福袋 of 十人十色

決事

万年筆

万年筆から
インクが
溢れ出る
しとしとと

僕の抑えきれない感情のように。
憎悪しながらも愛しく思う。
怒鳴りつけたいが耳元で囁きたい。
僕に触れようとする手を邪険に跳ね除け抱き締めたい。

紙に染み込むインクのように
僕のこの想いは何処かに出口を見つけるのだろうか

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