なんでも【美少女化】するスキルでハーレム作ります ~人も魔物も無機物も俺も!?~
幕間 美女と幼女
セイたち一行がルナルの家で話している頃、クローバーの街外れ。
「あっはっはっはっはっはっはー! ひーっ」
女性が大笑いする。それを、薄い布一枚だけをまとった幼女が涙目で睨んでいた。それはゴズの家の前でセイを襲撃し、あっさり幼女にされた男の成れの果てだった。
「わらうなアルパ……こっちはほんきでこまっているのだぞ」
アルパと呼ばれた女性はグラマラスかつ妖艶で、色々とギリギリな露出度の高い服を着ており、目の前の幼女とは対象的である。ただしその片手には妖艶な女とは似つかわしくない巨大な槍が握られていた。
「あーはっは……ひぃーっ、ふぅ」
幼女とは別の理由で涙目な女性はひとしきり笑いようやく落ち着いたようだった。
「いやー、あのリックスがこんな……あっははははははははは!」
「わらうな! いいかげんにしろよアルパ」
「あーごめんごめん、おかしくって。あんたの【絶対防御】でも防ぎきれなかったんだ?」
「そうだ、なすすべなくこんな姿にされ、けんまでうばわれてしまった。あのスキル、われらのそうぞうをはるかにこえたものやもしれんぞ」
「うぷぷ、その見た目でその喋り方だとお子様が背伸びしてるみたいでかわいいわねぇ」
「きさまー!」
「ははは、かわいいかわいい」
傍目には子供と戯れる姉といったところの2人だった。だがこの両名はただの仲良しコンビではない。
「ま、冗談はさておき、あんたでもあっさり追いやられるとなると、彼女の捕獲は難儀しそうねえ。こりゃあたしが行くしかない、か」
女は槍をひょいと担ぎ上げた。自身の身長の倍近くはあろう重厚な槍を、まるで小枝のように操っていた。
「女のあたしならそのスキルも関係ないわ。さっさと行ってとっ捕まえて来るわよ」
「ああ、たのむ。そしてもとにもどるほうほうをききだしてくれ」
「えー? そのままでいいじゃない」
「ふざけるな! このからだで、われらのにんむがはたせるとおもうか」
「これからのリックスの任務はマスコットでいいんじゃない? 慰安任務も大事よー」
「もとにもどったらおぼえていろよ、きさま……!」
「あー睨み顔かわいいわー」
「ぐぬぬぬぬぬ……」
また2人がじゃれ合っていると、その近くの木がガサリと音を立てた。女性は振り返り、そこにいるであろう仲間に問いかける。
「どうだった、奴らの動向は」
すると何もないはずの場所から、男の声だけが低く響いた。
「奴らはどうやら冒険者ギルドに行き冒険者になるらしい。今は準備をするためか隣町に戻るようだ」
それを聞いて女性は嬉しそうに笑った。
「あらそう、冒険者ギルドね。じゃあ急ぐこともない、か」
女性は担いでいた巨大な槍をあっさりと置き、ずずんと音を立てて地面に刺した。それを見た幼女、リックスは抗議の声を上げる。
「いそぐひつようはある! さっさとおれをもとにもどせ!」
「でもー、冒険者になるならチャンスはいっぱいあるわけだし? 焦らなくてもいいでしょ、任務の期限もまだあるし」
「おれはもどりたいといっているのだ! なるべくはやく!」
「まあまあ、一応相手は4人組なんだし、多勢に無勢で任務失敗したら元も子もないじゃん? 私も無敵じゃないわけだしさー、ここは慎重にいきましょ? ねっ」
「……わたしをもてあそびたいだけだということはわかっているんだぞ」
「あ、バレた? まあまあいいじゃない、あんたも楽しめば。さっ、まずは服でも買いに行きましょ」
「こら、もちあげるな! はなせー!」
女性は幼女の抗議を無視し、槍の代わりのように担ぎ上げて街へと歩いていく。後には地面に刺さったままの槍と、謎の気配だけが残されていた。
