勇者でわなく魔王で呼ばれたから頑張って生きる

柚子華

11話

気がついたら陸斗は横になっていた。それもスゥの膝枕付きである。

「お疲れ様です、ご主人様。」

陸斗は自分が気を失っている間のことを聞き、驚きを隠せなかった。

なんでも、気を失った直後に体から一振りの槍、それも神槍が出てきて、魔物を全て消滅させたという。

流石にからかわれていると思った。
魔王が神槍を持っているなんてありえないと思っていたからだ。
・・・だが、これからずっと一緒なのだから信じてみようと思った。

だから、



「おいで、神槍ゲイボルグ。」



神槍を呼び出した・・・。




神槍は俺の体を貫くように出てきた。





〈神槍ゲイボルグ〉
攻撃が弾かれない。
攻撃を飛ばすことができるが、相性がいいほど威力が上がる。
擬人化、神力法護



・・・まぁ擬人化はわかる。
今のスゥがなっているからね。でも神力法護(しんりきほうご)って何?

とりあえず擬人化があるのだからしてみることにした。

「ゲイボルグ・・・擬人化!」
「はっ!」


・・・なんかすごい立派な返事がした。


なんだろう、ひざまづく?みたいな体勢の女性が目の前にいるんだか、どうしたらいいのだろうか?

「とりあえず立っていいよ。」
「はっ!」

(おぉ、めっちゃ静かに立ち上がった。すごい見た目通りな性格してんのかな?)

「とりあえず俺には敬語なしでいいよ。」
「い、いえ、しかし・・・。」
「敬語は使わないで。」
「ですが私は・・・。」
「じゃあ命令として、敬語を使うな。」
「・・・分かりました。」
「よし。」

それから、スゥも交えて話し合った結果、
とりあえずゲイボルグには槍の状態でいてもらうことにした。街に入るときに怪しまれるだろうが仕方がない。

最悪、時間加速使ってごり押しして入ってやる。



どうも、読者の皆さん。
10話しかあげてないのにモチベが下がって来ました。
これからもこんな感じで上げると思うので、長く待っていただければと思います。

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