時の異能者
1話
全てが止まった公園で楽しそうに笑った顔のままの友人を見て俺は
「ちがう、ちがうんだ、こんな…こんなはずじゃ……  あ、あぁああああああああ」
ただ叫ぶしか出来なかった…
「ぅああああああ!」
ガバッと寝ていた布団から飛び出す。目に飛び込んできたのは一面の黒。少し辺りを見渡すと慣れてきたのか少しずつ見えてくる。見えてきたのはいつも通り少しゴミが散乱した自分の部屋だ
「はぁ、なんの冗談だよ。異能なんて。はぁ今何時だ?」
時計は【AM3時23分】をさす
「なんだよまだこんな時間か……もう一眠りすっか?でも、寝汗がひどいし。はぁどうすっかな……」
異能…か …………なに考えてんだ俺は。とりあえず学校あるし寝るか一応時間確認しておくか
【AM3時23分】
え?既に一分ぐらい経ってたと思うけど電池切れたか?携帯あるしそっちでも確認しとこ
【AM3時23分】
壊れたわけでは無いのか、ならいいんだけど…
その時『カチッ』という音が聞こえた
時計を見てみると【AM3時24分】になっていた。
俺は一息ついたあんな夢を見るから少し神経質になっていたっぽい。さぁて寝るか
「海音~起きないと学校に遅れるよ」
母親の声が聞こえる
んぁあもうそんな時間か起きなきゃな。
ゆったりとした動作で体を起こす。時刻は【8時24分】昨日の出来事が全て夢であったと改めて確認できた
昨日のは夢か。ならいいんだあんなこと起きるはずがねぇんだからな。
着替えてから階段を下りてリビングに行くとテレビがついていてニュースが流れていた。内容は昨日の夜中【0時27分】に1人の異能者が死んだというものだった。【クライション】に所属していて、能力は『瞬間催眠術』とのことだった。
「1人死んだのか。これで249人かけどまた250人になるんだろうな」
そんな事を言っていたら
「そういえばあんたももう15歳ね」
「え?今日誕生日だったっけ?」
マジで?すっかり忘れていたぞ。何日だ今日はっと【6月20日】あ、ほんとだ
そんな事を確認してると
「まぁそんな事じゃないかとおもってたけどさ」
と笑われた
その通りすぎてぐうの音もでない
「……ごちそうさま。あと少しで出るから」
「はいはい」
はぁ調子狂うな……でも今日で15か嬉しいようななんというか。まぁいいか早く行かなきゃ
「んじゃ行ってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてね」
「はいよ~」
何気ない会話を交わし学校に向かう、周りは住宅街で同じ中学に通う人達が多数いる。それゆえいつもこの時間は中学生が多くなっている。そのなかには…
「おーい海音ちょっと待って~」
「健かどうした?いつもだったらもうついてるだろう?」
「いやーちょっと寝坊しちゃってさ」
『てへっ』と擬音がつきそうな顔しているのが【九条 健】幼稚園から一緒だったいわゆる幼なじみ?ってやつだ男なんだけど身長が小さくいわゆるマスコットになりかけている奴だ
「なんだ?夜更かしか?背伸びないぞ?」
笑いながら軽くからかう
「ちがうやい!昨日も10時には寝たわい!」
顔真っ赤にしちゃって面白い奴だホントに
「んじゃなんでだよ?」
「まぁ寝すぎただけなんだよね」
「なんだ。つまんね」
「つまんねって……まぁいいや、そういやニュース見た?」
「今朝のか?」
そりゃあ見ちゃうよなあんなニュース、でも突然なんだ?
「そ。異能者が死んだってやつ」
「それがどうかしたか?」
何が言いたいんだ?
「いや、別に?」
なんもないんかい!
