土魔法ってそんなに弱いの?(凍結中)

AdieuJury

ギルドにて

「おい!あいつらに何をしたんだ!さっさと話せ!」

はぁ......めんどくせぇ

「ギルドに入った途端に絡まれて、餓鬼が冒険者になるんじゃないと馬鹿にされたので殺気を放っただけですよ」
「なっ......さっきの殺気はお前がやったのか?」

なにそれダジャレ?狙ってるの?

「ダジャレではないぞ」
「心を読まれた!?」
「いや、顔に出てたからな」

マジで!?
ま、いっか

「ま、とにかくあの殺気は俺がやったけど?証人は周りに沢山いるしね」
「......わかった、信じよう。ただ、登録をするにあたって、その動機を教えてもらうのとその後の試験があるが今からでも大丈夫か?」
「問題ない」
「では、俺についてきてくれ。面接を行う。形式だけだから、そこまで畏まらなくてもいい」
「わかった」

さて...どこに連れてかれるのやら






「ここだ」
「ここ?」
「あぁ、中に試験官がいるから、話をすればいい」
「わかった」

言われるがまま俺は一人で中に入っていった
中に入ると、そこには一人の男が座っていた

「おう、誰だ?」
「冒険者になりに来たんだが」
「そうか、じゃあ面接と行こうか」
「わかった」

俺はそう言いながら、その男の前にある椅子に座った

「まず、名前と得意武器、使える魔法の属性から聞こうか」
「名前は...テツトだ」

一応貴族しか苗字はないとか言われたら困るから、名前だけを言った

「得意武器は剣、魔法属性は土と無属性だ」
「土だぁ?」

やっぱりこの世界では舐められてるのか

「実力に不安があるなら後で確かめればいいさ」
「いいや、不安なんてないさ」
「へ?」
「俺は人のある程度の強さなら把握できるからな。お前相当な実力者だろ?それなのに土かと思ってな」

なるほどな

「まぁ、この後試験があるんだろ?その時にみればいいさ」
「わかった、そうさせてもらうとするか」

とりあえず納得してもらえたようだ

「次に......なぜ冒険者になろうと?」
「一つは資金稼ぎだな、もう一つこの国にある学園に入ろうと思っているのだが、それまでの暇つぶしも兼ねて......かな」
「なるほど、あの学園に入りたいのか」

ちょっと不純な動機だけど、嘘をつくよりマシだろう

「なら、俺が推薦状を書いてやろうか?」
「推薦状?」
「これを知らんということは学園についてほとんど知らないだろう?」
「たしかに知らないことは多いな」
「学費だけで金貨5枚だぞ?たとえお前が今からギルドに入って資金を貯めても所詮Fランク、1日で銀貨50枚がいい所だ」

なん......だと!?

(ソフィア、銀貨何枚で金貨だ?)
『100枚です』

......マジかぁ

「そのための救済措置が推薦状だ」
「そうなのか?」
「あぁ、それがあれば特待生になるための資格を得られる。たとえ土属性の魔導師でもな」

なるほど......

「だけどそれだったら、土属性の魔導師にだけ無理難題を課す可能性は?」
「あるっちゃあるが、俺の推薦状だから大丈夫だろうな」
「......それはあなたが相当な権力を持っているとか?」
「言ってしまえばそうだが、貴族って訳じゃない」

詳しくいうつもりは無いってことか?
ま、そんなに気になってないし、いっか

「じゃあ......」
「まぁ待て、誰もタダでやるなんて言ってないだろ?」
「......何をすりゃいい?」
「俺と戦ってもらおうか」
「それだけか?」
「実力さえわかりゃ問題は無い。試験と推薦状、両方がいっぺんに終わるからな」

本音はそれだろ......

「じゃあ、早速やるか。闘技場に移動するぞ」
「わかった」

さて、どのくらいの強さなのかな?
勝てるかなぁ......

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