勇者でわなく魔王で呼ばれたから頑張って生きる

柚子華

6話

そして、翌日になりついに陸斗が決断する日となった。
国王の部屋に行くと、すでにクラス全員が揃っていた。中には自分の武器を構えている奴までいる。

誰も喋らない中で国王が
「大変不本意ではあるが・・・
彼らは君を追い出すという決断をしたようだよ。」
といった。のに対し俺は、
「それは良かった。俺も出て行こうと思ってたんだ。」
 と言って、
「おいで、ルゥ。」と短く言った。
すると、陸斗の右手には漆黒の魔槍ウロボロスが現れた・・・はずだったのだがウロボロスはなくなり、擬人化したルゥが手を繋いでいた。

これには、全員が驚いていた。
それもそのはず、警戒していた相手がいきなり武器を出したと思ったらなくなり、美幼女が出たのだから。

「これが俺が出て行く理由だよ。
 擬人化という形ではあるがこの世界を知っているパートナーもいるから俺は俺で元の世界に帰る方法を探す。」
「・・・残念ながら君のいた世界に帰る方法はない。」
これにはクラスメートも始めて聞いたのか落胆していたが、
「帰る方法はあるだろ?  俺を含む3人の魔王を倒す・・・殺せばいいんだから。」
「・・・・・・・・ッ!」

この発言には、このことを隠していた国王も、恐らく伝えられていなかったクラスメートも驚いていた。それに加え、さも簡単に自分を殺せと言うのだからなお驚いただろう。

陸斗は言うことは言ったとでも言いたげな表情をし、みんなの前から去ろうとした。

・・・が、出て行くことは出来なかった。雪菜と由美が陸斗の背中をつかんでいたからだ。

「「私たちも連れて行って(ください)!」」
正直言って昨日の夜来た時点でこのことは予想していた。だが、連れて行くわけにもいかないので、
「だめだ。」
とだけ言い、部屋を出て行った。


めちゃくちゃに間が空いて申し訳ないです。
まだ高校生なんで授業とか模試とか部活とかで書く時間がないのですよ。
これからもこんな感じで投稿するのでこれからもよろしくお願いします。

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コメント

  • ノベルバユーザー268976

    スゥからルゥに変わってる

    0
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