そんなたわいない会話していると後ろから…
「おはよ~」
実に…そのなんと言えばいいのかまぁもう1人の幼なじみである【倉沢 亜美】が後ろから声をかけてきた。彼女は学校でもかなり可愛いと人気のある女子だ。そして、大変言いづらいのだけど俺の彼女でもある。つまり、俺は周りの男子どもから敵と認識されているようで、どうしたもんかね
「おう、おはよう今日も眠そうだな」
頭を軽く撫でる。亜美は『うにゅーん』という擬音が似合う顔をする
「おはよう、イチャつくんだったら離れて、巻き込まれたくない」
嫌そうに顔をしかめながらそう言われた、なんでだ?
「いや、イチャついてるとは思わねぇが……なぁ?」
そう聞くと
「そうだよ~全然だよ~」
ふわふわした口調で亜美は答える。顔も口調と同じくニコニコだ。可愛い、勿論手は止めない
そんなことしながら歩いていると
「朝から見せつけないでくれる?」
不機嫌そうな口調で口を尖らせてブーブー言いながら横の脇道から四人目の幼なじみ【宮下 優】が現れた。
そして優は異能持ちである。能力は【透視】所属は【クライション】こいつは透視能力持ちだからテストは別日で受けさせられる。勿論教務室にある答えを見ることが出来るためいつも100点とっているがその事は先生にはいっていない。知っているのは俺たち3人だ。
「見せつけてねぇよ!」
なでなでも終わり普通に登校しているのになんて言われようだ!まぁいい、そして優も何気に学校で人気がある。しかし風紀委員長でありその厳格な雰囲気から『鋼鉄の女王様』と呼ばれているためなのか遠くから眺めているだけの人がほとんどだ。
「おはよ~優」
「おはよ、羨ましいの?」
亜美のあとに健がそう言う。つまりはこいつらも出来ているのだ!
「羨ましいとか思ってないから!」
「素直じゃないね~」ナデナデ
健に頭を撫でられ顔を真っ赤にしながら体をクネクネしている優
なんだよお前らの方がイチャついてるじゃん!
「お前らイチャついてんじゃねーぞ?『鋼鉄の女王様』?」
煽るようにして言う俺に対しまったく聞く耳を持たない。デレデレすんのも程ほどにな、そうこう言いながら10分くらい経ち学校の校門に着いた。時刻は【8時45分】そこから亜美に話があるから今日の昼休み屋上に来てと言われた。なんだろうか?別れ話か?まぁいくしかないけど
玄関で俺たちは別れた。俺と健は同じ教室、あの二人は別の教室だが二人とも同じ教室だ。
『カーンカーンカーン』
おっとチャイムかさっさと教室に行かないと。現在【8時50分】朝のホームルームは【9時00分】からだ
『ガラガラ』っと教室の扉を開けるといつものような鋭い視線が突き刺さる。
また今日もかよ!いい加減認めてくれよ、いっつも俺が狙われるのに健は狙われないんだよ!
