精霊たちと契約戦争
才能
家に向かっている途中『オプスキュリテ』がこっち側までは来ていなかったのか、ここまで被害は来ていなかった。
「戦うかー。藺草お前はどう思う。」
「いきなりあんな事言われてもな、俺たちにそんな力ないしねー。って、紅葉さんは?」
「あぁ、姉貴なら先に帰ったよ。女の子は準備に時間がかかるんだと。」
俺たちは学校から帰りながら話していた。
「準備が出来たらまた地下室に集合だろ。」
「あぁ、そうだよ。じゃー、俺こっちだから。」
「あぁ、じゃあな。」
そういい、俺と藺草は別れた。
「ただいまー。」
返事がない。
母さんと父さんは国で用意されたシェルターに避難したのだろう。
「おーい。姉貴ー。」
返事がない。
俺は自分の準備をしながら紅葉を探した。
リビング、自分の部屋、姉貴の部屋を覗いた。姉貴はどこにもいない。
「あ、歯ブラシ忘れてた。」
俺は歯ブラシを取りに洗面所のドアを開けた。生暖かい空気が流れ込んでくる。
「「あ、」」
俺と紅葉は同時に声を出した。
そこにはお風呂上りでタオル1枚で体を拭き、髪はまとめたままの、まさにお風呂上がりの紅葉の姿があった。
「きゃーーーーーーーー!!」
「わぁーーーーーーーー!!」
「見ないでーーーーーー!!」
「ゴメンなさーーーーい!!」
一通りの準備を終え、玄関で靴を履いた。
「楓、見た?」
「見てない!」
「本当かなー。」
「本当です。(嘘です。ごめんなさい。)」
照れている表情から控えめな胸、シュッとしたくびれ・・・だめだこれ以上は。
「何ボーッとしてるの。変な事考えてる?」
「いいえ、はい。いや、考えてません。」
俺たちは家を出て学校に向かった。
「あ、忘れ物した。私取ってくるね。」
紅葉はそういい家に戻って行った。それから少し歩くとすぐにエマとあった。
「エマさん。」
「へぇ、楓くん!?」
「うん、そうだよ。学校まで一緒に行こうか。」
「う、うん。」
       ・ 
       ・
       ・
(気まずい。姉貴と三人で話す所は多いいけど、二人っきりで話すことは少ないしなー。)
「あ、あの!」
「は、はい?」
エマは大きめ声で少し行き良いよく俺を呼んだ。
「あの、その、学校での事なんですけど。」
「学校って、あの『オプスキュリテ』に襲われた時のこと?」
エマは黙って首を縦に振った。
「そ、その、助けてくれてありがとう。す、凄く、かっこよかったよ。」
「そ、そうかな。ありがとう。」
「私、あの時全く動けなかった。」
「仕方ないよ、いきなりあんなのが出てきたら普通はそうなるって。それに、エマたちに怪我がなくてよかった。」
その時のエマは少し涙目になっていて、どこか怯えているように見えた。
「エマは戦いたくない、よね。」
(それが普通だ、あんなのと望んで戦うやつなんて・・・この世にいるわけがない。)
エマは黙っていて何も言わなかった。
俺もエマも、それ以上は何も話さずに学校へ向かった。
学校に着くと校門には、藺草が来ていた。
「早かったな。」
「なんか落ち着かなくてな。お、紅葉さんも来たみたいだぞ。」
「お待たせー。待っててくれてたんだ。」
「俺たちも丁度今来たとこだよ。じゃー、行くか。」
そして俺たちは地下室に向かった。
地下室は今は使われていない、旧校舎の1階から行ける。
エレベーターに乗り地下3階の司令室まで下りる。
「良く来てくれた君たち。」
「そりゃ、あんな気になる様な事言われたら誰だって来る。」
「そうかな。君たちを呼ぶ前に何人か『エスポワール』に誘った、でもここにまた戻ってきてくれたのは君たちが初めてだよ。」
その時の雪笹の表情は少しだけ嬉しそうで、でも、どこか悲しそう顔をしていた。
「とにかく今日は疲れただろ、君たちの部屋を用意してある。取り敢えず休んで、また明日話をしよう。」
俺たちは地下2階まで上がり、皆それぞれに用意された部屋に入り体を休めた。
「司令、結果が出ました。」
「どうだった、楓くんたちの適正値は。」
「それが。全員適正値が、50%を超えていました。」
柚子は検査結果を見せた。
「まさかこれほどまでとは。これなら精霊との契約も出来るかもしれないな。」
[適正値・結果報告書]
〈葉月・エマ・カローラ〉
今の所、戦闘にはあまり向いていない。
『オプスキュリテ』に対しての恐怖心は強いがそれを克服すれば見込みはある。
               (適正値・・・65.8/100)
〈遠大 紅葉〉
全体的にはバランスの取れた身体能力。
少し気の抜けた所があるが、冷静な判断ができる。頭の回転が早い。
                (適正値・・・57.8/100)
〈和温 藺草〉
身体能力がとても高い。『エスポワール』の隊員と比べても同等かそれ以上。しかし、後先考えずに行動してしまうことがある。
               (適正値・・・56.4/100)
〈遠大 楓〉
身体能力も戦闘の才能、センスはこの4人の中では圧倒的に高い。しかし、まだ『オプスキュリテ』と戦う事に抵抗があるようだ。
彼が『エスポワール』に入団すれば我々はの戦力は圧倒的に伸びるだろう。
そしてほかの3人の適正値は、彼の影響を受けた可能性がある。
               (適正値・・・98.8/100)
