ゲーム持って異世界へ

ユリカ

◆◆日常2〜

魔法を教えてくれるのは宮廷魔導師幹部の一人ミストさんと云う人だ。ミストさんはほわほわしていてドジっ子に見える女性だ。でも魔法の事になると何時間でも喋れる人だ(経験あり)。いわゆる魔法オタクとでもゆうやつだろう…
もう始まっているのか部屋からミストさんの声が聴こえる。後ろから入るか…
「ハヤトさん、遅刻ですよ」
と後ろの扉から静かに入って来た俺に気付きミストさんは魔導書を見ながらそう言う。
周りも“またかよ…”“いっつもよね…自覚あるのかな…”などなど聴こえてくるが無視だ。
「それでは昨日教えた魔法陣の役割を誰か説明して下さい…それじゃぁ…遅刻したハヤトさん」
とミストさんに当てられた…めんどくさい…
「魔法陣の役割は…聖と魔を分ける結界であり、またこの世界と異なる世界を繋ぐ扉でもあり、図や文字にはそれぞれ意味がありそれを組み合わせて魔力を流す事で魔法を打つことができます…魔法陣を使わなくても魔法は使うことは出来ますが、魔力操作があまり上手く無い人は魔法陣を使った方が魔力量が安定してやりやすいです…」
「よく出来ました〜」
とミストさんはニッコリ笑って褒めてくる。
(´Д`)ハァ…めんどくさかった…ゲームでもするかな…
二十五階だとまだ25~30レベのモンスターしか出てこないんだよなぁ…一撃で終わるから面白くないんだよなぁ〜
お?毒蜂が居た…ブレイクスキル発動っと…
ズシャ…一撃で倒れた…
蜜をドロップした…
次行こう…
毒蛇が居た…
ブレイクスキル発動…
ズシャ…一撃で倒れた…
毒蛇の胃袋と毒蛇の牙をドロップした…
次行こう…
俺は授業が終わるまでずっとこれの繰り返しをしてゲームをした。そしてやっと三十階に着いた!ボス部屋だ!今度は何が出てくるんだろ…わくわくするぜ!
「今日の授業はここまでです…お疲れ様でした勇者様方」
と俺がボス部屋の前まで来た時に丁度授業が終わってミストさんがそう言って出ていった。
この授業が終わると後は各自、自主練するかのんびりと本を読むかいつもしている。
俺はゲームだけどな!o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
「ボス部屋にでも挑戦に行きますか!」
何が出てくるんだろなぁ〜毒大蛇だ…
ブレイクスキル二連続!
三十階のボスだけあってこれだけではHPが半分しか削れなかったぜ…だが…まだまだ雑魚だな…
魔法で最後は倒すか…どれにしようかな〜
(※考え中ですがちゃんとアバターは毒大蛇の攻撃を避けています…)
魔導書に載っていたあれにするか!
ウィンド・ストームと俺は魔法名を書く。
ウィンド・ストーム発動!
毒大蛇は倒れた…
解毒薬の入った瓶と牙と皮がドロップした…
次の階の扉が開いた…
実際に戦ってみたくなってきたぜ…
光一には悪いがほんとにそろそろ此処を出て冒険でもするか…

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コメント

  • ノベルバユーザー80864

    ハヤトの今後がどうなるかめっちゃ気になる!!!今回も最高におもしかったです!!

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