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りゅう

551:光と闇









光と闇、2つの相反する巨大な力がぶつかり合う。光が闇を照らし闇が光を呑み込む。
光速の攻撃に対して闇は遅いが強烈な一撃で返す。
ミカエラは光で作り出した光剣を、ディートリヒは闇で作り出した闇剣を構えて互いにぶつかり合う。

「あー、やばいめっちゃ楽しくなってきた…」

ディートリヒは微笑みながら楽しそうに剣を振るう。ミカエラは辛そうに剣を振るった。慣れない力、故に操るのが困難なのだろう。

「辛そうだね。でも、まだまだ楽しませてよ。こんなにギリギリな戦い久しぶりなんだからさ…ね。まだ力尽きないでよ」
「当然…あなたを倒すまでは持ちこたえて見せましょう」

虚勢…ミカエラは力強くディートリヒに言うがミカエラの中にはもうほとんど体力が残っていなかった。あと数分、保つか保たないか…ミカエラにとってギリギリの状態、ミカエラはここまで追い詰められた戦いをするのは久しぶりだった。極限まで追い詰められるという状態は人を進化させる。

「すげえ…」

ミカエラは光を更に強く放ち神々しく宙を舞う。
急速に成長したミカエラを見てディートリヒは驚きながらも喜んだ。ミカエラを恐ろしく思う気持ちはなかった。ディートリヒの中にあるのはそれすらも踏み台にして強くなろうという気持ち良さがディートリヒを更に強くした。

お互いの力にお互いが共鳴し2人が強くなった。限界突破…
そう呼んでもいいすぎではないだろう。

形は違えど2人は限界突破は成し遂げた。限界突破、限界を超えて新たな自分となった2人、先程までは互角だったのだが、限界突破が起こったあと、ディートリヒは完全にミカエラを上回った。

圧倒的な戦闘の才能を持つディートリヒにミカエラはあっさりと敗れた。勝負は一瞬
、ミカエラが攻撃を仕掛けた瞬間、ディートリヒ はミカエラの攻撃を打ち消しミカエラを貫いた。











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