ツンデレ妹とヤンデレ妹に愛されすぎて困ってます!
14話「妹たちと勉強合宿」 前編
そんなこんなで今日はテスト3日前。
順調に各々テスト勉強を進めていた。
ラストスパートをかけるという意味もあり、今日からレナ宅にて泊まり込みで勉強会ということになった。
それにしてもレナの家は絵に描いたような豪邸で高そうな壺とか絵画とかそこら中に置いてあった。
滅多に見ることができないこの状況を妹たちは珍しがっていた。
特に茜。 遊びに来たかのような無邪気さで見るもの全てに反応していた。 それに対してのレナも嬉しくなったのかいつもの倍以上に茜に対してデレデレになっていた。
「お前たち遊びじゃないんだからな。 すぐ勉強に取り掛かるぞ」
俺がそう言うと茜たちは妙に素直に「はーい」と返事をして勉強に取り掛かる。
妙に素直だなと思いつつ俺も自分の勉強に取り掛かる。
すると何やら視線を感じた。
その先を見ると智咲がこっちを見つめていた。
「ん、どうした智咲」
「な、なんでもない」
何故か恥ずかしそうに目を伏せる智咲。
うん、絶対なんでもなくはないのだろう。
「何でもないことはないだろう。 分からないところは言えよ。 そのための勉強会なんだからな」
「ほ、本当になんでもない。 兄さんくどい」
「だから彼女できないんだよ陽兄」
「ほんとデリカシーがないよね陽ちゃんは」
「ほんとサイテーね」
追い討ちをかけるかのように女どもが俺に罵声を浴びせる。
まるでこの時のために練習したのかと思わせるような罵声の連続。
俺が何したって言うんだよ。
「はあ、ちーちゃんの意気地なし。 ジャンケンに負けておいて職務怠慢だよこれは」
茜がため息をつく。
「だ、だって……」
相変わらず智咲の顔は赤くなっている。
どうやらこいつら何か企んでいやがったみたいだ。
「罰ゲームじゃないこんなの……」
「罰ゲームって何企んでるんだよお前たち」
「はあ、さっき陽兄と今日同じベッドで寝る人をジャンケンで決めたんだよ。 それでちーちゃんが見事勝ち抜いたんだよね」
「なるほどそういうことか。 ってなんでわざわざ同じベッドで寝るんだよ」
「それがね、生憎人数分のベッドがないのよ。 どうしてもどこかで二人で寝てもらわないといけないのよ」
「だからってなんで俺なんだよ」
「それは……ねえ」
「ねー!」
女連中は揃ってそんな呑気な声を出した。
「ねえちーちゃん。 嫌なら私と代ってもいいんだよ」
菜摘がニヤりと笑う。
「……それは嫌」
さっきよりも更に小さい声だが智咲ははっきりとそう言った。
どうやら今日は智咲と同じベッドで寝ることになるようだ。
順調に各々テスト勉強を進めていた。
ラストスパートをかけるという意味もあり、今日からレナ宅にて泊まり込みで勉強会ということになった。
それにしてもレナの家は絵に描いたような豪邸で高そうな壺とか絵画とかそこら中に置いてあった。
滅多に見ることができないこの状況を妹たちは珍しがっていた。
特に茜。 遊びに来たかのような無邪気さで見るもの全てに反応していた。 それに対してのレナも嬉しくなったのかいつもの倍以上に茜に対してデレデレになっていた。
「お前たち遊びじゃないんだからな。 すぐ勉強に取り掛かるぞ」
俺がそう言うと茜たちは妙に素直に「はーい」と返事をして勉強に取り掛かる。
妙に素直だなと思いつつ俺も自分の勉強に取り掛かる。
すると何やら視線を感じた。
その先を見ると智咲がこっちを見つめていた。
「ん、どうした智咲」
「な、なんでもない」
何故か恥ずかしそうに目を伏せる智咲。
うん、絶対なんでもなくはないのだろう。
「何でもないことはないだろう。 分からないところは言えよ。 そのための勉強会なんだからな」
「ほ、本当になんでもない。 兄さんくどい」
「だから彼女できないんだよ陽兄」
「ほんとデリカシーがないよね陽ちゃんは」
「ほんとサイテーね」
追い討ちをかけるかのように女どもが俺に罵声を浴びせる。
まるでこの時のために練習したのかと思わせるような罵声の連続。
俺が何したって言うんだよ。
「はあ、ちーちゃんの意気地なし。 ジャンケンに負けておいて職務怠慢だよこれは」
茜がため息をつく。
「だ、だって……」
相変わらず智咲の顔は赤くなっている。
どうやらこいつら何か企んでいやがったみたいだ。
「罰ゲームじゃないこんなの……」
「罰ゲームって何企んでるんだよお前たち」
「はあ、さっき陽兄と今日同じベッドで寝る人をジャンケンで決めたんだよ。 それでちーちゃんが見事勝ち抜いたんだよね」
「なるほどそういうことか。 ってなんでわざわざ同じベッドで寝るんだよ」
「それがね、生憎人数分のベッドがないのよ。 どうしてもどこかで二人で寝てもらわないといけないのよ」
「だからってなんで俺なんだよ」
「それは……ねえ」
「ねー!」
女連中は揃ってそんな呑気な声を出した。
「ねえちーちゃん。 嫌なら私と代ってもいいんだよ」
菜摘がニヤりと笑う。
「……それは嫌」
さっきよりも更に小さい声だが智咲ははっきりとそう言った。
どうやら今日は智咲と同じベッドで寝ることになるようだ。
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