Re:legend

りゅう

477:2人で














「汝、『強欲』か?」

北の大陸のとある山の頂上で1人仁王立ちをする。巨大な魔族、魔神王が僕に尋ねる。

「ああ、そうだ。僕は『強欲』にしてピュレット王国国王涼宮竜だ」

「ふむ、汝が1人で来たと言うことは我等の要求を受け入れぬということでいいのか?」

魔神王が威圧とも呼べるオーラを身にまとい僕にプレッシャーをかけながら尋ねる。言わなければ、みんなは渡さないと…

体が震える。震えが止まらない…魔神王が放つプレッシャーを前に僕は動けずにいた。

「ええ、あなた方の要求は呑めません。そしてあなたは私たちが倒します」

その声を聞いた瞬間僕の震えが止まった。声の主がそっと僕の手を握りしめてくれたから…

「ハルカ?なんでここに?」

「ごめんなさい、リュウさんを1人で行かせたくなかったからリュウさん1人に責任を負わせたくなかったからウィズに頼んで連れてきてもらいました。みんなも一緒に来るって言ってましたがウィズがみんなを説得したのでみんなが来ることはないので安心してください…リュウさん、微力ですがお力添えさせていただきます」

「ハルカ…ありがとう….…」

「旦那様の不安を少しでも軽くするのが妻の務めですから」

ハルカがそう言いながら僕の手を強く握る。

「2人であいつを倒しましょう」

「ああ、力を合わせて戦おう」

僕もハルカの手を強く握り言う。

「交渉決裂か…ならば仕方ない死ぬがいい」

魔神王がそう言いながら闇の力を身にまとう。















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