ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆また面倒なことに…〜

まぁ…ギルドでギルドカード作ってギルマスにCランクまで一気に上げられて泉の宿に泊まってからもう一週間も過ぎた。
毎日、朝からは森にモンスターの討伐に行ったり貴重な薬草を探しに行ったりして自分で戦って動きを確かめたりして昼からはダンジョンに潜ってモンスターを倒し回っていた。
そして重要な事に俺は気づいたんだ…
ダンジョンに潜る冒険者は移動石とゆうものを持っていてそれは二つで対になるものなんだ…もう分かったと思うが…俺はそれを初めは持っていなかった…だから今までアバターで進んだ階まで一瞬で行けないのだ…最悪だろ。
仕方なく俺は一階から進んだんだ…ゲーム機のマップを使えば短距離で次の階に行く道を見つけれるから楽だった。
そして昨日、やっとアバターが進んだ階まで来ることが出来た。
それとギルマスの部屋で広げた素材達の値段は全部で金貨57枚、銀貨7枚、銅貨4枚だった。日本円だと577400円まぁ…その前のやつと合わせて五十八万くらいだな…
結構稼いだと思うぜ?しかもこの一週間分のも合わせたら七十万は超えるんじゃないか、数えてないから分からんがな
まぁ俺の今の日常はこんな感じだ



****

「ハヤトさん!おはようございます」
とエミリさんが掲示板を見ている俺に気付いてそう声をかけてきた。
手には雑巾が握られていたので窓や机等を拭いている途中だったんだろう…
「エミリさん、おはようございます」
「今日はどれを受けるんですか?」
「う〜ん…どれにしようか」
と俺は掲示板を見渡す…
さて、どれにしようか…昼までに終われるのがいいな
「ハヤトさん、これなんてどうですか?昼までには終わると思いますよ」
とエミリさんが一枚の紙を持って寄ってきた。
それには森で暴れているブラックベアーの討伐と書いてあった。しかもエミリさん、Bランクの所から持ってきたよな?まぁ一つ上までだったら受けれるけどさぁ…
「どうですか?報酬は一体倒すに付き金貨二枚ですよ」
「一体に付き金貨二枚か…」
受けてもいいが探すのが面倒なんだよなぁ(※マップ機能を使えば簡単です)…
「それにします」
「申請してきますね!ギルドカード預かってもいいですか?」
と何故かエミリさんは俺がその依頼を受けると言うと笑顔でギルドカードの提示を要求してくるので渡すと受付所の中に入っていった。
数分するとギルドカードを持って受付所から出てきた。
「ハヤトさん、頑張って下さい!」
とエミリさんは言ってギルドから出る俺を見送ってくれた。
何だったんだ…

…………………
……………
………
…門
「きょうも依頼か?ハヤト」
「ライかおはようさん、今日はブラックベアーの討伐さ」
「またスゲーもん受けたんだな…ブラックベアーって言やぁBクラスのモンスターじゃねぇか、しかもブラックベアーの肉はめっちゃ美味いしな」
とライは呆れた様な驚いたような顔をしてそう言う
「そんなに美味いのか?」
「俺も一度食ったことがあるがあの肉の柔らかさと味は他の肉とは比べもんにならねぇぜ…もう一回食いてぇー!」
とライがブラックベアーの肉の良さを語り始める。
そこまで言われると俺も食ってみたくなった、よし…狩ったやつの一匹を取っておくか
「結構狩れたらライにも食わせてやるよ」
「本当か!ハヤト、ありがとな!」
「それじゃぁ、早く通してくれ」
「うおっ!わり~わり~通っていいぞ」
とライは道を開けて渡らしてくれた。
…………
………
…森
「さて、『ブラックベアー』っと打って捜索!」
とP〇Vit〇にそう入力して探し始める。
すると地図に赤い点が幾つか付いた。
「一番近いのは…こいつか 」
と俺はマップを頼りにブラックベアーの下に走り出す。
あれか…
--------------------
名前 ブラックベアー
種族 魔獣熊
Lv.52
--------------------
一撃で行けるな!
と俺は走るスピードを上げブラックベアーに向けて一直線に突っ込んでいく…
「トリガースラッシュッ!」
と俺は言ってブラックベアーの首を剣で切り落とす。
すげぇ~今スッ…って剣が通ったぞ…
ブラックベアーをアイテムボックスに丸ごと入れる。
「やっぱりダンジョン内じゃねぇとドロップが発生しないんだよなぁ…」
と俺はポツリとそう独り言を言う。
そうなのだ、どう言う理屈か分からんがダンジョン内だとドロップしてダンジョン外だとドロップしないんだ。まぁ…そこまで面倒じゃないんだがな
「次行くか…」
とまた地図を頼りにブラックベアーを探して倒し回る。
…………………
……………
…………
……
…数時間後~
「この位でいいか、もうすぐ昼だしな」
と俺は地図に赤い点が初めより遥かに少なくなったので帰ることにした。
俺が倒したブラックベアーは全部で十五体、そのうちの一体をライ(とその仲間達)と食べるとして十四体分の報酬を貰える…確か一体に付き金貨二枚だったから二十八枚金貨が入るのだ。
俺は早くダンジョンに入りたいから走って王都まで戻った。

「ハヤト!依頼はこなせたのか?」
「バッチリだ、約束はちゃんと守るぞ」
「流石ハヤトだな!もう通っていいぞ!」
「ライ、明日は非番だったよな?」
「そうだが」
「じゃぁ明日泉の宿って宿に来てくれ」
「わかったぜ!」
と別れ際にそう言って俺は街に入ってギルドに向かった。
ギルドが目に止まるくらいの時にギルドに違和感を覚えた。
「やたらと騒がしいな…」
俺は近くに知り合いになった冒険者が居たので騒がしい理由を聞いてみた。
「なぁ、なんで今日はあんなに騒がしいんだ?スターク」
「おぅ、ハヤトか…勇者一行が来ているんだとさ」
「勇者一行って言ったか?」
「そう言ったぜ」
「また面倒なことになったぜ…」
「どうした?」
「いや…なんでもねぇよ…じゃぁな」
と俺は浮かない顔をしながらもなんでもないと答えてスタークと別れてギルドに入った。

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ハヤトに面倒事が起きる予感がする…

コメント

  • ユリカ

    本当でした!間違ってました!
    気付いてくれてありがとございます!直しておきます!m(_ _)m

    0
  • フゥ

    勘違いだったらごめんなさいm(_ _)m

    0
  • フゥ

    めんどくせぇ〜ってタイトルの最後の文、見ても?

    0
  • ユリカ

    『泉の宿』であってます。

    0
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