Re:legend

りゅう

569:結果








半分以上が崩れ落ちた洞窟で一つの影が立ち上がっていた。その影の下には3つの影が転がっている。

「くっ…危なかった……」
「闇の力を連結させるのが遅れてたら本当にやばかったよね〜」

先程、ハルカが放った一撃はクレティア、アルドベリク、ディートリヒの3人が闇を繋げて防いでいた。闇とハルカの魔力のぶつかり合いで力の暴発が発生し洞窟を砕いた。

「ははは…当分動けそうにないなこれ…」
「そうだな。でもそれは『傲慢』も一緒みたいだな」

ディートリヒが笑いながら呟くとアルドベリクはハルカを指差しながら言う。それに答えるようにハルカは倒れた。

「死んでないみたいだけどどうする?出来れば殺してコレクションに加えたいが…」
「とりあえず捕縛して魔神王様の元に連れて行こう。コレクションに加えたいという話は魔神王様に言え」
「わかったよ。じゃあさっさとそいつ拘束して連れて行こうぜ」

アルドベリクはそう言いながら立ち上がった。フラついた手でハルカを魔力封じの魔導具で拘束した。

「じゃあ、一旦撤退ってことでいいの?」
「ああ、今の状態で攻め込んでも『強欲』にやられるだけだからな…とりあえず戻って回復しよう。それにエリザベータもやられて撤退したみたいだしね…」

クレティアの言葉を聞きディートリヒは驚いたような表情をする。

「へえ、あのヴァルキリー如きがエリザベータ倒したんだ。すごいなぁどうやって倒したんだろう…」
「さあね、本人に直接聞いたら?」
「そうする〜」

クレティアの提案にディートリヒは笑顔で頷く。

「じゃあ、撤退するぞ」

アルドベリクは洞窟に魔力を流し込み魔族の拠点となっている大陸へと向かわせた。











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コメント

  • ノベルバユーザー287656

    面白すぎて時間を忘れるほど読んでしまいました。完結されていないようなので続きが気になったので、更新してほしいです。

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