Re:legend
440:地下へ
「エリカ、下がって、私がやるから」
ハルカはエリカにそう言いエリカの前に立つ。そして神器シャンエリゼをバンクカードから取り出す。
「お姉ちゃん、その弓は?」
「神器よ。神器シャンエリゼ、かっこいいでしょ」
「って、お姉ちゃん、そんなこと言ってる余裕ないて、敵、敵がたくさん来てる」
エリカが迫り来る魔族の大群を指差して言う。
「大丈夫、安心して…火龍の咆哮」
ハルカがシャンエリゼの矢に魔法を流し込む。そして矢をシャンエリゼにセットして敵目掛けて打ち込む。
「インクリース」
ハルカがそう唱えた瞬間、ハルカが放ったシャンエリゼの矢が急激に増えた。シャンエリゼの矢は1本から10本へ、10本から100本へと増え、魔族の大群を飲み込んだ。
「すごい…」
ハルカの戦いを見てエリカが呟く。
「ふう、さあ、先に進みましょう」
ハルカがシャンエリゼを腰にぶら下ながらエリカに言う。エリカが頷いたのを見てハルカが走り出す。数秒後にハルカとエリカは要塞内に入った。
ハルカとエリカは無事に要塞内に入ることができたがこの時、僕はまだ要塞の前にいたため合流するタイミングを逃してしまった。
「お姉ちゃんどうする?みんなを待つ?」
エリカが横にいたハルカに尋ねる。
「みんなは大丈夫。だからさっさと進んで一刻も早くエリカの神器を手に入れてみんなてま帰ろう」
「そうね。じゃあ、正面突破で行くわよ!お姉ちゃん!」
「ええ」
ハルカとエリカが勢いよく魔族を倒しながら地下へと向かって行く。
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