土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

デートとⅹⅹ

クラスのみんなからお礼を貰ってから二日経った
今日と明日は世間でいう休日だ
この異世界でも地球と同じく、一週間は七日で、後半二日は休日となっている
まぁ、俺たち学生には特に意味は無いんだが、休日の方がセールをやるところが多いらしい
ということで.........


「テツト君、ここが商業区だよ!」
「本当に全員で行くなんて......」
「はわわぁ!楽しみですぅ!」
「楽しみだね、ルミア」
「そうね、ラミア」


この前もらった街案内の指名券を使って、女子達に案内してもらうことになった
本当は男子も全員誘ったんだけど......


「わ、悪ぃ!休日は用事あるんだわ!」
「ぼ、僕も用事が......」
「おらも家の手伝いがあるからなぁ......また今度の機会で」
「......俺も用事がある」


と言った感じで断られてしまった
そういうわけで、男子はこの場に俺しかいない
ちなみに......


「楽しみですね、マスター」


ちゃっかりソフィアもいちゃったりする
まぁ今日は楽しむとしますか


「テツト君、何を買いたいの?」
「ん?あぁ、特に決めてなかったな......カティア達の行きたい所を回るか。その方がいろんなとこ回れそうだし」
「りょーかいだよ!」






「まずはここだよ!」


ここは......服屋か?それにしちゃローブしかないような気がするが......


「ここはねぇ......魔導師専用の服屋なんだよ!」
「ま、魔導師専用?」
「そうだよ!ここは魔導師が着そうな服しか売ってないけど、付与されてる効果は他のお店よりも良いんだよ!私もまだ入ったことないから、本当のことかはわからないけど......」
「へぇ......」


ただローブだと動きにくくなるんだよなぁ......


「さぁさぁテツト君、入ってみようよ!」
「お、おう」


カランカラーン


「おや?お客さんかい?珍しいねぇ」
「あんたが店長か?」


あ、やべ
失礼だったかな?


「ひっひっひっ、威勢のいいやつだねぇ。まぁそれに見合う魔力も持ってるから文句はないけどねぇ」
「そうなのか?自分ではよくわからんが......」
「そうなのかい?まぁいいさ。そんな素敵な魔力を見せてくれたアンタにはこれをやろう」


そういって、おばさんは指輪をくれた


「ここってローブしか売ってないんじゃないのか?」
「建前上はそうさ。だけど、気に入った客にはそういったものを渡すんだよ。その指輪は持ち主と共に成長する指輪でねぇ。人によって効果が変わるんだよ」
「へぇ......ってことは、どんな能力でもつけられるってことか?」
「ま、一つだけだけどねぇ」


かなり便利じゃねぇか


「代金は?」
「これからも贔屓にしてくれりゃ問題ないよ」
「わかった。またくる」
「おっと、あんただけはちょっとまちな。お嬢ちゃん達は先に出てな。この若造と話がある」
「わ、わかりました」


そう言われると、カティア達はすぐに外に出た


「さて......で?誰が本命だい?」
「え?」
「なんだ、全員かい?ハーレム野郎だねぇ」
「いやいやいや、そんなことあるわけねぇだろ?」
「......予想以上の鈍感かねぇ(ボソッ)」


ん?なんて言ったんだ?


「まぁいい。指輪ではないけど、ネックレスならちょうど人数分あるから、それをあの子達にプレゼントしな。きっと喜ぶだろうさ......あ、こっちは料金を頂くよ。全部で金貨十枚でどうだい?」


んーちょっと高いなぁ
まぁいっか
前にイノシシ共を売った時に貰った金があるし


「これでいいか?」
「まいど」


これでよし、っと


「じゃあ、またくる」
「はいよ、待ってるからねぇ」


そういって、俺は店をあとにした
そのまま俺たち六人は特に何かをするわけでもなく、適当に街をぶらぶらしていた
そして時間は夜7時、そろそろ時間がなくなってきた


「じゃあ、そろそろ解散するか?」
「そうしよっか?」
「そうですね」
「ですぅ」
「する?ルミア」
「しましょうよ、ラミア」
「そうですね、マスター」


よし、渡すか


「じゃ最後にこれ、みんなにプレゼントな」
「?何ですかこれ」
「ネックレスだ。俺の指輪と同じ効果があるらしい。今日案内してくれたお礼ってことで」
「「「「「「~〜~〜~〜〜っ!?」」」」」」


ん?どうしたんだ?みんな顔赤くして
まさか......


「だ、だめ......だったか?」
「「「「「「..................」」」」」」


みんな本当にどうしたんだ?
顔がめっちゃ赤くなってるし、俯いてるし......


「どうしたんだいったい.........」
「ま、マスター。もしかして、意味がわかってないんですか?」
「へ?意味?」


なにか特別な意味があるのか?



















「異性にネックレスを渡すのは、その相手と婚約するという意思表示なんですよ?」


.........へ?


「だから、マスターは今、私を含めて六人の女性にプロポーズしたことになります」


マジか!?
意味を知らなかったとはいえそんなことをしてしまうとは......
かといって、いまからとりさげたくもないし......こうなったら覚悟を決めるか


「なぁ、みんな」
「「「「「「?」」」」」」
「知らなかったとはいえ、そういったものを渡してしまって悪かった。俺でよければ責任をとるが.........」
「そ、それって......」
「あぁ、不誠実で悪いが、こんな俺でもよければ婚約してくれないか?」


と言った途端、みんなが泣き出した


「うぉい!?そんなに嫌だったか!?」
「ち、違うよぉ!う、嬉しくて......」
「わ、私も嬉しいです......」
「はわわぁぁぁ......」
「う、嬉しいわね、ルミア」
「そ、そうね、ラミア」
「マスター......ありがとうございます... 」
「そ、そうか。そりゃ良かった」


1人、言葉になってないやついるけど
まぁそれも愛嬌ってことで


「じゃあ、これからも宜しくな?」
「「「「「「はい!」」」」」」






出会って数日で婚約、かなり早まったけど......ま、いっか!
次回もお楽しみに
まだどうするかは決まってないけど

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