俺が出会ったメデューサはなんか他の奴とは違うようです
第5話 〜王家?〜
「メデューサには人を石にする力があるけれど、メデューサを石にすることはできないのー。だから鏡で自分を見たり出来るしぃ。あ、あとメデューサは石にする力の他に攻撃とかにはあまり関係の無い能力を持ってるわぁ。さっきからアシェフは特にその能力を使ってわねぇ。アシェフの能力は物事を透視することが出来るわ。壁の向こう側が見えるよぉとかじゃないけど、心とかが見えたり、見たい人の景色が見えたりねぇ、私達はーそれを透視と呼んでるのぉー、で、私の能力は、嘘を見抜く能力ねぇ、その人が嘘をついてたら分かるのー。ほんとの気持ちとかも読み取れたりするしねぇ、まぁただ、そのせいで傷つくこともあるからー、私はあまりその力使わないんだけどねぇ。あ、普通は自分の能力について話すのはいけないことだから気をつけてーね。」
「私には元々の能力が残っているから新しい能力がつかないのかな…。」
「多分そうじゃないかなぁ?人間がメデューサになるのとかはー、本とかにも載ってないしあんまりわかんないけどーね、メデューサのことをいちばんよく知ってるのはゴーメルさんなんだけど誰かさんが殺しちゃうしねぇ…。」
「シェルア、その言い方は少し失礼だ。」
アシェフがシェルアの話を聞いていたことに奏真とサンシアはびっくりした。
「じょーだんよ、じょーだん。だから、私達はー本を取りに行ったってわけー。メデューサの誤解があるのは確かだけど誤解をときに行ったってのはうそぉ。ゴーメルさんはメデューサのボス的な人だったから私たちわぁ、そこでメデューサの事とか色々勉強したってわけ。街に一緒に襲撃に行ったりはしたけどぉ、人は殺せないから倒れてる人こっそり助けたりしてたのぉ…。えへへっ…。」
「意外だな…。人間を殺す気がないメデューサもいるとは。」
「殺さないメデューサの方が多いけどー、メデューサが人間界にでまわったのはあるメデューサが人間を石にしまくったかららしくてー、人間を殺さないメデューサも恐ろしいメデューサ扱いされてさぁ、もー、厄介なことしてくれるよ、誰かわからないけど…。」
「確か小さい子供だったよね?」
「そー、噂だけだけどねー、噂によると小さい男の子だったらしいー。」
「おい、シェルア、面倒なことになった。こっちに王家の人間が向かってきてる。」
アシェフが読んでいた本をパタンと閉じて言った。
「もぉぉぉ、めんどくさいなぁぁ、もうバレちゃったかぁ、」
「周りが包囲されてる、逃げられんぞ。」
「あんたもう少し早く言ってくれるぅ????仕方ない…少し付き合ってあげるかぁ。」
奏真とサンシアは何のことかわからなかったがとりあえず誰かが基地に来たのが分かった。
「シェルア様、アシェフ様。おられますよね、出てきてくださいませ。」
落ち着いた声の女性が基地の扉をノックした。
「あんま聞き覚えのない声だけど、誰?」
「開けてくだされば分かります。」
「アシェフ、誰の声?」
「ぼやけてしか見えない、誰だ?」
シェルアとアシェフが頭にハテナを浮かべながら扉を開けた。
「はぁ、やっと、捕まえた。このおバカ!!」
女の人が声を一転させてシェルアの耳を掴んでつねった。
「いたたたたた、お、お、お母さんっ?!」
シェルアが目を丸めた。
《シェルアの母親?!でも、王家って言ってたよな?え?シェルアって王族?!》
奏真は頭が混乱した。
「とりあえず、城に帰りますっ!!ほらアシェフ君もお母様がとても心配していたわよ?…、あなたたちは?」
アシェフを見たあとシェルアの母親は奏真とサンシアを見た。
「あーっと、そ、その人たちは私たちのお客!街荒らしじゃないから一緒につれてって!!あと耳離して…。」
シェルアが言った。
「あら、ごめんなさい。」
シェルアの母親がシェルアの耳から手を離して自分の服の裾をパンパンと叩きシワを伸ばして奏真とサンシアに近寄ってきた。
