死後の世界に来たので幸せになりたい
第1章 1話 -この世界の片隅で-
相変わらず優人はニコニコしている
こいつがあんな暴言吐くなんて考えられない。どんだけ悪いやつなんだ杉浦は・・・と考えてると優人が話しかけてくる
『どうだいこの世界は?生きていけそう?』
そんなことを言った優人
俺はとりあえず相槌を打ち答える
『うーんまぁお前らといれば安全なんだろうが』
そう言うと優人は頷き
『そうだね、僕らといれば少なくとも安全、作戦の話とかもあるしね。安全に話せるのはうちのアジトだけ』
アジトか・・・なにか壮大な想像をしていると優人が笑いながら言った
 
『そんなに大きなアジトじゃないよ。壮大なものを想像してるだろうけど。』
なぜ分かった・・・まあみんなそんな想像してんだろうな
『ところで優人』
優人に話しかける。彼は、ん?とこっちを見る
『お前達は誰と戦ってるんだ?』
そう聞くと優人の目つきが変わり口を開く
『俺達は・・・幸せを邪魔し消えるように仕向ける、杉浦の仲間や杉浦、その後ろにいるこの世界の創造神と戦ってる』
創造神とはまたデカイ敵だ
やつの後ろにそんな奴がいると思うとゾッとする・・・杉浦にさえ抵抗できなかったんだから・・・
続けて優人が喋る
『俺達はそいつらをこの世界から消して永遠の幸せを手に入れる・・・そして行く末はこの世界をコントロールすること・・・生前散々な人生を歩まされた俺たちだから・・・死後の世界くらい幸せに暮らしたいんだ・・・』
なるほど・・・ここに来る人はみんな散々な生前があるのか・・・俺もそのひとりなんだろうか・・・記憶が無いところで考えても無駄だが・・・
はっ!と我に返ると、優人が覗き込んでいた
『大丈夫かい?そういえば記憶が無いんだったんだよね?』
優人がそう言う。俺は同調して
『ああその通りだ』
と答える
しかし・・・仮に生前の記憶がなく悔いが無かったとしてもこの世界には来れるのだろうか・・・
そんなことを考えてると察したかのように優人が答えてくれた
『この世界に来る人は何かしら悔いを持ってる人ばかり、悔いがない人はこの世界には来ない、だから君の記憶がなくここに来たということだから悔いは持ってるはずだよ』
なるほどそういう事ね・・・
まあだとしても俺がこの世界に来たことはその創造神とやらにとっては
自分の世界の片隅で起こったことの一つに過ぎない・・・ということだろうな
『はい、ここから入って。』
優人は校舎らしき建物の入口に俺を招き入れた。
『ここがアジトか?』
そう聞くと優人は横に首を振り
『いやまだだよ、この建物の3階に僕らのアジトがある』
ほう・・・1室とかそんな程度なのだろうか・・・
そう考えると少人数で活動してるのか?
