Re:legend

りゅう

470:問題













「なあ、レグルス…エリカのことどう思う?」

「あ?ああ、あいつのことか…まあ、大丈夫だろお前も『暴食』には会ったことあるだろ?」

レグルスの言う通り僕は『暴食』にあったことあるし一緒に戦いもした。僕は『暴食』を特に危険とは思っていなかった。むしろ『暴食』とエリカが契約を結ぶことには賛成だった。心配なのは…

「契約した後が心配なんだろう?」

突然現れたウィズが僕が不安に思っていたことをズバリと当てる。

「お前、最近ふつうにここに出入りしてるけど…一応ここは俺の空間なんだからな」

レグルスが呆れたような口調で言う。ウィズは特に気にしていないみたいだった。

「君が心配してるのはエリカが契約した後、メリドを体に顕現させるのに使う魔力についてだろう?」

「ああ…ぶっちゃけエリカの魔力量はかなり少ない…だから顕現させた後にエリカが倒れたりしないかが心配で…」

エリカには僕の魔力を流し込んで貯めてある指輪を渡してある。エリカは普段魔法を使う時はこの指輪から魔力を使う。エリカの指輪には僕の最大魔力量の半分ほどを常に貯めてあるのでそうそうなくなることはない…だがメリドを顕現させるには僕の魔力ではダメだ。エリカの体から流れるエリカの魔力でないとメリドは顕現できない。

「君の不安に答えるとエリカの魔力量でメリドを顕現させる方法はある」

「本当か?」

「ああ、エリカの魔力を毎日君の魔法で抜き取って何かに貯めておけばいい」

「え?でも僕、魔力を抜き取る魔法なんて使えないよ」

「ああ、そういえば解放してなかった。おい、俺と契約したお前は俺の魔法の劣化版の魔法を使える。その中にさっきウィズが言ってた魔法があるから使うといい…」

「本当か?助かるよ。とりあえずこれで問題は解決だな…」

「問題も解決したようだし私はハルカのもとに戻るよ。また遊びに来るからね」

そう言い残してウィズはこの空間からいなくなった。ウィズに続いて僕も空間から抜けた。















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