Re:legend
421:取り戻す
レグルスとメリドがガーディアンと接近戦を繰り広げる。
「フィーたぶんだけどレグルスとメリドだけじゃきついと思う。援護を頼む」
「わかってますよ〜怠惰なる絶剣」
フィーが詠唱するとフィーの周りにいくつか魔法陣が描かれ中から大きめの剣が出現する。
「何人たりとも絶対命中を誇る絶剣からは逃れられないのですよ〜」
「リュウ、エンチャントで私の魔法をこの剣に付与して欲しい」
「わかった。エンチャント:」
僕はウィズの頼み通りエンチャントを使う準備をする。
「傲慢の威圧」
ウィズはフィーが作り出した全ての剣に魔法を付与する。
「リュウ、フィーが放った剣がガーディアンに近づいたらテレポートでレグルスとメリドをこっちに連れてきてほしい」
「わかった」
「じゃあ、行きますよ〜」
フィーがそう言いながら剣をガーディアン目掛けて放つ。
「今だ!」
ウィズがそう言った瞬間、僕はテレポートを発動させてレグルスとメリドをテレポートでウィズのもとまで連れて行く。
レグルスとメリドを追いかけようとガーディアンはこっちに向かってくるがそれをフィーが放った剣が阻む。フィーが放った剣は常にガーディアンを追い続ける。
「なんだ、この剣は」
ガーディアンが何度躱しても剣はガーディアンを追い続ける。やがて1本の剣がガーディアンに当たり消えた。
「まずは1つ…」
ウィズがそう呟くと急にガーディアンの動きが悪くなった。そしてまた1つ、また1つと剣がガーディアンに当たるたびガーディアンの動きが悪くなる。
「一体何を?」
僕はウィズとフィーに尋ねる。
「フィーの魔法は当たるまで敵を追い続ける剣、君がエンチャントで付与した魔法は1つ当たるたびに相手の体の一部を少しの間少しずつ奪う」
全ての剣がガーディアンに当たった後、ガーディアンは動かなくなった。
「さて、これで終わりにしよう!この拳に全てを乗っける。君を倒して絶対にハルカの記憶を取り戻す。覚悟しろ!」
ウィズはそう言いながら拳を振り上げる。
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