異世界はチートなカードで乗り切ろう!?

田中 凪

18.事後処理

(sideベルマーレ)
報告を聞いたベルマーレは深い溜息をつく。その報告では、ハルトが単独でキメラ4体を撃破した。というものだった。
「はぁ、一応確認しておくが、それは本当にキメラだったんだな?ウェイル」
「ああ、間違いねぇ。まあ、他の目撃者達にも話を聞けばわかるはずだ」
「そうか、それで?ハルトはどんな感じだったんだ?」
「ハルトは…別人になったみたいだったぜ。いつもの優しい感じとは真逆で、悪意の塊だった」
「…そうか、注意しておくとしよう」
ベルマーレはウェイルを退室させ、王へ報告するための報告書を作成するのであった。
「まったく、どうしたらそれほどの力を持てるのか…」
報告書をまとめていたベルマーレは自分の息子への疑問を口にするのであった。
「って、いうか、最近シストリナ様見てないな…アイツ、まさか放置してたんじゃ……」
そして、重大な事実に気が付き顔を青く染めるのであった。



(sideハルト)
なんか、気付いたら戦いが終わってた。あの、もう一人の自分との対話が終わったあと、アイツ……いや、黒い自分……なんかしっくりこないけどいいや。は約束を守って俺に体の制御権を返してくれたから良かったけど、転生もののテンプレ街道と同じだったら俺は負けてるだろうな…
ハルトがそう思っていると…
『ヨォ、俺ハチャント約束ヲ守ッタゾ』
また、もう一人の自分との対話した場所にいた。
「ああ、そうだな。ひとつ聞いていいか?」
『ナンダ?俺ガ答エラレル範囲デナラ答エルゼ』
「なんで、そんなに律儀なんだ?」
『…………ソンナコトカ、簡単ダ。俺ハオ前ノ黒イ部分ヲ集メラレタ存在ダッテ言ッタダロウ?』
「ああ、そうだな」
『ダガ完全ナ悪意ノ塊ッテワケジャネェ。オ前モ完全ナ善意ッテワケジャナイダロ?』
まあ、真っ白な人間なんていないからな。いたら、気持ち悪い。
『マア、ソウイウワケダ。ソレニ、自分ガ捕マッタリシタラ何モデキナクテツマラナイダロ?』
割かしまともな考えがあって、ちょっと驚くな…
俺がそう思っていると
『オ前ハナニモ覚エテイナイノカ?』
黒い自分がそう、問いかけてきた。
「何のことだ?」
『マアイイ、覚エテナイトイウコトハマダ、ソノ記憶ヲ思イ出スシテモ耐エラレナイッテコトダカラナ』
「本当に、なんの話を…」
『オット、時間ガキチマッタミテェダナ』
「お、おい、待てよ」
だが、黒い自分は待ってくれなかった。


「朝…か、結局あいつは何が言いたかったんだろうな…」
朝ごはんを食べたあと、お父様に呼ばれた。

コンコン

「お父様、失礼します」
「ああ、入ってこい。単刀直入に言うとだな…ハルト、お前ここ数週間、シストリナ様のお世話係、やってたか?」
ハルトはそっと目をそらす。
「お、おい、ハルト?」
「そ、それどころではなかったのでやってないです…」
「シストリナ様はお怒りなのでは?」
「ッ?!」
背中に寒気を感じるハルト。
「すぐに、お詫びの品を作って渡した方が…?」
「ああ、今すぐに…だ」
こうして、ハルトは王様への報告書と王女様へのお詫びの品を持って王城へ行くのだった。(もちろん、ベルマーレもいる)



お待たせいたしました!
短めですが許してください。次の更新は頑張って2週間以内には…と考えています。
それでは皆様、良いお年を
6月4日少し修正しました

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