Re:legend

りゅう

481:2箇所で















3つの巨大な球体が魔神王に降り注ぐが魔神王は全く慌てる素振りを見せない。

ウィズの魔法が魔神王に直撃すると思われた直後魔神王は魔法を発動させた。

「ブラックホール」

魔神王の魔法で闇の渦が発生する。闇の渦はあっという間にウィズの切り札とも言える魔法を飲み込んだ。

「ホワイトホール」

魔神王が魔法を発動させた直後、僕達に先程のウィズの魔法が降り注ぐ。

「ウィズ、下がって」

僕はウィズにそう言い残して1人で飛び出す。僕はエリュシオンで球体を1つ斬る。そしてテレポートで別の球体の真上に移動し球体を真っ二つにする。

「あと1つ…」

僕がもう1つの球体を斬ろうとした瞬間、ウィズの魔法が球体を貫き破壊する。

「ウィズ、あと何分くらい顕現できる?」

「よくてあと5分かな…君はあと何分くらいその状態を維持できるかな?」

「ぶっちゃけ3分切ってる。これが切れたあと5分くらいならレグルスを顕現できる…」

「そうか、あまり時間がないな…しょうがない、一気に決めるぞ」

「ああ、わかった。なあ、さっきの『傲慢』なる空間でブラックホールを吸収できないか?」

最初はエリュシオンでブラックホールを斬り裂けれないかと思ったのだがブラックホールの面積が広すぎて不可能だと判断した僕はウィズにそう尋ねる。

「可能だ。だが今日はあと2回しか使えない2回だけならブラックホールを無効化しよう。2回以内で決めろ」

「わかった。とっておきの魔法でぶっ倒してやる」

僕はそう言いながらエリュシオンを構える。







僕が魔神王と戦い始める少し前…

「まさかこんなに来るとはね…」

北の大陸から一番近い海岸でエリカが呟く。エリカの周りにはフランやアミちゃん、ニコルちゃんやピュレット騎士団などのピュレットに残していった戦力のほとんどが集まっていた。

「ラス、あなたはピュレット王城に戻って別の場所から敵が攻めてこないかを観測して、他のみんなは迎撃準備に入って、およそ30分後に戦闘開始」

エリカはピュレットに向かってくる魔族の団体を迎え撃つべく戦闘態勢に入っていた。

ピュレット防衛戦がまもなく始まろうとしていた…














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