Re:legend

りゅう

519:ダンピールとヴァンパイア














ヴァンパイアロードがピュレット領土になったことがピュレット内に報じられてから数日後、ヴァンパイアの王はヴァンパイアロードの領主の地位をピュレットから与えられた。

そしてドリフトの魔法でピュレット騎士団の1部隊と騎士団団員より献血してもらった大量の血をヴァンパイアロードに送り込んだ。ヴァンパイアは血さえあれば生きていけるのでヴァンパイアロードには兵士以外の職業が少なかった。ヴァンパイアロード人口の約9割が兵士らしい。ヴァンパイアの兵士達はピュレット騎士団所属ヴァンパイア騎士団となった。

そしてピュレットから約1000の騎士団員を送り込んだ後、僕はソラミちゃんに呼び出されていた。

「ソラミちゃん、どうかしたの?」

「私を…ヴァンパイアロードに…行かせてください…私が強くなるために…ヴァンパイアについて…知らないといけない…」

「ヴァンパイアロードにおいてダンピールは忌み嫌われている。いくら僕の仲間だからって向こうのヴァンパイアが快く接してくれるとは限らないよ…」

「わかってます…でも、私は行きたい…必ず強くなります…私が…本当に強くなったら…またここで…過ごさせてください…」

「わかった。ヴァンパイアの王に頼んでみるよ。所属先はヴァンパイア騎士団でいいんだよね?」

「はい」

即答だった。それほどまでにソラミちゃんの覚悟は硬いのだろう。

その後僕はヴァンパイアの王に連絡を取りソラミちゃんを受け入れてくれるように頼んだ。ヴァンパイアの王によるとダンピールを嫌うのは昔のヴァンパイアだけでヴァンパイアの王やほかのヴァンパイアはさほど気にしないらしい。だが、ヴァンパイア騎士団の中にいる上級ヴァンパイアの中に数名ダンピールを嫌う者がいるらしい。それでもいいのならソラミちゃんを引き取ってくれるようだ。

翌日、僕はソラミちゃんを連れてヴァンパイアロードに向かった。














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