Re:legend

りゅう

490:父親からの贈り物















「おお、そいつがあいつの息子か全然似てないな」

飛行島の真ん中らへんに降りた僕を出迎えたのは黒いドラゴンだった。

「これから我らの主人になるお方に対して失礼ですよ…彼はダーク、エンシェントドラゴンです。あなたの父親の相棒でした」

僕の横に降り立ったシャインが説明してくれる。強いな…シャインと始めた出会った時も思ったけどこの2体のドラゴンは強い…スカーレッドたちの何倍も強いだろう。おそらくだが僕とハルカ以外で勝てる者はピュレットにいないだろう…

「さーて、んじゃ光と闇の使い方を教えてやるか…」

「リュウ様、とりあえずそちらの青い箱も開けてください」

僕はシャインに言われた通り青い箱を開ける。青い箱の中には2つの指輪が入っていた。

「それらの指輪はあなたの父親と母親のものです」

「お前の父親は死に際まで大切に守り抜いた品だ。その指輪にはお前の両親の思いが詰まってる。大切にしてやってくれ…」

ダークが指輪を見て少しだけ寂しそうに呟く。

「その指輪にはつけているとそれぞれ効果があります。まずそっちの神々しい指輪は付けている間呪いと言われる類のものは全て無効化されます。そしてそちらの禍々しい指輪は自身に限界が訪れた時に一時的に更なる力を与えてくれます。ですがその力は多用してはいけません。大きな力を急に得るにはそれなりの代償が必要だということを忘れないでください。あなたの父親は魔神王と1人で戦った際その力の使いすぎであなたとあなたの母親以外の記憶を全て失い…最後は五感を全て失いました」

「あの時のあいつは見るに耐えなかった…お前は絶対にそうならないでくれ…」

ダークが寂しそうに呟いた。この指輪はしばらく封印しとくべきなのかな…僕は禍々しい指輪を見つめながら思った。

「さて、あなたの両親があなたに授けたものの使い方を教えます。あなたの母親はあなたに光を父親はあなたに闇を伝えました。あなたはすでに光と闇の力を使える状態なのです」

「えーと、闇って魔神王が使ってたやつみたいな?」

「はい。光は天使族、闇は魔族がそれぞれ使いこなしていましたね…あなたはどちらも使える。これからあなたにしていただくことは光と闇の習得です」

「さて、じゃあ俺はそっちのドラゴンたちをしごかせてもらうぜ」

ダークが振り向いた先にはクロノスやフェアリー、フレア、ハルカたちやスカーレッドたちがいた。クロノスは精霊神のみんなと僕のお嫁さん6人を連れてきたらしい。まあ、他のみんなにはまた今度紹介するとしよう。

僕は今からシャインと光と闇の習得を、スカーレッドたちはダークと修行を…ハルカたちはクロノスとこの飛行島を回るらしい。















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