Re:legend
412:最強の『傲慢』
「ふう、どうやら無事彼女の体に入れたみたいだな…さて、では急いであのデカ物を倒さないとな……」
ハルカの体に入ったウィズが闇の塊となったイザベラを見上げて言う。
「さて、久しぶりだしやり過ぎないように気をつけながらやらないと…な…」
ハルカの体に入ったウィズはハルカの手のひらの上に数個の小さい玉を作り出した。赤に輝くもの、青に輝くもの、黄色に輝くもの…
「おっと、これを使う前にその闇を無力化しないとな…」
ウィズはそう呟きながら闇の塊となったイザベラの頭上に巨大な光の塊を作り出した。
「光の輝き」
ウィズが魔法を発動させた直後、イザベラの闇の力が弱まっていく。イザベラの闇の力が弱まっている隙にウィズは先程作り出した小さな玉をイザベラ目掛けて投げつけた。
赤色の玉がイザベラに当たった瞬間、赤色の玉はかなり大きめの爆発を起こした。この爆発でエルフラウが吹き飛ぶくらいの威力があったがウィズは事前にエルフラウをハルカがいつも使っていた魔法と同じ、『傲慢』の魔法で覆っていた。ハルカの魔法と同じといったが耐久力や反射力、範囲等は全てウィズの方がかなり格上だ。
そして赤色の玉に続き青色の玉がイザベラに当たった。青色の玉がイザベラに当たる直前、ウィズは『傲慢』の魔法でイザベラをドーム状に囲んだ。青色の玉がイザベラに直撃した瞬間、イザベラを覆っている障壁のドーム内は水で埋まった。ウィズの障壁により水がドームから漏れることはない。
「さて、これで詰みだよ」
ウィズはそう言いながら黄色の玉をイザベラ目掛けて投げつける。黄色の玉がドーム内に入りイザベラに直撃する。その瞬間、大量の電気が流れ始めた。電気はドーム内の水に移り威力をあげる。
「まだ生きてるのか…しぶといな…じゃあ、これでトドメだ。見ろ、この拳を…テメエの闇を粉々にする拳だ!」
ウィズはそう言いながら拳を前に突き出す。ウィズが突き出した拳から放たれた衝撃波がイザベラに直撃し、イザベラは吹き飛ばされ視界内から消えた。イザベラの魔力も同時に感じ取れなくなっていた。
「ふう、契約完了…はやくら戻らないとな…」
ウィズがそう言いながらハルカの待つ場所へと戻る。
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