「初めまして、シェルアの母親のセラータです。」
ニコッと笑った顔がとてもシェルアに似ていた。
「初めまして、俺は奏真です。」
「えっと、私の名前はっ、さ、サンです…。」
奏真は思わずサンシアをばっと見てしまった。サンシアは本名を隠した。
《な、なんで隠したんだ…?サンシアって名前なんかまずいか…?あっ、ゴーメルを殺したやつだなんてバレたら困るからか…?頭がいいなこいつ…。》
奏真は納得した。サンシアと名乗るとカシアの妹だとすぐバレそうだったからだ。アシェフとカシアも少し驚いていたがすぐに分かったようだ。
「……、奏真にサンね、これから私達は城に戻るけどシェルアが連れていきたいっていうし一緒にどうぞ!」
そして護衛のもの数人たちと共にぞろぞろと歩いて城へと向かった。
《王家の人間なのに馬車とか乗らないんだ…。》
「人間の国にはね、馬車があるけれどメデューサは馬が飼えないの、だから、ドラゴンがいるんだけど、今日はドラゴンが皆メデューサ反乱軍に連れていかれてしまってね…。」
セラータがまるで奏真の心を読んだように口を開いた。これもなにかの能力だろう。
「ここの街のメデューサはみんな優しそうですね…。」
「あなた、この街の人じゃないの?」
奏真の言葉にセラータが疑問を持ち聞いた。
「あー、お母さん、ちょっと私、アシェフと、サンシ…サンと、奏真と話すことがあるから後で城に帰るってことでもいい?」
「そう言って帰らないでしょ。」
「絶対帰る!」
シェルアとセラータがじぃーっと見つめあった。そして数秒後、
「はぁ、いいわ、アシェフくん、シェルアが逃げようとしたら必ず城につれて来てちょうだい。」
「は、はぁ、分かりました。」
「サン、奏真、行きましょ。」
シェルアが奏真とサンシアに手招きをして、セラータたちの元を離れた。そして少し行くと綺麗な湖があった。
「えーっと、まだ色々話してないのに、ごめん…。」
シェルアがいつもと口調を変えて謝った。そしてハッとしていつもの口調で話し始めた。
「私とアシェフはお互い王家の人間なのー。親戚とかではないけれどぅー。出会った頃の事は私はあまり覚えてないけーれどなんでかアシェフと一緒にいることがぁ増えてー。でぇ、メデューサとして、人間のことをもっと知りたかったから家を出てゴーメルさんのところで仕えてたのー。ゴーメルさんも家を出てたからねぇ。ゴーメルさんが死んだ今私たちはぁ、ゴーメルさんの基地で住んでもいいんだけどぉ、何もわからないから本を人間のところへと取りに行くことになったかんじぃ?で、今日帰ってきたのがバレちゃったみたい。奏真くんが人間だってことがバレると、多分奏真くんは捕まるかなぁ…。サンシアちゃんも暴れた人間の妹としてぇ何かしらバツが下るかもしれないわぁ。」
「シェルア、少し俺用事を思い出した。ここで話しててくれ。」
アシェフが、ふとどこかへと歩いていった。
「どーこ行ったのかしらぁ。んま、いいわぁ、アシェフは私のこと嫌いみたいでねぇ…。女のメデューサは髪がふよふよ浮くからすぐ分かるだろうけど、男はのメデューサは裸眼の視力がとてーつもなく悪くて眼鏡をかけないとみえないのぉ、最近はメデューサの研究で眼鏡なしで過ごせるようになってきているけれどーね。」
「それで俺はメガネをかけさせられたのか。」
「バレたら殺されちゃうのかな…。」
「ま、多分このままだとバレないから大丈夫だと思うーよ。」
「なんか、メデューサのイメージとお前はかけ離れているなぁ。」
「メデューサって人間を石にしたりすると寿命が長くなるとか強くなるとか色々噂があってねぇ、そのせいでみんな人を殺してるみたいだけどぉ、べつに殺さなくても生きていけるからねぇ、まぁ、土地を奪ったりするのに石にするのはよくわからないけーど。」
シェルアが笑ったその時だった。シェルアがばっと後ろを見た。するとマントをかぶって顔の見えない何者かがとても勢いよく走ってきた。
「誰っ…。」
