いきなり世界救えって言われても

リノル

04 まぁやってみますか

老人…いや、神様の言うことがよく分からなかった。それもそうだ。いきなり世界救えって言われても、俺にそんな実力はねぇし、何しろ俺ただの高校生だぜ。どうやって世界救うんだよ…。
「まぁ、お主言いたいことはわかるぞ」
は?…今なんで俺が思ったことがわかったんだ?
「いや、まぁそこら辺は神様効果ということでよかろう」
あっ、さいで。
「で、俺はなにすれば、あの世界を救う事になるんですかね」
「それはじゃな、あの世界…もとい《アルブ〕という世界はな、今謎の現象に追われておるんじゃ」
神様曰く、モンスターの異常発生や天候の急変などの現象が起きているらしい
「さらに厄介なのが、ワシが干渉出来なくなっておるんじゃ」
「…つまり、どういう事ですか?」
「つまりワシの力で《アルブ》を元の状態に戻せないのじゃ」
なるほど、理解した。どうやら俺が飛ばされた《アルブ》という地球とは異なる世界は、今神様でも対応出来ない状態になってしまったということ。しかし…、
「ですが、それと俺となんの関係があるんですか?」
「うむ、それはじゃな。お主がワシの代わりに《アルブ》へ行って元の状態に戻して欲しいのじゃ」
「やっぱ、そうなりますか」
「なんじゃ、分かっておったのか」
「まぁ何となくそうじゃないかとは思ってましたよ。ちなみに、それは断ること出来ますか?」
「断ってもよいが、そしたらお主は天界へ行くことになるぞ。何せ元は死んだようなものじゃからのう」
つまり拒否権なしという事かよ…。
「分かりました。やりますよ」
「ほぅ!やってくれるのか。じゃあすぐ支度しないとな」
「支度?」
「お主、今はまだただの高校生じゃろ。力がないと世界なんぞ救えないじゃろ」
「まぁそうですね」
「じゃからワシが、力を少し譲渡するんじゃ。主に身体強化に、スキルのセット、あとは《アルブ》には魔法があるから、魔力を加えないとな」
「はぁ」
やっぱ、辞めたいなぁ。でも、死ぬのはもっと嫌だしな。
「じゃあ、転送するぞ。頑張ってな」
まぁやってみますか。


ようやく説明回が終わり、物語が進みます

コメント

  • チョコ大福

    アルブの最初の「」が違うよ

    0
  • ノベルバユーザー132837

    長めに書いてくれると読者も嬉しいと思う!

    0
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