Re:legend

りゅう

419:大罪達












「接近戦はレグルスとメリドを中心に、私とフィーとハルカは遠距離から魔法等で2人の援護をリュウは臨機応変に動き回ってくれ」

ウィズの指示に従い全員が動き出す。レグルスとメリドがガーディアンに迫る。ガーディアンは迫る2人を見て目の前に魔法陣を作り出す。

「キュリド」

ガーディアンが詠唱すると魔法陣から大量の杭が発射される。

「レグルス、そのまま進め」

「わかった。頼むぜ」

「『暴食』の前ではいかに強力な魔法でも無力と化す。マジックブラックホール」

『暴食』と呼ばれているわりにかなり細めの白髪の青年の魔族メリドが詠唱を唱えた瞬間、メリドの目の前に空間の穴が開きガーディアンが放った魔法を引き寄せ、吸い込み、消滅させた。

「さあ、『強欲』の一撃をくらう覚悟はできたか?くらいやがれ、力の檻」

レグルスがガーディアンの目の前で詠唱し両手に巨大な球体を作り出す。レグルスは両手の球体を1つに重ねガーディアンに打ち込んだ。レグルスがガーディアンに打ち込んだ球体はガーディアンを取り込む。取り込まれたガーディアンは苦しそうにしながら球体から脱出しようとする。

「ハルカ、同時にやるぞ」
「わかりました」
「「火龍の咆哮」」

覚醒状態になった僕とハルカが同時に魔法を発射しガーディアンを囲む球体に直撃する。すると僕達が放った魔法は球体に取り込まれ中にいたガーディアンに直撃する。

「この程度で私を倒せると思うなよ」

ガーディアンはレグルスの球体にヒビを入れて今にも球体から出てこようとしていた。

「レグルス〜準備できたよ〜」

「わかった。じゃあ落とすぞ」

レグルスがそう言いながら球体を振り落とす。球体は地面に当たった瞬間球体は割れてしまった。

「怠惰なる空間」

球体が割れた瞬間、金髪の女性魔族フィーが魔法を発動させる。
フィーが発動させた魔法は四角い空間を作り出しガーディアンを囲む。

「一体何を?」

フィーの魔法に囲まれて動かなくなったガーディアンを見てハルカがフィーに尋ねる。

「ちょっとだけガーディアンさんの周りの空間の時間を遅くしたんですよ〜大体10000分の1くらいの速度ですかね〜」

「すごい…本当にすごい…」

ハルカが大罪の魔族達の戦い方を見て言う。僕もすごいと思っていた。これが世界最高峰クラスの戦いなのだ、と…

「さて、そろそろ終わりにしようか…見ろこの拳を…大切な友人を救うための拳だ!」

ウィズはそう言いながらフィーが作った空間に拳を打ち込む。ウィズの拳から放たれた衝撃波は空間内に侵入しゆっくりとガーディアンの体を破壊していく。そして衝撃波が空間を貫通した瞬間、空間は崩壊した。


















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