この魔法至上主義の世界で剣聖を目指す

旧ネオン道理

8話 幼馴染

俺はいつものように、学校に来ていた。
レミはあれからいつもの通りに戻った。

「今日の放課後空いてる?」

声はいつものレミだがたぶん内容はギャング集団『ラントール』にかかわることだろうな。

「ごめん。風紀委員があるから・・・」

「そっか。じゃあ今夜」

そういった後自分の席に座った。

今日は明日やるトーナメントの相手決めで終わるようだ。これで、ひとまずクラス内の序列が決まる。
どうやら、入試は仮の結果だそうだ。

――放課後――

俺は言われ通りに生徒会室に来ていた。

「おそい」

このこえはスノウだ。

「しょうがないだろ、三組は一番遠いんだから」

この学校は三組だけ人数が多いから少しばかり1組と2組と離れているからな。
そういうとこからちょっとした差別が生まれるのかもな。

「でもやろうと思えば一瞬でここにこれたくせに?」

俺はわざとらしく、首をかしげて分からないアピールをした。
そしてスノウの隣の席に座った。そしてひそひそ声でスノウに耳打ちをした。

「昨日のじゃんけんを覚えているか?」

「今頃トリックに気が付いたの?私には気が付いてたように見えたけど?」

「ちげーよ。あのトリックに気が付いてた人は俺以外に10人ほどいただろ?顔おぼえてるか?」

「そこまで覚えてないけど魔力量からみるに1軍だわね」

「ってお前魔力探知持ちとかチートだろ。それに今は1組な」

魔力探知の技術は、奥義に分類されていて、できる者はめったにいないのだ。さすがは魔帝様だな。


「まあとりあえずありがとな」

俺は、もうしゃべるのがめんどくさかったので会話を終わらせた。

「待ちなさい。あなたが知りたいのはあの教師がらみでしょ?」

「・・・・・なぜそれを?」

「あの3組の教師、魔力がよく感じ取れないうえにまがまがしい何かを感じるのよ」

「やっぱりおまえもか」

「じゃあ、後でレミって人に合わせたいから俺についてきてくれ。」

「ん?レミ?まさか黒髪だったりする?」

「お前知ってるのか?」

「ええ。幼馴染よ」

ん?まぁいいか

「では会議を始めます」

ちょうどいいタイミングで会議が始まった。

俺は大体聞き流した。言葉数の割には言ってるかとが薄っぺらく、
要件はトーナメント後にもっかい集まれとのことだった。

終わったら三軍の女子寮までスノウを連れてった。

「あなたってここに入っていいの?」

「・・・それは、きくな」

「ただいま。レミお客さんだぞー」

「はーい」

レミは俺以外の人と話すときの温かい声で対応した。
レミがスノウの顔を見たときの顔はとりあえず、すごかった。

「こ、コンニチハ、お嬢様。」

なんかめっちゃてんぱってる。

「それでレミ何で私に内緒でこの学校に来てるのかな?」

こっわ。俺がレミだったら、もう土下座してるレベル。

次の瞬間、本当にレミは、「申し訳ございませんでした」と言いながら、土下座した。

実は、レミの言ってた上の人とはこの学校の校長のスノウのお父さんらしい。
それで、レミは、ちっちゃい頃親がいなく、このままだと、飢餓で死にそうなところを、魔力量が認められ魔帝家に養子として引き取られたらしい。これで俺とレミが一緒な部屋なのも納得がいくな。今回は、スノウにばれないように、俺とギャング集団『ラントール』のせん滅が任務だったらしい。
なんか悪いことしたな。今回は危険が伴うから、スノウにばれないようにのことだった。
それで、もうばれたので、俺のほうからスノウに事の事情を教えた。

「でも俺はこいつがケガするとはおもえないけどな?」

「でも、騎士団長が打たれたから危ないのよ。私は任務失敗だからおとなしく帰るわ」

「ちょとまて」

俺は帰ろうとするレミを止めた。

「俺がこいつの安全を保障する」

「はぁ?私があなた程度に守られる?有り得ないわ」

俺はもう抵抗するスノウをなだめた。

「俺もまだ完全にお前の実力が分かったわけじゃないが、規格外なのはわかった。だからレミは伝えといてくれ『俺が全力でスノウを守るから安心しろ』ってな」

「あなたが行っても何も効果がないわよ」

スノウが眉間にしわを寄せながら言った。

「実はな、俺お前の父ちゃんと面識があるんだよ」

その言葉をスノウが信じてくれたみたいだ。




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