Re:legend

りゅう

466:雷と強欲














「くっ…」

突如現れたら僕の攻撃への反応が遅れたイカヅチはギリギリ僕の攻撃を躱してすぐに僕目掛けて魔法を放った。僕の攻撃を躱したあと強引に魔法を放ったのでイカヅチは態勢を崩していた。

「隙だらけだよ」

僕はテレポートでイカヅチの真横に移動してイカヅチを全力で蹴り飛ばす。そして吹き飛ぶイカヅチに容赦なく追撃の魔法を撃ち込んだ。

「ふう、死ぬかと思った…お兄さん強いね〜ゾクゾクしちゃう…」

「アクア、ユリちゃん、大丈夫か?」

「ええ….大丈夫です」
「師匠、申し訳ありません。助かりました」

「エリカ、2人を連れて先に戻ってもらうよ」

「え、でもまだ神器が…」

「神器?ああ、これのことかな?」

イカヅチが背負っていた鞄からガントレット型の神器を取り出す。

「まさかお前が持っていたなんてな…エリカ、僕が絶対にあいつから神器を奪う。だから今は大人しく引き下がってくれ…」

「わかったわ」

エリカの返事を聞き僕は3人にドリフトを使うアクアが納得いかないような表情をしていたのが気になったが今はそんなことを気にしている場合じゃないな…

「邪魔者もいなくなったし〜2人でどちらかが死ぬまで楽しもうね〜あと、これいらないからあげる」

イカヅチがそう言いながら神器を放り投げる。

「さっきのお姉さんに渡してあげて、たぶんあのお姉さんが使い手に選ばれるはずだから。強い人が増えるのは楽しみだしね…あっ、でもお兄さんはここで死んじゃうから無理か〜惜しいな〜」

ぶっちゃけ今の僕には覚醒状態や精霊神モードになる体力がない。

『レグルス、頼んでいいか?』

 僕は念話でレグルスに尋ねる。

『おう、任せろ』

レグルスはそう言いながら僕の身体に飛び込んだ。

「お兄さん、さっきと様子が違うけど…」

「ほう、よく気づいたな…俺様はレグルス、『強欲』だ」

「へえ、さっきのお兄さんも楽しそうだけどこのお兄さんも楽しそうだな〜できれば両方とも相手にしたかったな〜」

そう言いながらイカヅチは警戒を強めた。レグルスも警戒を強めお互い向かい合う。















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