Re:legend
560:ルシフェル
「光と闇の混沌」
パラスアテナは光と闇を5対5の割合で混ぜた球体を堕天使に向けて放つ。2つの相反する力は互いに反発して破裂し強力なエネルギーを生み出して堕天使を一気に殲滅した。
「残りは…9人」
パラスアテナは残る堕天使の数を把握して剣を振るう。
「光速連斬」
光を纏った光速の剣が一気に5人の堕天使を斬る。残るは4人、だがこの4人は今まで倒した堕天使とは比べ物にならない程強い。
4人の堕天使は闇の力を限界まで解放してパラスアテナと対峙する。
堕天使は無言のままパラスアテナに攻撃を仕掛けた。だがその一撃はパラスアテナが発動していたイージスの盾に弾かれる。堕天使の体制が崩れた瞬間を狙い剣で一閃する。
「残り3人…」
パラスアテナは光の翼と闇の翼を羽ばたかせて2人の堕天使に迫る。そして光の剣と闇の剣で堕天使たちを切り裂いた。
「あと一人、お相手していただきます。先代の長、ルシフェル様」
パラスアテナは光の剣と闇の剣を消して装備を変える。
「イージスの盾、混沌の槍」
最強の盾を片手に持ち光と闇で作られた槍を持つ。
対するルシフェルは何も装備を身につけていない。魔法使いであるルシフェルに間合いの少ない剣で戦うのは不利だと判断しての武器変更だった。
武器を構え直したパラスアテナはルシフェルとの距離を詰めるために翼を羽ばたかせる。
数メートル、ルシフェルとの距離が縮まった瞬間、闇がパラスアテナの鎧の一部を砕いた。
「っ……」
何が起こったか理解出来なかった。パラスアテナが鎧を砕かれてダメージを受けたと判断するまで数秒の時間があった。
ルシフェルは先程パラスアテナの鎧を砕いたと思われる小さな闇の塊を大量に作り出してパラスアテナ目掛けて放つ。
パラスアテナはそれを全て弾き返して一気に距離を詰めようとするがなかなか距離を詰めさせてもらえない。
遠距離戦では勝てる可能性が低いパラスアテナにとって魔法使いは相性最悪だった。
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