異世界はチートなカードで乗り切ろう!?

田中 凪

5.アルフォード家の家族会議1

神殿でカードを授かった日の夜。俺はどんな魔道具だったのかを家族に話した。
「そ、そんな恐ろしいものを…」
父様はそう言って固まっていた。
うん、まあ、その気持ちはわかるよ。頼んだ俺ですら本気でやるとは思ってなかったし。
兄様達は
「ひょっとして俺らよりも…」
と落ち込んでいた。ちなみに妹のイリアはすでに寝ている。
「あなた、明日はこの子の魔法適正を調べましょう。ひょっとするととんでもないことが起きそうですけど…」
「…そうならないことを祈りたいな」
この日はとりあえずそれで家族会議は終了した。

翌日

「さて、ハルトこの水晶に手を当ててごらん」
俺は魔法適正がわかる水晶に手を当てていた。
出てきた適正の数は全部で5つ。【風】と【水】の基本属性が2つとあとは【空間】、【雷】【無】の特殊属性である。
基本属性は【火】【水】【風】【土】【植物】の5属性、特殊属性は基本属性を派生させて作られた【雷】【氷】など他数個そして、完全オリジナルな【空間】【時間】【無】の3属性らしい。ほー、そう考えると結構すげーな。
あ、それと、兄様たちがいるのは学校が夏季休業に入ったからである。ああ、俺もちゃっちゃと冒険者登録してぇな。

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