隣の隣に住んでるけれどいまは出かけているわ。また会ったら挨拶しといてね、じゃあ私はまだ仕事があるからあとはゴーメルが帰ってきてから聞いてねー。」
そういってルーは機械室の方へ歩いていった。
「メデューサの証よ、シェルア。」
「私のおうちは他のおうちより大きいね。」
「それは王家の証よ、シェルア、あなたは王家の次期王として成長しないといけない、これから厳しくなるけれど私もついてるから一緒にがんばりましょう。」
「はいママ!!」
幼きシェルアとセラータが会話を交わす。それから何日も王家の勉強をシェルアはした。だが、それは厳しいものでシェルアは耐えられなかった。
「こんなに…、辛いの嫌だよぉ…。」
ベットでひとり泣いた日もあった。
「そうだ、たまには気分転換をしよう!!お外に行こう!!」
シェルアは執事たちの目を盗み外へと抜け出した。シェルアは小柄なため全然バレなかった。門番には止められたが適当な嘘を言って誤魔化し外へと出た。ひとりで外へ出るのは初めてだった。少し歩いていくと、市場が見えてきた。
「わぁ、美味しそうなものがいっぱぁい!!!!」
「おやおや、シェルアお嬢様ではないですかぁ!!こちらご試食どうぞ!!」
久々に王家に女の子が生まれたため、シェルアの事は街の皆がシェルアのことを知っていた。
「ありがとう!!」
市場を進むとたくさんの人がたくさんのものをくれた。
「これもおいひぃ〜!!」
シェルアは食べながら歩いて市場を出た。そして歩いていくと美しい湖が見えてきた。
「ほわ、綺麗!!」
陽の光が当たり湖はきらきらと輝いていた。シェルアは湖のところの石垣へと座った。そして深呼吸をして目を閉じたその時だった。
「1国の王家たる者がなぜこの湖なんぞに一人でいる。」
誰かがシェルアに話しかけた。
「誰?」
声のするほうを見ながらシェルアが聞くとシェルアと同い年くらいの男の子が立っていた。
「俺の名は、…アシェフだ。ここにいない方がいいぞ、メデューサ売買の人間がよくここに現れる、この後も来る。お前は連れていかれるぞ。」
「メデューサばいばい?なにそれ。」
「メデューサを売り飛ばしたり買ったりするんだ。」
「あぁ、噂に聞いたことがある!」
「俺はもう自分の能力を扱えるんだ。お前はまだなようだがな。俺は先が透視できたりとか様々な事が見える。この後ここに人間が来てお前が連れていかれる事が見える。」
「へぇ、私はまだ扱えないのに、すごいねぇ!」
「早く逃げるぞ。」
「お家に帰りたくないの。」
「でもここにいるのも危険だ。」
「私は街や国を収める自信が無いの。勉強も難しくて嫌になるし。」
「今頑張ればお前はすごいやつになると思うが。」
「それもとうし?」
「あぁ、透視な。」
「私も頑張ればすごくなれるの?」
「あぁ、見える。」
「わぁ!!」
シェルアが目を輝かせて驚いていたその時だった。
「そこの坊ちゃん嬢ちゃん、お暇かなぁ?」
湖の奥の森から人間が出てきた。
「?!」
シェルアが驚くと
「ほーらきた。」
アシェフが呆れ顔で呟いた。
「に、に、に、逃げよ!!」
シェルアがパしっとアシェフの腕をつかむもアシェフは全然動かない。すると次の瞬間、アシェフから湯気が出始めた。
「あちっ…!!」
シェルアが驚いたその瞬間アシェフはシェルアの真横からいなくなった。
「えっ?」
シェルアがあたりをキョロキョロすると三人の人間が石になっていた。アシェフはその横にいた。そして石像を破壊した。
「あ、あしぇふ…?」
「面倒事は嫌いだからさっさと石にしとかねーとな。」
「石になんて…石になんてしないでよ…。」
シェルアがぼそっと呟いた。
「…?何怒ってんだ。お前の命が助かったんだぞ?」
「私は人をいしにしたくない、どんな理由であれ石にするやつも嫌い。」
「俺らはメデューサだぞ。俺らを敵対視する人間はさっさと殺さないと。」
「他に方法があるんじゃないの?そんなやり方私は嫌い。」
「お前は王様にはなれないな。」