シェルアが驚いて目を丸めると奏真がシェルアを突き飛ばした。
「あぶねぇ!!!!!!」
「な、なにっ。」
シェルアが突き飛ばされて尻餅をついた瞬間辺りに血が飛んだ。奏真は後ろへと倒れてしまった。
「そ、奏真っ…?!奏真!!!!」
サンシアが奏真を呼ぶも返事がない。見ると横腹が刺されていた。
「い、今のやつがっ?!」
シェルアがキョロキョロと辺りを見たがもうマントの謎の者はいなくなっていた。
「私には元々の能力が残っているから新しい能力がつかないのかな…。」
「多分そうじゃないかなぁ?人間がメデューサになるのとかはー、本とかにも載ってないしあんまりわかんないけどーね、メデューサのことをいちばんよく知ってるのはゴーメルさんなんだけど誰かさんが殺しちゃうしねぇ…。」
「シェルア、その言い方は少し失礼だ。」
アシェフがシェルアの話を聞いていたことに奏真とサンシアはびっくりした。
「じょーだんよ、じょーだん。だから、私達はー本を取りに行ったってわけー。メデューサの誤解があるのは確かだけど誤解をときに行ったってのはうそぉ。ゴーメルさんはメデューサのボス的な人だったから私たちわぁ、そこでメデューサの事とか色々勉強したってわけ。街に一緒に襲撃に行ったりはしたけどぉ、人は殺せないから倒れてる人こっそり助けたりしてたのぉ…。えへへっ…。」
「意外だな…。人間を殺す気がないメデューサもいるとは。」
「殺さないメデューサの方が多いけどー、メデューサが人間界にでまわったのはあるメデューサが人間を石にしまくったかららしくてー、人間を殺さないメデューサも恐ろしいメデューサ扱いされてさぁ、もー、厄介なことしてくれるよ、誰かわからないけど…。」
「確か小さい子供だったよね?」
「そー、噂だけだけどねー、噂によると小さい男の子だったらしいー。」
「おい、シェルア、面倒なことになった。こっちに王家の人間が向かってきてる。」
アシェフが読んでいた本をパタンと閉じて言った。
「もぉぉぉ、めんどくさいなぁぁ、もうバレちゃったかぁ、」
「周りが包囲されてる、逃げられんぞ。」
「あんたもう少し早く言ってくれるぅ????仕方ない…少し付き合ってあげるかぁ。」
奏真とサンシアは何のことかわからなかったがとりあえず誰かが基地に来たのが分かった。
「シェルア様、アシェフ様。おられますよね、出てきてくださいませ。」
落ち着いた声の女性が基地の扉をノックした。
「あんま聞き覚えのない声だけど、誰?」
「開けてくだされば分かります。」
「アシェフ、誰の声?」
「ぼやけてしか見えない、誰だ?」
シェルアとアシェフが頭にハテナを浮かべながら扉を開けた。
「はぁ、やっと、捕まえた。このおバカ!!」
女の人が声を一転させてシェルアの耳を掴んでつねった。
「いたたたたた、お、お、お母さんっ?!」
シェルアが目を丸めた。
《シェルアの母親?!でも、王家って言ってたよな?え?シェルアって王族?!》
奏真は頭が混乱した。
「とりあえず、城に帰りますっ!!ほらアシェフ君もお母様がとても心配していたわよ?…、あなたたちは?」
アシェフを見たあとシェルアの母親は奏真とサンシアを見た。
「あーっと、そ、その人たちは私たちのお客!街荒らしじゃないから一緒につれてって!!あと耳離して…。」
シェルアが言った。
「あら、ごめんなさい。」
シェルアの母親がシェルアの耳から手を離して自分の服の裾をパンパンと叩きシワを伸ばして奏真とサンシアに近寄ってきた。
「初めまして、シェルアの母親のセラータです。」
ニコッと笑った顔がとてもシェルアに似ていた。
「初めまして、俺は奏真です。」
「えっと、私の名前はっ、さ、サンです…。」
奏真は思わずサンシアをばっと見てしまった。サンシアは本名を隠した。
《な、なんで隠したんだ…?サンシアって名前なんかまずいか…?あっ、ゴーメルを殺したやつだなんてバレたら困るからか…?頭がいいなこいつ…。》
