魔王を倒そうとしていた勇者と勇者を倒そうとしていた魔王を入れ替えてみた。

りゅう

神様降臨

「さて、では行くとするかのう」

神様はそういいながら近くの雲に飛び乗り勇者と魔王の元へむかう。

「なんでこんなことになってしまったんだ…」

魔王の中にいる勇者が呟く。

「貴様の普段の行いが悪いからに決まってるだろ」

「魔王にだけはいはれたくないな」

「今は私が勇者だぞ」

自分の身体に向かって魔王と言ってしまった…
魔王の中にいる勇者が自分の言動を後悔していると急にあたりが暗くなる。

「「なんだ⁉︎」」

やっぱりこいつら仲いいんじゃね?と神様は思いながら2人に近づいて行く。

「やあやあ元気かね、お二人さん」

「テメエだれだ?」

勇者の中にいる魔王が神様に問う。

「儂は神様じゃよ。君らの身体を入れ替えた張本人じゃ」

「なんだとテメエ今すぐ俺様を元の身体に戻しやがれ」

「自分の身体をよく見てみるといい」

勇者の中にいる魔王に神様が答える。
2人が自分の身体を見ると元の身体に戻っていた。

「「身体が元に戻ってる!」」

やっぱりこいつら仲いいんじゃね。2人の言葉を聞き神様はそう思った。

「ところで自称神様よ今まで俺様達の身体を入れ替えて遊んでたんだそれなりの覚悟はできてんだろうな」

そういいながら魔王が神様に襲いかかる。
やれやれせっかく2度目のチャンスをやったのに神様はそう思いながら光を放つ。

勇者と魔王が光に包まれる。
すると………

2人の身体は再び入れ替わっていた。

「テメエまたやりやがったな!元に戻しやがれ」

「うーむそうじゃのう儂の暇つぶしに付き合ってくれたら戻してやってもいい」

「ふざけんなよ!なんで……」

勇者の中にいる魔王が何かいいかけたのを魔王の中にいる勇者がとめる。

「神様こちらの者の無礼をお許しください。何をすれば戻していただけるのでしょうか?」

魔王の中にいる勇者が神様に問う。

「そうじゃのう儂がだす11個の願いを叶えることができたら戻してやろう。ただし1度でも失敗したら再び11個の願いを叶えることに挑戦してもらう。」

「わかりました。二言はありませんね?」

魔王の中にいる勇者の問いに神様が頷く。

「まず1つだけ言っておくことがあるのだが君達のうちどちらかが死んだら両方死ぬから気をつけてのう」

「「はあ?」」

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