初めての訓練

「それでは確認も終わった所で部屋を案内させて頂きます。セルド」
「はっ！畏まりました！姫様！」

後から聞いた話だがセルドという筋肉質の男はこの国の騎士団長らしい。
「勇者様には一人一部屋メイド一人を付けさて頂きます。」
そして俺達は各々の部屋に案内された。

「こちらがお部屋になります。そして、私は今日から拓真様に就きましたリリと申します。よろしくお願いします。」

ショートボブに茶髪のおっとりしていて可愛い子が俺のメイドとなったらしい。
「よろしく。それと、様で呼ばれるのはちょっと気持ち悪いから呼び捨てにしてくれないかな？」
「それ無理です。ではなんとお呼びしたら…」
「じゃあ、拓真さんでいいよ(ｷﾘｯ」
「は、はい///」
それから翌日、俺達は謁見の間に呼び出されていた。

「此度は勇者様方には申し訳なかった。我々も最善を尽くすのでよろしく頼む。それでは晩餐を始める。」

それから晩餐を各々楽しみ最高の晩餐となった。
  
そして翌朝、戦闘訓練をすることになり、魔法と武術に別れて訓練するとゆうことらしい。別れ方は俺と勇者が武術で剣を学ぶ。莉乃が魔法を学ぶことになった。その他クラスの大半が武術になった。

そして、訓練は午前に走れなくなるほどの走り込みに筋トレ150回ずつ、午後からは模擬戦となった。

「がはっ！」
「雑魚の癖にいきがってんじゃねーぞ！」
「「そ〜だ！死ね！」」

俺は今訓練が終わった後、浅野 竜司とその取り巻きにリンチされていた。
（確か彼奴の職業は、挙闘士だったような…）

俺がこんなことを考えていられるのは、お腹の中に土を錬成して板状に服とお腹の間に入れているからだ。

「ねぇ、あなた達拓真君に何してるのかな？（ﾆｺｯ」
 
しばらくすると笑顔でこちらにやって来る莉乃がいた。しかし、目が笑っていない。

「おい！お前ら行くぞ！」
「待ってください兄貴～」

そして、取り巻き達は逃げて行った。

「拓真君大丈夫？」

先程の笑顔が嘘のように、一瞬にして泣きそうな顔で聞いてきた。

「うん…大丈夫だよ」