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りゅう

506:『剣鬼』














剣と剣が交わる音が響き渡る。かつて『剣鬼』と呼ばれ恐れられていた剣の達人の魔族がいた。

今『剣鬼』の力はどこにあるのかわからない。複製したものを僕は使えるが本物の行方はわからなくなっていた。

現在、修練場の中で『剣鬼』とジャンヌが剣を交えている。ジャンヌの剣は重く、速く、鋭いだが『剣鬼』はそれを全て受け流し隙を見てジャンヌにカウンターを放つ。

ジャンヌは『透花』の力を使い剣を眩ませたながら鋭い連撃を『剣鬼』に撃ち込む。ジャンヌが剣を振るたびにジャンヌの剣は更に重く、鋭く、正確に速くなっていた。やがてジャンヌの剣は『剣鬼』の剣と互角に渡り合っていた。

ジャンヌが剣を持ち替える。ジャンヌは剣を『剣鬼』に向けながら自分の顔の横に持ってきて片手で構えた。

『剣鬼』は両手でしっかりと剣を構えてジャンヌを迎え撃つ。

一瞬にして『剣鬼』の前に現れたジャンヌは最高速度の連撃を撃ち込む。一撃目は『剣鬼』の剣に弾かれ二撃目は剣鬼に躱され三撃目は再び剣に弾かれる。四撃目、五撃目、六撃目と防がれて七撃目、ようやくジャンヌの剣が『剣鬼』のもとに届いた。そして八、九、十、十一と次々と連撃を続ける。

ジャンヌの連撃を受けた『剣鬼』は倒れ姿を消した。

「これは…」

『剣鬼』を倒したジャンヌの前に一冊の魔導書が現れた。ジャンヌはそれを手にして『剣鬼』の力を引き継いだ。















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