「戦うかー。藺草お前はどう思う。」
「いきなりあんな事言われてもな、俺たちにそんな力ないしねー。って、紅葉さんは?」
「あぁ、姉貴なら先に帰ったよ。女の子は準備に時間がかかるんだと。」
俺たちは学校から帰りながら話していた。
「準備が出来たらまた地下室に集合だろ。」
「あぁ、そうだよ。じゃー、俺こっちだから。」
「あぁ、じゃあな。」
そういい、俺と藺草は別れた。
「ただいまー。」
返事がない。
母さんと父さんは国で用意されたシェルターに避難したのだろう。
「おーい。姉貴ー。」
返事がない。
俺は自分の準備をしながら紅葉を探した。
リビング、自分の部屋、姉貴の部屋を覗いた。姉貴はどこにもいない。
「あ、歯ブラシ忘れてた。」
俺は歯ブラシを取りに洗面所のドアを開けた。生暖かい空気が流れ込んでくる。
「「あ、」」
俺と紅葉は同時に声を出した。
そこにはお風呂上りでタオル1枚で体を拭き、髪はまとめたままの、まさにお風呂上がりの紅葉の姿があった。
「きゃーーーーーーーー!!」
「わぁーーーーーーーー!!」
「見ないでーーーーーー!!」
「ゴメンなさーーーーい!!」
一通りの準備を終え、玄関で靴を履いた。
「楓、見た?」
「見てない!」
「本当かなー。」
「本当です。(嘘です。ごめんなさい。)」
照れている表情から控えめな胸、シュッとしたくびれ・・・だめだこれ以上は。
「何ボーッとしてるの。変な事考えてる?」
「いいえ、はい。いや、考えてません。」
俺たちは家を出て学校に向かった。
「あ、忘れ物した。私取ってくるね。」
紅葉はそういい家に戻って行った。それから少し歩くとすぐにエマとあった。
「エマさん。」
「へぇ、楓くん!?」
「うん、そうだよ。学校まで一緒に行こうか。」
「う、うん。」
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(気まずい。姉貴と三人で話す所は多いいけど、二人っきりで話すことは少ないしなー。)
「あ、あの!」
「は、はい?」
エマは大きめ声で少し行き良いよく俺を呼んだ。
「あの、その、学校での事なんですけど。」
「学校って、あの『オプスキュリテ』に襲われた時のこと?」
エマは黙って首を縦に振った。
「そ、その、助けてくれてありがとう。す、凄く、かっこよかったよ。」
「そ、そうかな。ありがとう。」
「私、あの時全く動けなかった。」
「仕方ないよ、いきなりあんなのが出てきたら普通はそうなるって。それに、エマたちに怪我がなくてよかった。」
その時のエマは少し涙目になっていて、どこか怯えているように見えた。
「エマは戦いたくない、よね。」
(それが普通だ、あんなのと望んで戦うやつなんて・・・この世にいるわけがない。)
エマは黙っていて何も言わなかった。
俺もエマも、それ以上は何も話さずに学校へ向かった。
学校に着くと校門には、藺草が来ていた。
「早かったな。」
「なんか落ち着かなくてな。お、紅葉さんも来たみたいだぞ。」
「お待たせー。待っててくれてたんだ。」
「俺たちも丁度今来たとこだよ。じゃー、行くか。」
そして俺たちは地下室に向かった。
地下室は今は使われていない、旧校舎の1階から行ける。
エレベーターに乗り地下3階の司令室まで下りる。
「良く来てくれた君たち。」
「そりゃ、あんな気になる様な事言われたら誰だって来る。」
「そうかな。君たちを呼ぶ前に何人か『エスポワール』に誘った、でもここにまた戻ってきてくれたのは君たちが初めてだよ。」
その時の雪笹の表情は少しだけ嬉しそうで、でも、どこか悲しそう顔をしていた。
「とにかく今日は疲れただろ、君たちの部屋を用意してある。取り敢えず休んで、また明日話をしよう。」
俺たちは地下2階まで上がり、皆それぞれに用意された部屋に入り体を休めた。
「司令、結果が出ました。」
「どうだった、楓くんたちの適正値は。」
「それが。全員適正値が、50%を超えていました。」
柚子は検査結果を見せた。
「まさかこれほどまでとは。これなら精霊との契約も出来るかもしれないな。」
[適正値・結果報告書]
〈葉月・エマ・カローラ〉
今の所、戦闘にはあまり向いていない。
『オプスキュリテ』に対しての恐怖心は強いがそれを克服すれば見込みはある。
               (適正値・・・65.8/100)
〈遠大 紅葉〉
全体的にはバランスの取れた身体能力。
少し気の抜けた所があるが、冷静な判断ができる。頭の回転が早い。
                (適正値・・・57.8/100)
〈和温 藺草〉
身体能力がとても高い。『エスポワール』の隊員と比べても同等かそれ以上。しかし、後先考えずに行動してしまうことがある。
               (適正値・・・56.4/100)
〈遠大 楓〉
身体能力も戦闘の才能、センスはこの4人の中では圧倒的に高い。しかし、まだ『オプスキュリテ』と戦う事に抵抗があるようだ。
彼が『エスポワール』に入団すれば我々はの戦力は圧倒的に伸びるだろう。
そしてほかの3人の適正値は、彼の影響を受けた可能性がある。
               (適正値・・・98.8/100)
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