「おはよ、今日も朝から見せつけて登校してきたらしいじゃん」
嫌みか?こいつは中学に入ってからの付き合い【田嶋 翔】学校のあらゆる情報を手にいれる情報網をもつある意味恐ろしいやつ。
「見せつけてんのは、健の方だろ?」
と言いながら席に座る
「いや、だってあの二人はちょっといじりずらいじゃん」
苦そうな顔してそんなことをいう
たしかにそうなんだけどもな、優は風紀委員会に入っておりその冷酷さから【鋼鉄の女王】なんてあだ名がつくほど学校から恐れられている。実際はそんなことないけど……
「たしかにな~相手が悪いよな~」
なんて話していると
「おい、ホームルーム始めるぞ~席座れ~」
おっと来たみたいだな。俺らの担任『松本 薫』が入ってきた。愛称は【かおりん】だ、言ったらぶん殴られるけど…男より男な女の先生だ。
今日も始まる何気ない生活、このままなにも起きなきゃいいのにな。なんて考えて始まる俺の生活、この時の俺はこの後こんなことが起きるとは思ってもいなかった。
「ちがう、ちがうんだ、こんな…こんなはずじゃ……  あ、あぁああああああああ」
ただ叫ぶしか出来なかった…
「ぅああああああ!」
ガバッと寝ていた布団から飛び出す。目に飛び込んできたのは一面の黒。少し辺りを見渡すと慣れてきたのか少しずつ見えてくる。見えてきたのはいつも通り少しゴミが散乱した自分の部屋だ
「はぁ、なんの冗談だよ。異能なんて。はぁ今何時だ?」
時計は【AM3時23分】をさす
「なんだよまだこんな時間か……もう一眠りすっか?でも、寝汗がひどいし。はぁどうすっかな……」
異能…か …………なに考えてんだ俺は。とりあえず学校あるし寝るか一応時間確認しておくか
【AM3時23分】
え?既に一分ぐらい経ってたと思うけど電池切れたか?携帯あるしそっちでも確認しとこ
【AM3時23分】
壊れたわけでは無いのか、ならいいんだけど…
その時『カチッ』という音が聞こえた
時計を見てみると【AM3時24分】になっていた。
俺は一息ついたあんな夢を見るから少し神経質になっていたっぽい。さぁて寝るか
「海音~起きないと学校に遅れるよ」
母親の声が聞こえる
んぁあもうそんな時間か起きなきゃな。
ゆったりとした動作で体を起こす。時刻は【8時24分】昨日の出来事が全て夢であったと改めて確認できた
昨日のは夢か。ならいいんだあんなこと起きるはずがねぇんだからな。
着替えてから階段を下りてリビングに行くとテレビがついていてニュースが流れていた。内容は昨日の夜中【0時27分】に1人の異能者が死んだというものだった。【クライション】に所属していて、能力は『瞬間催眠術』とのことだった。
「1人死んだのか。これで249人かけどまた250人になるんだろうな」
そんな事を言っていたら
「そういえばあんたももう15歳ね」
「え?今日誕生日だったっけ?」
マジで?すっかり忘れていたぞ。何日だ今日はっと【6月20日】あ、ほんとだ
そんな事を確認してると
「まぁそんな事じゃないかとおもってたけどさ」
と笑われた
その通りすぎてぐうの音もでない
「……ごちそうさま。あと少しで出るから」
「はいはい」
はぁ調子狂うな……でも今日で15か嬉しいようななんというか。まぁいいか早く行かなきゃ
「んじゃ行ってきます」
「いってらっしゃい。気を付けてね」
「はいよ~」
何気ない会話を交わし学校に向かう、周りは住宅街で同じ中学に通う人達が多数いる。それゆえいつもこの時間は中学生が多くなっている。そのなかには…
「おーい海音ちょっと待って~」
「健かどうした?いつもだったらもうついてるだろう?」
「いやーちょっと寝坊しちゃってさ」
『てへっ』と擬音がつきそうな顔しているのが【九条 健】幼稚園から一緒だったいわゆる幼なじみ?ってやつだ男なんだけど身長が小さくいわゆるマスコットになりかけている奴だ
「なんだ?夜更かしか?背伸びないぞ?」
笑いながら軽くからかう
「ちがうやい!昨日も10時には寝たわい!」
顔真っ赤にしちゃって面白い奴だホントに
「んじゃなんでだよ?」
「まぁ寝すぎただけなんだよね」
「なんだ。つまんね」
「つまんねって……まぁいいや、そういやニュース見た?」
「今朝のか?」
そりゃあ見ちゃうよなあんなニュース、でも突然なんだ?
「そ。異能者が死んだってやつ」
「それがどうかしたか?」
何が言いたいんだ?
「いや、別に?」
なんもないんかい!
