俺が出会ったメデューサはなんか他の奴とは違うようです

朝霧 えてる

第6話〜きっと忘れることはできない〜

「今の奏真さんは好きですけど嫌いです。」

サンシアが涙を拭きながら呟いた。

「なんだそれ、どっちかにしろよー。」

奏真が微笑みながら言う。

「なら、嫌いです…。」

「嫌いでもいいよ、これから俺のこと、好きになって欲しい。」

奏真は照れながらサンシアにそう言った。

「突然気持ち悪いこと言わないで欲しいです…。」

サンシアがじろりと奏真を見た。

「カシアに言われたんだ、俺にも責任があるしさ…。そんな風に言うなよ…。」

奏真が少し落ち込みながら言った。

「もう、お姉ちゃんのことはいいです。思い出しちゃうと悲しくなるから…。」

サンシアが空を見ながら言った。空を見ていると風が吹き、サンシアの髪とスカートが揺れた。かすかに血の匂いがした気がした。

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