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りゅう

489:母親からの贈り物















まず始めに僕の母親である女神がくれた箱が開いた。

「…………何も起きないけど…」

「そう思うかい?家から出て家の上空に行きな」

僕は2つの箱を持ってクロノスに言われた通りスカーレッドに乗り上空に向かう。

「………ナニコレ」

「飛行島だね。別名女神の島、君の母親が作った島だ。所有権はすでに君のもの…右に50メートル動けと命令してごらん」

「右に50メートル動け」

僕がそう言うと飛行島が動いた。すごいなこれ…

「飛行島の中にはいろいろな施設がある。例えばかつて天使族が使っていた武器や魔導具がわんさか保管されている武器庫、今はこの世に存在しない失われた魔法たちが眠る図書館、君が認めたもののみが扱える操作室、そして修練場などなど他にもいろいろな場所がある。お、来たみたいだね」

クロノスが見つめる方向を見るとすごい勢いで何かが接近して来た。

「あなたが来るのをお待ちしておりました。私はホーリードラゴンのシャイン…あなたの母親に仕えていたドラゴンです。これからはあなたに仕えさせていただきます」

「え、あっ、うん。よろしく。ていうか喋れるんだね」

「はい。ホーリードラゴンはもっとも賢い龍族ですから、ちなみにホーリードラゴンはどのドラゴンよりも強いと言われるドラゴンです」

『へえ、それは俺よりも強いってことか』

「レッドドラゴンですか、その他にも何体かドラゴンと契約しているみたいですね。例えあなたや他のドラゴンが束になってかかっても私には勝てませんよ」

シャインがすごいオーラを放ちながら言うとスカーレッドは何も言い返せなかった。自分との実力差を感じたらしい。

「さて、リュウ様、あなたの母親がリュウ様のために残したもう1つのもの…光魔法の使い方をお教えします。とりあえず飛行島までお越しください」

「わかった。クロノスとスカーレッドは家に行ってハルカたちをここに連れて来てくれるか?」

「わかりました。すぐに連れて来ます」

クロノスはそう言い残してスカーレッドとともに家に向かう。僕はシャインに乗り飛行島内に向かう。
















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