そんなたわいない会話していると後ろから…
「おはよ~」
実に…そのなんと言えばいいのかまぁもう1人の幼なじみである【倉沢 亜美】が後ろから声をかけてきた。彼女は学校でもかなり可愛いと人気のある女子だ。そして、大変言いづらいのだけど俺の彼女でもある。つまり、俺は周りの男子どもから敵と認識されているようで、どうしたもんかね
「おう、おはよう今日も眠そうだな」
頭を軽く撫でる。亜美は『うにゅーん』という擬音が似合う顔をする
「おはよう、イチャつくんだったら離れて、巻き込まれたくない」
嫌そうに顔をしかめながらそう言われた、なんでだ?
「いや、イチャついてるとは思わねぇが……なぁ?」
そう聞くと
「そうだよ~全然だよ~」
ふわふわした口調で亜美は答える。顔も口調と同じくニコニコだ。可愛い、勿論手は止めない
そんなことしながら歩いていると
「朝から見せつけないでくれる?」
不機嫌そうな口調で口を尖らせてブーブー言いながら横の脇道から四人目の幼なじみ【宮下 優】が現れた。
そして優は異能持ちである。能力は【透視】所属は【クライション】こいつは透視能力持ちだからテストは別日で受けさせられる。勿論教務室にある答えを見ることが出来るためいつも100点とっているがその事は先生にはいっていない。知っているのは俺たち3人だ。
「見せつけてねぇよ!」
なでなでも終わり普通に登校しているのになんて言われようだ!まぁいい、そして優も何気に学校で人気がある。しかし風紀委員長でありその厳格な雰囲気から『鋼鉄の女王様』と呼ばれているためなのか遠くから眺めているだけの人がほとんどだ。
「おはよ~優」
「おはよ、羨ましいの?」
亜美のあとに健がそう言う。つまりはこいつらも出来ているのだ!
「羨ましいとか思ってないから!」
「素直じゃないね~」ナデナデ
健に頭を撫でられ顔を真っ赤にしながら体をクネクネしている優
なんだよお前らの方がイチャついてるじゃん!
「お前らイチャついてんじゃねーぞ?『鋼鉄の女王様』?」
煽るようにして言う俺に対しまったく聞く耳を持たない。デレデレすんのも程ほどにな、そうこう言いながら10分くらい経ち学校の校門に着いた。時刻は【8時45分】そこから亜美に話があるから今日の昼休み屋上に来てと言われた。なんだろうか?別れ話か?まぁいくしかないけど
玄関で俺たちは別れた。俺と健は同じ教室、あの二人は別の教室だが二人とも同じ教室だ。
『カーンカーンカーン』
おっとチャイムかさっさと教室に行かないと。現在【8時50分】朝のホームルームは【9時00分】からだ
『ガラガラ』っと教室の扉を開けるといつものような鋭い視線が突き刺さる。
また今日もかよ!いい加減認めてくれよ、いっつも俺が狙われるのに健は狙われないんだよ!
「おはよ、今日も朝から見せつけて登校してきたらしいじゃん」
嫌みか?こいつは中学に入ってからの付き合い【田嶋 翔】学校のあらゆる情報を手にいれる情報網をもつある意味恐ろしいやつ。
「見せつけてんのは、健の方だろ?」
と言いながら席に座る
「いや、だってあの二人はちょっといじりずらいじゃん」
苦そうな顔してそんなことをいう
たしかにそうなんだけどもな、優は風紀委員会に入っておりその冷酷さから【鋼鉄の女王】なんてあだ名がつくほど学校から恐れられている。実際はそんなことないけど……
「たしかにな~相手が悪いよな~」
なんて話していると
「おい、ホームルーム始めるぞ~席座れ~」
おっと来たみたいだな。俺らの担任『松本 薫』が入ってきた。愛称は【かおりん】だ、言ったらぶん殴られるけど…男より男な女の先生だ。
今日も始まる何気ない生活、このままなにも起きなきゃいいのにな。なんて考えて始まる俺の生活、この時の俺はこの後こんなことが起きるとは思ってもいなかった。
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