異世界はチートなカードで乗り切ろう!?

田中 凪

31.冒険者ギルド

翌朝、やはりエルフの2人に攻撃エロフプレスされ、あまりよく寝付けなかったハルトと久々に安心して眠ることができ、元気を取り戻したミツキ、フェスティリナ、ソニア、フィミア、詩織、の5人は朝食を食べた後、冒険者ギルドへ行くことになった。
ハルトは、なぁんか嫌な予感しかしないんですけど…と思いつつも家から出る時に借りた(持ち出した)お金には余裕はあるが、ないよりもあった方がいいので黙ってついていくことにした。5分ほど歩くと剣と盾の描かれた看板の建物の前にやって来ていた。ミツキが木製の扉を開けると…ハルトが想定していたよりもはるかに人が少なかった。
「あれ?人少ないんだなぁ…」
「まあ、少し遅めに来たからね。ほとんどの人はもう依頼を受けて出払ってるのよ」
ミツキの説明に、なるほどなぁー、と納得したハルトは余計なトラブルに巻き込まれなくて良かったと思っていた。
「あ、新しく冒険者登録される方達ですか?」
受付に行くと、青い髪のショートボブ美人お姉さんがそう聞いてくる。
んー、どうしようかな…みんな、身分証は持ってないって言ってたし…あ、ミツキさんは持ってるか…もういっそ、ここで冒険者登録して、身分の保証だけでもしておこうかな…
チョイチョイ
ハルトが手招きをすると全員が屈んでハルトの話を聞く姿勢に入った。
「ミツキさんって、冒険者カード持ってましたよね?」
「え、えぇ、あるわ。でも、それがどうかした?」
「他の皆さんは何か身分証になるものを持ってますか?」
他の皆は首を横に振る。
「では、ここで冒険者登録をしておきましょう。そうすれば、このあとも色々と楽ですし…」
「そうね、そのほうがいいと思うわ」
と、小会議は終わり、ミツキが代表して
「4人冒険者登録した後にオークを引き取って欲しいのだけど………って大丈夫?あ、これ、私のギルドカードね」
「……………あ、はい、わかりました」
なぜかハルトの方を見てしばらく固まっていた受付嬢であったがすぐに動き始める。
「では、この紙に名前と職業、あとは書きたければですが、生年月日や魔道具も書いてください。書き終わったら魔力を流すと登録完了となります。あ、魔力操作ができない人は血を少量流せば登録できます」
そう言って渡された紙に各々が記入していき、書き終わったところで魔力を流していた。
「……はい、お預かりしました。登録完了しました。では、説明から入らせていただきます。まず、ギルドはこの世界の至る所に存在している国際的組織です。そして、登録したギルドに縛られることはありません。基本的に、どんな国のどんな街にも入ることができます。例外は…」
なかなかに長ったらしい説明になっているが、要するに、他のラノベの冒険者と何ら変わりはないということだ。あ、ランクはF~Sの7段階で、初心者は例外を除いてFからスタートとのことだ。説明が終わるとそのまま素材の買取に移った。
この時からなんとなくテンプレをなぞっているような気がしているハルトであった。



オークを解体しておらず、また、なるべく人目につかないようにしたいと言うとギルドの解体場に場所を移してくれた。そして、荷車で、搬入してくるのだろうと思っていた受付嬢は先程から5~6歳児にしては異常な魔力を放ち続けている子供が(多分5歳の時に授かったであろう)魔道具からオークの死体30ちょいを出してきて、さらに、上位種までいたので、顔を驚愕の色に染めながらギルドマスターを呼びに行った。
「なるほど、このガキがねぇ…」
「あの、どちら様で?」
「ん?ああ、わりぃわりぃ、自己紹介がまだだったな。俺はここのギルドマスターをやってるアルドーヴァだ。これを倒したのは、このガキンチョだな?」
「ガキンチョっていう前に人の自己紹介聞いてほしいんですけど…あ、今からしますね。ぼくはハルトですまあ、見ての通りただの子どもですよ」
「オークを倒しただろって聞いて否定しねぇってことは、本当にお前がやったのか…」
アルドーヴァの言葉に今更ながらに気付くハルトはそっと目をそらして
(あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やっちゃったぁぁぁぁ!!気づかなかったぁぁぁぁ!)
と、心の中で叫んで反省していた。
「それに、こん強大な魔力を辺りに垂れ流してるやつが"ただの"子どもたぁ、笑わせてくれる。だが、素性は聞かないでおいてやるよ。面倒ごとに関わるのはゴメンだからな」
「ありがとうございます」
「んじゃ、ちゃっちゃとこのオークの鑑定でもしますかね…にしても妙に傷がすくねぇな、あるとすれば、殆どのオークが顔面を半分ほど消失してるってところだが…それに、この量はどっかにあった小規模な村でも潰してきたか?」
「えぇ、そこで彼女らと出会ったんですよ。あ、それとこれはフレア王国でのことですので、気を張らなくて大丈夫ですよ」
「……そうか、なら、いい。そんで、どんぐらい前の話だ?まあ、ここまで来るのに非戦闘員だった女を5人も連れてたら2週間か3週間は前の話か?」
その言葉に、ハルト達6人はそっと目をそらし…
『3日ほど前です…』
と言った時にはアルドーヴァも正気を疑ったという…


キリが悪いですが、まあ、許してください。何でもしますから(なんでもするとは言ってない)
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あ、私事ですがようやく夏休みに入りました。まあ、2週間だけなんですがね…
∩(´՞ةڼ`)∩ンヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
10/3オークの集落の場所が27話と違っていたので修正しました。

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