Re:legend

りゅう

552:敗北感











「エリカ、フラン、シャイン、ゆめみちゃんやみんなを頼む。ゆめみちゃん、必ずシャインの側にいるようにね」

僕はそう言い残して門の前へと向かう。門の前では倒れた敗者を勝者が踏みつけていた。

「ふう、本当に楽しかったよ。ありがとう。おかげで更に強くなれた。精一杯の感謝と敬意を込めてトドメを刺してあげる」

ディートリヒはそう言いながら闇の力を集中させてミカエラにトドメを刺そうとする。

「そこまでにしてもらおうか」

精霊神モードと闇を除く全ての覚醒状態になった状態でその場に現れた僕がディートリヒに言う。

「悪いけどミカエラは返してもらう」

僕は一瞬でミカエラを取り返してミカエラをテレポートでみんなの元まで送った。

「君強いね…ちょうど強くなった自分の力を試したいと思ってたんだ。相手をしてよ」

ディートリヒはそう言いながら問答無用で僕に襲いかかってくる。

「破壊の光、形成の光」

僕はエリュシオンに破壊の光を纏わせたあと形成の光で5つの球体を作り出す。そしてディートリヒの闇の剣をエリュシオンで受け止めてディートリヒに光の球体を1つぶつける。

「光の檻」

球体は膨張してディートリヒを中に閉じ込める。

「輝きの聖剣」

僕は光で巨大な剣を作り出し勢いを付けて光の檻に突き刺した。だが、光の剣 は光の檻を貫通せずに途中で勢いを失った。

「この程度で『慈愛』を止めれると思うなよ」

ディートリヒはそう言いながら強引に光の檻を破壊する。

「破壊の光」

ディートリヒが光の檻を破壊する直前に僕は『怠惰』で無数の剣を作りその剣全てに光の力を与えた。そして作った剣を全てディートリヒに向けて放つ。

「闇の翼」

ディートリヒは闇で巨大な翼を作り翼を広げて剣を全て叩きつけて破壊する。

「強い…」

光を駆使した攻撃を繰り返しても全く効果がない。ディートリヒは強い。強すぎる。

「やっぱり君は強いね。うん。君とは万全の状態で戦いたいから今日は帰るよ。近いうち君の国で会うだろうからよろしくね。次はお互い万全の状態で戦おう」

そう言い残してディートリヒは消えた。その場に残ったのは敗北感を味わった僕だけだった。










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