奏真は納得した。サンシアと名乗るとカシアの妹だとすぐバレそうだったからだ。アシェフとカシアも少し驚いていたがすぐに分かったようだ。
「……、奏真にサンね、これから私達は城に戻るけどシェルアが連れていきたいっていうし一緒にどうぞ!」
そして護衛のもの数人たちと共にぞろぞろと歩いて城へと向かった。
《王家の人間なのに馬車とか乗らないんだ…。》
「人間の国にはね、馬車があるけれどメデューサは馬が飼えないの、だから、ドラゴンがいるんだけど、今日はドラゴンが皆メデューサ反乱軍に連れていかれてしまってね…。」
セラータがまるで奏真の心を読んだように口を開いた。これもなにかの能力だろう。
「ここの街のメデューサはみんな優しそうですね…。」
「あなた、この街の人じゃないの?」
奏真の言葉にセラータが疑問を持ち聞いた。
「あー、お母さん、ちょっと私、アシェフと、サンシ…サンと、奏真と話すことがあるから後で城に帰るってことでもいい?」
「そう言って帰らないでしょ。」
「絶対帰る!」
シェルアとセラータがじぃーっと見つめあった。そして数秒後、
「はぁ、いいわ、アシェフくん、シェルアが逃げようとしたら必ず城につれて来てちょうだい。」
「は、はぁ、分かりました。」
「サン、奏真、行きましょ。」
シェルアが奏真とサンシアに手招きをして、セラータたちの元を離れた。そして少し行くと綺麗な湖があった。
「えーっと、まだ色々話してないのに、ごめん…。」
シェルアがいつもと口調を変えて謝った。そしてハッとしていつもの口調で話し始めた。
「私とアシェフはお互い王家の人間なのー。親戚とかではないけれどぅー。出会った頃の事は私はあまり覚えてないけーれどなんでかアシェフと一緒にいることがぁ増えてー。でぇ、メデューサとして、人間のことをもっと知りたかったから家を出てゴーメルさんのところで仕えてたのー。ゴーメルさんも家を出てたからねぇ。ゴーメルさんが死んだ今私たちはぁ、ゴーメルさんの基地で住んでもいいんだけどぉ、何もわからないから本を人間のところへと取りに行くことになったかんじぃ?で、今日帰ってきたのがバレちゃったみたい。奏真くんが人間だってことがバレると、多分奏真くんは捕まるかなぁ…。サンシアちゃんも暴れた人間の妹としてぇ何かしらバツが下るかもしれないわぁ。」
「シェルア、少し俺用事を思い出した。ここで話しててくれ。」
アシェフが、ふとどこかへと歩いていった。
「どーこ行ったのかしらぁ。んま、いいわぁ、アシェフは私のこと嫌いみたいでねぇ…。女のメデューサは髪がふよふよ浮くからすぐ分かるだろうけど、男はのメデューサは裸眼の視力がとてーつもなく悪くて眼鏡をかけないとみえないのぉ、最近はメデューサの研究で眼鏡なしで過ごせるようになってきているけれどーね。」
「それで俺はメガネをかけさせられたのか。」
「バレたら殺されちゃうのかな…。」
「ま、多分このままだとバレないから大丈夫だと思うーよ。」
「なんか、メデューサのイメージとお前はかけ離れているなぁ。」
「メデューサって人間を石にしたりすると寿命が長くなるとか強くなるとか色々噂があってねぇ、そのせいでみんな人を殺してるみたいだけどぉ、べつに殺さなくても生きていけるからねぇ、まぁ、土地を奪ったりするのに石にするのはよくわからないけーど。」
シェルアが笑ったその時だった。シェルアがばっと後ろを見た。するとマントをかぶって顔の見えない何者かがとても勢いよく走ってきた。
「誰っ…。」
シェルアが驚いて目を丸めると奏真がシェルアを突き飛ばした。
「あぶねぇ!!!!!!」
「な、なにっ。」
シェルアが突き飛ばされて尻餅をついた瞬間辺りに血が飛んだ。奏真は後ろへと倒れてしまった。
「そ、奏真っ…?!奏真!!!!」
サンシアが奏真を呼ぶも返事がない。見ると横腹が刺されていた。
「い、今のやつがっ?!」
シェルアがキョロキョロと辺りを見たがもうマントの謎の者はいなくなっていた。
コメント