「勉強するたびにそう思う。私もなれないんだろうなって自分でわかってる。」
「俺はお前のおかげで王になれなかった。お前にはしっかりしてもらわないと俺が情けなくなる。」
「私は王になる権利を譲ろうかと思っているんだけれど。」
「異例だな。」
「きっとみんなももっとちゃんとした者に王になってもらいたいと思ってるはず。人を石にすることすらできない私は王の資格なんてない。あんな立派なお屋敷に住む資格もない。」
「そうか。」
「とりあえず、助けてくれたことには感謝するけれど私はあなたの事が嫌いになった。私は家を出る。きっと自動的にあなたに王権がうつる。じゃあね。」
シェルアはなぜだかそんな発想に至った。アシェフはぽかんとしていた。シェルアは王権を譲ったゴーメルのところへ行くことにした。
「もう、こうなったら、てきとーにしちゃお!!」
シェルアはそういい走り出した。アシェフは止めたが追いかけては来なかった。森の中を走っていくと立派な基地があった。
「はぁ、はぁ、ここが…、ゴーメルさんの…。」
扉を開けて入ろうとしたその時だった。扉が空いた。
「あ、ちょうどよかった…。」
シェルアが出てくる人に話しかけようとしたその時だった。
「こんなところで何をしている。」
向こうから話しかけてきた。ゴーメルだった。
「ご、ゴーメルさんっ…。」
「お前は…、確か…次期王のシェルアだったかな。」
「はい、家出してきました。」
「家出?はっはっ。俺みたいなことをするとはね。」
「あなたの元でいろいろ学びたいです。」
「お前が家出した責任俺は取りたくないがね…。」
「責任は多分負わされないと思います。もう一つの王家の方の男の子に話をしてきたので。」
「…。まぁ助手が欲しかったしな。いいだろう。俺は少し人間界の方へ行かないとならない、中に俺の友人がいるからいろいろ教えてもらえ。」
「人間界…へ?わ、分かりました。」
「詳しいことは帰ってきてからな。」
「はいっ。」
シェルアはゴーメルとすれ違い建物の中に入っていった。
「おじゃましマース…。」
「あら、お客様?」
「に、人間っ?!」
「あっと、えーっと、ゴーメルの知り合いの、者です…。」
「あ、中にいる友人様でしたか。」
「ゴーメル今出かけていってしまったけれど…?」
「私王家の者なんですけど、家出してきました!!」
「ふぇっ?!家出、昔のゴーメルみたいなことしたのね。それでゴーメルのとこで助手でもするの?」
「はい、そういう事です!!」
「そう…、じゃあどうしたらいいのかしら、空き部屋がいくつかあるからどこかの部屋に行ってもらおうかしら。その様子だと何も持たずに来た感じかしら…。えーっと…」
「なんか、すいません…、あ、自己紹介がまだでした、私シェルアと申します。」
「私は…、ルーとでも呼んでちょうだい。皆は私をルーと呼ぶから。」
「ルーさんですね、了解です。」
「ま、とりあえず空き部屋へ案内するわ。」
ルーが先に歩き始め階段を上った。シェルアは後をトコトコとついていった。階段を上っていくといくつか部屋があった。シェルアは一番右の部屋を紹介された。入るととても広かった。
「こ、こ、こ、ここ使っていいんですかぁ?!」
「ええ、私は向かいだから何かあったらなんでも言って。服はとりあえず地下室にいっぱぁいあるからサイズとかそういうのとか選んで何着でも取っていいわ。それでクローゼットに詰めていいわよ。」
「お、お手数おかけします…!!」
「いいえ、たまにゴーメルが連れてくることがあるのよ〜。」
「そうなんですね!」
「だから慣れたわー。もう1人隣の隣に住んでるけれどいまは出かけているわ。また会ったら挨拶しといてね、じゃあ私はまだ仕事があるからあとはゴーメルが帰ってきてから聞いてねー。」
そういってルーは機械室の方へ歩いていった。
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