土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

ちょっとタンマぁぁぁぁああ!

「いくぞぉ!」

その言葉と同時に奴が突進してきた
幸いさっき距離をとったから、まだ余裕はある
今のうちに準備すっか

「オールストレングス、トラップストーン×5」

あ、さり気なくトラップストーン5個発動してるけど、あのイノシシ共を一網打尽しようとしたらできるようになってた
ソフィアに『魔力切れにならないんですか?』って聞かれたんだけど、ストーンバレットを何百回使っても一向に魔力切れになる気がしなかった
おそらく人よりも魔力量が多いんだろうな
ま、とりあえず今だけ設置しときゃいいだろ......ん?

「ぬおぉぉぉぉおおお!!」
「なにぃぃぃいい!?」

突進で強引に罠を破った!?
どんなパワーだよ!?
あのイノシシ達の突進ですら引っかかってたのに!

「これならぁ、どうだぁぁああ!」
「まずっ...ぐはぁ!?」

そのまま鉄虎はデュークに殴り飛ばされ壁に激突した

「...いってぇ」

そういや初ダメージじゃね?
今までは食らう前に倒してたし......

「...やっぱ、こうでなくちゃ面白くない」

俺はこの時、笑っていたと思う
デュークさんもちょっと戸惑った顔してるし
俺って以外に戦闘狂だったんだなぁ......
まぁそんなことはどうでもいい
今はこの戦いを楽しもうじゃないか.........ん?
なんか頭に浮かんだ
しかも今浮かんだやつ神話にでてくる剣じゃん
これを作れってか?
ってか作れんの?
たしかに作ってみたかったけどさぁ......まぁいっか
ものは試しだな

「......クリエイ「ちょっとタンマぁぁぁぁああ!」...へ?」

ちょうど発動しようとした時に誰かが入ってきた

「ん?おぉ、クレアか。どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもありませんよ!何してんですか!?」
「何って......実技試験?」
「いかなる場合でもあんたがやる必要ないでしょうが!」
「ぐへぇ!?」

クレアという受付嬢?の拳骨をデュークが喰らってた
かなりの威力だ
俺、あれ喰らったら受けきれないんじゃないか?

「...ふぅ、それで?あなたはなぜ実技試験を?」
「あ、あぁ、俺はデュークから学園への推薦状を貰うために受けたんだよ。なんでも、実力を見てから判断すると言われたからな」
「そうですか、なら私が推薦状を書いておきますので、少々お待ちください」
「へ?いいの?」
「はい、私にもそれくらいの権限はありますので。それに、後でこの人にも書かせますから」

なら安心だな
なぜこの受付嬢?にそんな権限があるのかは分からんけどそこは敢えて気にしないでおこう

「それと...治療はしなくても大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、アースヒーリング」

鉄虎がそう唱えると体が少し光った
そしてその光が消えると、怪我は治っていた

「よし、治った」
「なっ......まさか回復魔法も使えるとは」
「その代わり土属性と無属性以外に適性がないけどな」
「それでこのクソ野郎と互角に戦えるなら大丈夫ですよ」

......結構辛辣な人だな

「デュークってそんなに凄いのか?」
「えぇ、なにせここのマスターですから」
「マジか!?」

知らんかったわぁ

「だからそんな権限があるんだな」
「ちなみに私も元Aランク冒険者ですので」
「なるほどなぁ、だからあの威力か」
「受付嬢は強くないとやっていけないのですよ」

へぇ......
あ、そういえば

「試験ってどうなるんだ?」
「文句なしの合格ですよ。ただ、Fランクから始めてもらうことになりますが......」
「それは構わない、元々Fから上げていこうと思っていたからな」
「ありがとうございます、後ほどギルドカードを発行しますので、少しの間、ロビーで待っててもらってもよろしいですか?」
「問題ない」
「では、私はこのバカを運ばなければならないので、これで失礼します。ロビーで待っていてください」
「わかった」

ふぅ、じゃあロビーで待つとしようかね

コメント

  • もやし人間

    良かったら俺の小説も読んでみて下さい。

    2
  • もやし人間

    はいクソ面白いです続き待ってます!!

    3
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