異世界に転生しちゃいました…

水谷琴子

第四話\u3000どうやら死んでしまったようです。

~茜視点~

 目を開けると、私は不思議な空間にいた。
一面真っ白なのだが、雪が積もったのとは違う。真っ白な光に包まれているようだった。でも、どこから光がきているのもわからなければ、影もない。どっちが上でどっちが下かもわからない。

 ここはどこだろう。
 なんでこんなところにいるのだろう・・・

 今日、私はいつものように起きて、朝ご飯を食べて、学校に行って―――

 学校に行って?
そういえばいつ帰ったんだろう?
 学校から出たのは覚えている。いつものように絵里とおしゃべりしながら帰って・・・



 ゾクッ‼


 そうだ。何故か男に襲われたんだ。じゃあ、私は死んだの?いや、そんなわけない。
だって家では妹たちが待っている。お母さんも頑張って働いている。
これは夢なんだ。そう、男に襲われたから怪我をして、病院で見ている夢なんだ。
きっとそう。
そうだと信じたい。
夢だから、早く目覚めないといけない。
みんなが待っている。
絵里も心配しているはずだ。
早く、早くいかないと・・・

怖かったけど、ほっぺを抓ってみた。
  痛かった

それは、この夢は覚めることはないんだよ。と言われたようになって。
そう思ったら涙が出てきて。

受け入れられなかった。
未練しかなかった。

何がいかなかったの
頑張ってたのに。

神様がいるなら恨んでやる。
あんなに未練を残させて。
もっとやりたいことがあったのに・・・




——・――・――
 いつの間にか寝ていたみたいだ。
 どれぐらい時間がたったのかもわからなかったけど。
 いっぱい泣いたからか、これは現実なのだと受け入れられた。
 もう泣いてもどうにもならないのだろうと思った。
 
 そう考えると、ふとこれからどうすればいいのだろうという考えが浮かんだ。
 私の周りのこの空間には本当に何もない。私以外何もないのだ。
 適当に歩き回っていようか。いやそれともここで待っとくのがいいのか・・・

 
 そんなことを考えていると———



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ‼


という轟音とともに三つの道と四つの看板が現れた。

私は驚きすぎて冷静になり、やっぱりこの空間は不思議だなと思った。
まあ、なんかさっきの答えになりそうだから見てみよう‼

一番手前にある看板にはこう書いてあった。
『あなたは何らかの理由により死んでしまいました。それは悲しいことと感じる人や、幸せだったと感じる 人など、様々な感想があるでしょう。
 ここは死んだ方の魂が一時的に集まる霊道の一部です。
 ここでは、あなたに選択をしてもらいます。
 一つ目は天国へ行くことです。
 二つ目は地獄へ行くことです。ここにいる時点で地獄に行く必要はないのですが、ご自身で懲らしめたい ことがあるというのならば地獄に行ってもいいでしょう。あまりお勧めはしません。
 三つ目は・・・天国でも地獄でもないところに続く道を進むことです。
 どれを選ぶかはあなた次第です。
         創造神 テラード』

神…いるんだ。会ったら1回殴ろうかな。名前的に男だし。なんか美人の天使とか付いてそうだし。
そんでもってよく殴られてるとかテンプレなパターンとか?

まあ、とにかくこれしかすることは無いんだし、ほかの看板も見てみよう。

まずは右の道の看板から。
『こちらの道は天国へ続いています。天国では様々な娯楽をご用意していますので、暇になることもないでしょう。天国では最低1年は過ごしてもらい、魂を清めます。それから先は、人によって違います。例えば、さっさと転生したい!という人はすぐに転生したり、未練があるからまだ下界を見ていたい!という人はそのまま天国にいてもらっても大丈夫です。ただし、100年以内にしてくださいね。あ、転生しても現在の記憶はなくなるのでそこら辺は気をつけて下さいね。           テラード』

ん?てことは家族の様子も見れるってことか…
いいな、それ。
要検討。

じゃあ次は、左の道の看板を。
『こちらの道は地獄へと繋がっています。
自分を虐めたい方はこちらへどうぞ。
でも、地獄では、魂の穢れを清めるために、数百年に渡り罰を受けてもらってから転生するので苦しいですよ。オススメはしません。                         テラード』

私は自ら地獄に行くような変態ではないからこの道はなし!

と、いうわけで。最後の真ん中の道の看板いきまーす!!
『こちらの道はどこか遠い所へ続いています。
何故か惹かれる方もいらっしゃるでしょう。
途中で天国に続く道もあるので気軽にどうぞ。
私の一番のオススメです。            テラード』

何これ。面白そう!!途中で天国にも行けるみたいだしこれにしようかな…
何よりもすごく惹かれるし。

 こうして私は真ん中の道を進むことになった。


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