勇者でわなく魔王で呼ばれたから頑張って生きる

柚子華

12話

そんなこんなで帰り道、スゥから
「幻術で顔とか変えたらどうですか?」
と言われたので軽く変えてみた。
 
顔はそのままにして髪を銀髪にして、両目をオッドアイにするという陸斗のオタク趣味全開の見た目になってしまった。顔が変わって帰ってきたら流石に怪しまれるが、身分が証明できるもの(例えばギルドカード)を開ければ本人という証明になるらしい。

そして今クエスト達成を報告したところだ。

報告の仕方だが、ギルドカードに倒した個体数が加算されるので、特に体の部位などは持ち帰らなくても良かった。

案の定本人かどうか怪しまれたがギルドカードを開けて、本人である証明をした。

それと、ついでにギルドカードの顔写真を今の顔に変えてもらった。立場上人間の敵なのだから魔族領に行くまで、隠し切らなきゃいけないからね。(もはや今更な気もするが)

報酬は銅貨9枚だった。
ちなみに通貨単位は
銅貨=100円
銀貨=1000円
金貨=10000円
白金貨=100000円
ミスリル貨=1000000円
となっている。


その日は、ゲイボルグを出したこともあって大量の魔力を失っていたため、すぐに宿へ帰った。


「ゲイボルグ、擬人化」
「はい」

ようやく神力法護の内容を知れそうだ。



「神力法護は、主の左半身を使える魔法の属性で纏わせるものです。」
「なぜに左半身を?」
「分かりません。主様は氷に対してかなりの適性を持っているためやり方さえお教えすればすぐにできると思います。」
「俺のステータスに氷に関するものがないんだけど?」
「それは主様が氷結魔法を見たことがないからでしょう。主様は他にもいろいろ使えてない魔法がありますからそのうち使えると思います。」

言われてもよくわかんなかったので実際にやってもらうことにした。


「それでは・・・神力法護」


そう呟くとすぐに左半身を魔力?がまとわりつくように青白く光ると次の瞬間には肩からローブのようなものをまとったゲイボルグがいた。

「私は魔法が使えないのでただ神力をまとっただけですが神力法護中は、周りの人にも影響を与えます。私だとステータスが倍になります。」


そんな説明を受けて実践しようとして急に視点が下がっていった。

(魔力がないの忘れてた・・・)
陸斗はそのまま意識を失った。

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