ときどき、ホットミルクが飲みたくなる人生
第22話「リフレッシュ」
「うう…………上手く歩けない。立っているのもやっとだわ…………」
峰長甘子は、自身の体重とバランスが上手く取れない状態だった。いきなり大量の水分を吸収した事で、身体が歪んでしまい、強烈な違和感と気持ち悪さが襲ってきたのだ。彼女が受けたダメージは、肉体だけではなく、精神的にも少なからずの負荷がかかっていた。
仕方なく、彼女は近くのベンチに腰掛け、回復を待つことにした。また人間の状態に慣れるためには、幾許かの時間が必要なのであった。
「気持ち悪い……気持ち悪い……。くそぉ、なんでこんなに水が重たいのよ! それに被っただけでドロドロになるし、全くロクな力じゃないわね! やっぱり、能力なんて使い所のない最低な存在よ!」
峰長甘子は、嘆いた。彼女の人生は能力を得たことで大きく変化した。少なくとも、峰長自身はそう思っていた。
だからこそ、彼女は如月に能力から手を引くように勧告したのだが、その行いはあまり効果が無かったのだろう。彼は、あまりに能力に固執しすぎていた。実際、彼は能力を一度も使ったことがないし、自分がどんな能力を持っていたのかさえ知らなかったけれど、如月は峰長を倒し、能力を取り返そうと必死だった。
全ては、刺激的な人生のために。
「……………………それにしても、なかなか気分が治らないわね。ずっと吐き気がすると言うか、身体が重いと言うか。なんかお腹も痛くなってきたし、もしかして保健室に行った方が良いのかしら………………うぅっ!?」
突如だった。
峰長は、猛烈な吐き気をこみ上げたその次の瞬間、
「おええええええええええええええええええっっ!!!!」
強烈な嘔吐を始め、身体の中にあったものを外に出した。
峰長甘子は、自身の体重とバランスが上手く取れない状態だった。いきなり大量の水分を吸収した事で、身体が歪んでしまい、強烈な違和感と気持ち悪さが襲ってきたのだ。彼女が受けたダメージは、肉体だけではなく、精神的にも少なからずの負荷がかかっていた。
仕方なく、彼女は近くのベンチに腰掛け、回復を待つことにした。また人間の状態に慣れるためには、幾許かの時間が必要なのであった。
「気持ち悪い……気持ち悪い……。くそぉ、なんでこんなに水が重たいのよ! それに被っただけでドロドロになるし、全くロクな力じゃないわね! やっぱり、能力なんて使い所のない最低な存在よ!」
峰長甘子は、嘆いた。彼女の人生は能力を得たことで大きく変化した。少なくとも、峰長自身はそう思っていた。
だからこそ、彼女は如月に能力から手を引くように勧告したのだが、その行いはあまり効果が無かったのだろう。彼は、あまりに能力に固執しすぎていた。実際、彼は能力を一度も使ったことがないし、自分がどんな能力を持っていたのかさえ知らなかったけれど、如月は峰長を倒し、能力を取り返そうと必死だった。
全ては、刺激的な人生のために。
「……………………それにしても、なかなか気分が治らないわね。ずっと吐き気がすると言うか、身体が重いと言うか。なんかお腹も痛くなってきたし、もしかして保健室に行った方が良いのかしら………………うぅっ!?」
突如だった。
峰長は、猛烈な吐き気をこみ上げたその次の瞬間、
「おええええええええええええええええええっっ!!!!」
強烈な嘔吐を始め、身体の中にあったものを外に出した。
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