『僕らのメンバーはざっと70人はいるよ。ここは学校だからね。と言っても普段集まるのは10人程度。ほかの人はみんな各教室だったり別アジトで活動してるよ』
結構大人数なんだな・・・だが別で活動してるのか・・・
『幹部と呼ばれる人達が集まるのはこの校舎の三階の視聴覚室だよ。もちろん入るには合言葉が必要だけどね』
そう言うが合言葉か・・・勝手に入られる可能性もあるからだろうな・・・
『それで合言葉を言わないとどうなる?』
そう聞くと優人は恐ろしいことを言った
『まあ身体中から鮮血が飛散ることになるよ』
oh......怖い・・・
優人は青ざめた顔をした俺に慌てた様子で訂正を入れる
『だ・・・大丈夫だよ!合言葉さえいえば安全に入れるからさ?』
ちゃんと教えてもらえるだろうから安心してみせる
『よかった.』
そう優人は安心したように歩き始める
そしていくつか階段を上っていくと視聴覚室が見えてきた
ドアの前で立ち止まった優人が合言葉らしき言葉を言った
『あの世で戦う者達』
なんかキザだ
ガチャりと鍵が開く音がして引き戸を引く
『ほら入りなよ』
優人に促されて中へ入る
こいつがあんな暴言吐くなんて考えられない。どんだけ悪いやつなんだ杉浦は・・・と考えてると優人が話しかけてくる
『どうだいこの世界は?生きていけそう?』
そんなことを言った優人
俺はとりあえず相槌を打ち答える
『うーんまぁお前らといれば安全なんだろうが』
そう言うと優人は頷き
『そうだね、僕らといれば少なくとも安全、作戦の話とかもあるしね。安全に話せるのはうちのアジトだけ』
アジトか・・・なにか壮大な想像をしていると優人が笑いながら言った
 
『そんなに大きなアジトじゃないよ。壮大なものを想像してるだろうけど。』
なぜ分かった・・・まあみんなそんな想像してんだろうな
『ところで優人』
優人に話しかける。彼は、ん?とこっちを見る
『お前達は誰と戦ってるんだ?』
そう聞くと優人の目つきが変わり口を開く
『俺達は・・・幸せを邪魔し消えるように仕向ける、杉浦の仲間や杉浦、その後ろにいるこの世界の創造神と戦ってる』
創造神とはまたデカイ敵だ
やつの後ろにそんな奴がいると思うとゾッとする・・・杉浦にさえ抵抗できなかったんだから・・・
続けて優人が喋る
『俺達はそいつらをこの世界から消して永遠の幸せを手に入れる・・・そして行く末はこの世界をコントロールすること・・・生前散々な人生を歩まされた俺たちだから・・・死後の世界くらい幸せに暮らしたいんだ・・・』
なるほど・・・ここに来る人はみんな散々な生前があるのか・・・俺もそのひとりなんだろうか・・・記憶が無いところで考えても無駄だが・・・
はっ!と我に返ると、優人が覗き込んでいた
『大丈夫かい?そういえば記憶が無いんだったんだよね?』
優人がそう言う。俺は同調して
『ああその通りだ』
と答える
しかし・・・仮に生前の記憶がなく悔いが無かったとしてもこの世界には来れるのだろうか・・・
そんなことを考えてると察したかのように優人が答えてくれた
『この世界に来る人は何かしら悔いを持ってる人ばかり、悔いがない人はこの世界には来ない、だから君の記憶がなくここに来たということだから悔いは持ってるはずだよ』
なるほどそういう事ね・・・
まあだとしても俺がこの世界に来たことはその創造神とやらにとっては
自分の世界の片隅で起こったことの一つに過ぎない・・・ということだろうな
『はい、ここから入って。』
優人は校舎らしき建物の入口に俺を招き入れた。
『ここがアジトか?』
そう聞くと優人は横に首を振り
『いやまだだよ、この建物の3階に僕らのアジトがある』
ほう・・・1室とかそんな程度なのだろうか・・・
そう考えると少人数で活動してるのか?
『僕らのメンバーはざっと70人はいるよ。ここは学校だからね。と言っても普段集まるのは10人程度。ほかの人はみんな各教室だったり別アジトで活動してるよ』
結構大人数なんだな・・・だが別で活動してるのか・・・
『幹部と呼ばれる人達が集まるのはこの校舎の三階の視聴覚室だよ。もちろん入るには合言葉が必要だけどね』
そう言うが合言葉か・・・勝手に入られる可能性もあるからだろうな・・・
『それで合言葉を言わないとどうなる?』
そう聞くと優人は恐ろしいことを言った
『まあ身体中から鮮血が飛散ることになるよ』
oh......怖い・・・
優人は青ざめた顔をした俺に慌てた様子で訂正を入れる
『だ・・・大丈夫だよ!合言葉さえいえば安全に入れるからさ?』
ちゃんと教えてもらえるだろうから安心してみせる
『よかった.』
そう優人は安心したように歩き始める
そしていくつか階段を上っていくと視聴覚室が見えてきた
ドアの前で立ち止まった優人が合言葉らしき言葉を言った
『あの世で戦う者達』
なんかキザだ
ガチャりと鍵が開く音がして引き戸を引く
『ほら入りなよ』
優人に促されて中へ入る
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