「あっはっはっはっはっはっはー! ひーっ」
女性が大笑いする。それを、薄い布一枚だけをまとった幼女が涙目で睨んでいた。それはゴズの家の前でセイを襲撃し、あっさり幼女にされた男の成れの果てだった。
「わらうなアルパ……こっちはほんきでこまっているのだぞ」
アルパと呼ばれた女性はグラマラスかつ妖艶で、色々とギリギリな露出度の高い服を着ており、目の前の幼女とは対象的である。ただしその片手には妖艶な女とは似つかわしくない巨大な槍が握られていた。
「あーはっは……ひぃーっ、ふぅ」
幼女とは別の理由で涙目な女性はひとしきり笑いようやく落ち着いたようだった。
「いやー、あのリックスがこんな……あっははははははははは!」
「わらうな! いいかげんにしろよアルパ」
「あーごめんごめん、おかしくって。あんたの【絶対防御】でも防ぎきれなかったんだ?」
「そうだ、なすすべなくこんな姿にされ、けんまでうばわれてしまった。あのスキル、われらのそうぞうをはるかにこえたものやもしれんぞ」
「うぷぷ、その見た目でその喋り方だとお子様が背伸びしてるみたいでかわいいわねぇ」
「きさまー!」
「ははは、かわいいかわいい」
傍目には子供と戯れる姉といったところの2人だった。だがこの両名はただの仲良しコンビではない。
「ま、冗談はさておき、あんたでもあっさり追いやられるとなると、彼女の捕獲は難儀しそうねえ。こりゃあたしが行くしかない、か」
女は槍をひょいと担ぎ上げた。自身の身長の倍近くはあろう重厚な槍を、まるで小枝のように操っていた。
「女のあたしならそのスキルも関係ないわ。さっさと行ってとっ捕まえて来るわよ」
「ああ、たのむ。そしてもとにもどるほうほうをききだしてくれ」
「えー? そのままでいいじゃない」
「ふざけるな! このからだで、われらのにんむがはたせるとおもうか」
「これからのリックスの任務はマスコットでいいんじゃない? 慰安任務も大事よー」
「もとにもどったらおぼえていろよ、きさま……!」
「あー睨み顔かわいいわー」
「ぐぬぬぬぬぬ……」
また2人がじゃれ合っていると、その近くの木がガサリと音を立てた。女性は振り返り、そこにいるであろう仲間に問いかける。
「どうだった、奴らの動向は」
すると何もないはずの場所から、男の声だけが低く響いた。
「奴らはどうやら冒険者ギルドに行き冒険者になるらしい。今は準備をするためか隣町に戻るようだ」
それを聞いて女性は嬉しそうに笑った。
「あらそう、冒険者ギルドね。じゃあ急ぐこともない、か」
女性は担いでいた巨大な槍をあっさりと置き、ずずんと音を立てて地面に刺した。それを見た幼女、リックスは抗議の声を上げる。
「いそぐひつようはある! さっさとおれをもとにもどせ!」
「でもー、冒険者になるならチャンスはいっぱいあるわけだし? 焦らなくてもいいでしょ、任務の期限もまだあるし」
「おれはもどりたいといっているのだ! なるべくはやく!」
「まあまあ、一応相手は4人組なんだし、多勢に無勢で任務失敗したら元も子もないじゃん? 私も無敵じゃないわけだしさー、ここは慎重にいきましょ? ねっ」
「……わたしをもてあそびたいだけだということはわかっているんだぞ」
「あ、バレた? まあまあいいじゃない、あんたも楽しめば。さっ、まずは服でも買いに行きましょ」
「こら、もちあげるな! はなせー!」
女性は幼女の抗議を無視し、槍の代わりのように担ぎ上げて街へと歩いていく。後には地面に刺さったままの槍と、謎の気配だけが残されていた。
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