Re:legend

りゅう

401:遊び











「さあて、久しぶりに外に出れたことだし派手に暴れるとするか…」

「貴様…レグルスか…」

氷の魔女フロストが恐る恐る僕の体に入っているレグルスに尋ねる。

「ああ、そうだよ。久しぶりだなフロスト」

「まさか再び貴様と出会うことになるとはな……」

氷の魔女フロストからは焦りが感じられた。まるでレグルスを恐れているような焦りが……

「さあて、フロストよ。今、俺様は久しぶりに外に出れてめちゃくちゃ気分がいいんだ。お前には俺様の戦い相手になってもらうが簡単に死ぬなよ」

「貴様と戦う…だと……冗談じゃない……氷漬けにした貴様の仲間は助けてやる…だから……」

「ふざけんなよ。俺様は遊びたいんだよ」

レグルスがそう言いながら氷の魔女フロストに襲いかかる。

「待て、今貴様の仲間は全員解放した…だから……」

真っ直ぐに氷の魔女フロストに迫るレグルスに氷の魔女フロストは慌てて言った。

「悪いがあいつらは俺様の仲間じゃねえ。この体の主の仲間だ」

レグルスの拳が氷の魔女フロストに直撃する。

「ぐっ……」

氷の魔女フロストは殴られた箇所を押さえつけふらつきながら立ち上がる。

「おいおい、俺様はまだ魔法も使ってないんだぜ、もう少しは楽しませてくれよ」

「氷の惨劇」

氷の魔女フロストが地面に手をつけて魔法を発動させるとレグルス目掛けて無数の氷の柱が地面から発射された。

「へえ、いい魔法だな…こうやるのか…」

レグルスが地面に手をつけると氷の魔女フロストと同じように地面から氷の柱が発射される。

氷の魔女フロストの氷の柱とレグルスの氷の柱がぶつかり合い消滅する。

「化け物め…」

「おいおい魔女さんよ。もう少し俺様を楽しませろよ。こんなんじゃ全然暴れ足りないんだよ」

「仕方ない…出来れば使いたくなかったが真の闇の力を見せてやろう」

氷の魔女フロストがそう言った瞬間、氷の魔女フロストを包む闇の力が更に強くなる。

「いいねぇ、少しは楽しめそうだ」

「余裕ぶっていられるのも今のうちだぞ…」

レグルスと氷の魔女フロストは再び向かい合う。氷の魔女フロストは僕から奪ったエリュシオンを構えた。 

「おいおい、それはこいつの物だから返してもらうぜ」

レグルスがそう言った瞬間エリュシオンが氷の魔女フロストの手から消えてレグルスが握っていた。

「さあ、始めようか。本気の遊びを」

レグルスは無邪気に笑いながら氷の魔女フロストに言う。














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