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新世界と転生の賢者

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天生健司

天生健治は至って普通の男児である
普通の人生を歩む天生氏は今日も今日とて塾という学び舎の一種で簡単な勉強をしている


先日親戚の紅川玉樹ことたまちゃんがとあるゲームにハマったと大はしゃぎで僕に話してくれた
名前はバイオグラフィーオンラインだったか?
たまちゃん曰くゲームなのに味覚を感じてご飯が美味しいらしい

「いつのまにか食いしん坊になったんだなぁ・・・」

僕はゲームをあまりしない
だから面白いと言われてもあまり興味が湧かない
たまちゃんもゲーム自体あまりしなかったはずだ
きっと彼女は滅多にしないゲーム故にハマってしまったのだろう
塾の帰り道、商店街で足りなくなった文房具類を買っていると
商店街の一角で低学年の子供が電化製品店でキャーキャー騒いでいる事に気づく

「・・・?」

気になって見に行くと例のバイオグラフィーオンラインのPV、体験会が開かれていた

「なんだ・・・しょうもない・・・」

そう思いながらPVを見ていると不思議な既視感を覚える
そこにはどこかで見た事のある・・・そんな光景が広がっていた
初めてみる風景、魔物、建物
だがどれも既視感がある
気になった健治はいつのまにかゲームのパッケージを買っていた
このゲーム、基本無料だが
後発組はパッケージを買えば様々な特典を得られるらしい
帰った僕はくだんのゲームを片手に布団に潜っていた
基本無料でも本体込みで数万円だ

「なんで買っちゃったんだろう・・・」

後悔で頭を抱えていると路上PVを思い出す

「気のせいだよな・・・?」

ここまで大金叩いたんだ
すこし楽しみになってきた
そんな呟きとともに慣れない手つきでゲームにログインする


『懐かしい匂いがするのぅ・・・』

そんな空耳と共に目の前に大きな鏡が現れる
髪の色やら変えれるらしいが操作に慣れないので全てスキップする
自分の周りに浮かぶNOW LODINGが消えるとそこには大自然が待っていた
ゲームとは思えない光景、視覚が鮮明になると懐かしい匂いが肺に広がっていく
遠方にはどこで見たのか見慣れたグラフ城がそびえ立っている

「やっぱり・・・僕はここを知っている・・・?」
「ヒャハハ!厨二病のご新規さん一名いらっしゃーい!」
「これだから新参は馬鹿だよなぁ!先輩からの忠告だ!不用意にフィールドにでねぇほうがいいぜぇ?」

赤髪のでっかい剣を持った男が口をにやにやさせ
その後ろには金髪の長い棒の様な武器を持った男が一人

「お!こいつパッケージプレイヤーだぜ?ラッキー」

赤髪の男が三日月の様に口を広げると問答無用で切りかかってくる

「な!なにするんですか!」

咄嗟に避けた俺を今度は金髪の男が棒の先端で追撃する
こんなの避けれる訳ないじゃないか!?

『甘ったれたこと言うでない!ほれ!後ろに下がるから当たるんじゃ!』

どこからともなく聞こえてきた空耳の通り前に出るとタックルするように金髪男が後ろによろめく

「あぁん?てめぇ・・・ぶっ殺す・・・!」

なんてキレやすい男なんだ!これが切れる若者か!?
不良に絡まれたかの如く体が震え出す
金髪男の棒が当たる直前目を閉じ来るべき衝撃に身を縮める
だがいつまでたっても衝撃は来なかった

「あ!おめぇあのときのいけすかねぇガキ!」

そんな男の声に目を開けるとブラウン髪の男が僕を庇うように立っていた

その日、僕はこのゲームで大切なフレンドを手に入れたのだった

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