胸にヲタクという誇りを掲げて
第2節/胸のヲタクという誇りを恥じて
ミキとともにアニともへ行くために駅へと足を向ける。
バス停でバスを待ち、バスがついたらなんの問題も無く定期券を機械にタッチ。
ここまではいつも通りなのだが、今日だけは違った。
「おい、あれ、同じクラスの泡沫 玲花じゃね?」
「あぁ、そうだな、おかしい。あいつはこことは真反対の文京区に家がある良家のお嬢様のはずだぞ?」
「ここら辺は住宅地だし、良家のお嬢様が来るようなところはないはずなんだけどな......」
「良家のお嬢様、か。仕方ない。前側の席座ってるみたいだし後ろに隠れて座ってるか」
「おう」
ミキの返事を聞いて僕は後ろの席へと歩を進める。一瞬後ろを振り向いた玲花お嬢様と目が合った気がしたけど僕はリアルでそんなトキメキを求めてないから気にせずに行く。
そうして無事にミキとバスの席に座り、駅までバスの中でだべっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
降りてない!? いや、駅まで乗るのは不思議ではないんだけど、僕らが最後に降りようとしてるのにあのお嬢様、バスから降りようという気配が全くない......仕方ない。
「顔を逸らして降りるぞ」
「おう」
お互いにしか聞こえないくらいの声で作戦の内容を伝え済ませて実行する。
僕らがバスから降りるとやっとお嬢様が降りてきた。
さぁ、鉢合わせしてしまう前にアニともへ行かなくては。
バス停でバスを待ち、バスがついたらなんの問題も無く定期券を機械にタッチ。
ここまではいつも通りなのだが、今日だけは違った。
「おい、あれ、同じクラスの泡沫 玲花じゃね?」
「あぁ、そうだな、おかしい。あいつはこことは真反対の文京区に家がある良家のお嬢様のはずだぞ?」
「ここら辺は住宅地だし、良家のお嬢様が来るようなところはないはずなんだけどな......」
「良家のお嬢様、か。仕方ない。前側の席座ってるみたいだし後ろに隠れて座ってるか」
「おう」
ミキの返事を聞いて僕は後ろの席へと歩を進める。一瞬後ろを振り向いた玲花お嬢様と目が合った気がしたけど僕はリアルでそんなトキメキを求めてないから気にせずに行く。
そうして無事にミキとバスの席に座り、駅までバスの中でだべっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
降りてない!? いや、駅まで乗るのは不思議ではないんだけど、僕らが最後に降りようとしてるのにあのお嬢様、バスから降りようという気配が全くない......仕方ない。
「顔を逸らして降りるぞ」
「おう」
お互いにしか聞こえないくらいの声で作戦の内容を伝え済ませて実行する。
僕らがバスから降りるとやっとお嬢様が降りてきた。
さぁ、鉢合わせしてしまう前にアニともへ行かなくては。
コメント